
コンパウンドといえば、いわゆる研磨剤の事でみんカラを対象に絞ると
ボディの傷消しなどに使われますよね。
まず、コンパウンドといえばボディ塗装を削るというイメージが有り
日本の市場では拒否傾向がありますが、
チェイサーを新車から25年乗ってきた経験からすると
コンパウンドを使うのは全く問題ありません。
それよりも、車の汚れを数百円で綺麗にしたいと思って洗車機にいれるほうが
100倍(私の感想)ボディ塗装を削ります。
因みに、
R&D INSTRUMENTS 膜厚計
を使ったところ、
一般的な塗膜は100μmと言われていまして、
何度も手磨きやポリッシャーで磨いているものの、
私の車両は120μm程でコンパウンドの影響は有りませんでした。
コンパウンドって削れる量は、
手磨きならば塗膜の数十分の1と思っていて、
ポリッシャーならば塗膜の数百分の一と思っています。
でも、車が汚れているからといって
フィンタイプの洗車器に入れた時の塗膜の削れ具合は
コンパウンドの数百倍ではなかろうかと思います。
コンパウンドは車両の塗装を行った後に普通に使われていることで、
塗装後の表面のザラザラをペーパーで平滑にして、
そのペーパー目を消すためにより細かいキズを付ける事でペーパー目を消すという作業を行います。
コンパウンドとは、
所詮人間の目の分解能を限界にして、
分解能を下回る傷に抑えるというものと私は思っています。
人間の目の分解能はその色によって左右されまして、
白系は分解能が抑えられることからそこそこの傷でも気が付きにくいのですが、
黒系は分解能が鋭敏になることから小さな傷でも気が付きやすくなります。
前回洗車してからボディ表面には珪素(ケイ素)というとんでもなく硬い物質が降り積もっているのですが、その状態を除去すること無く洗車機に入れたり、間違った洗車をするとボディの塗装をコンパウンドの比ではないほど削ってしまいます^^;
実際に計測したことはありませんが、コンパウンドの数十~数百倍かと思われます。
これをボディから傷を最小限に洗い流すには、
ボディに水をかけながらボディ表面を素手で撫でる方法しか無いように思います^^;
これを私はヘンタイの洗車と読んでいます(笑)
閑話休題
で、コンパウンドと言えばプロ御用達の3Mというイメージがあると思います。
3Mのコンパウンドがなぜプロ御用達なのか?と色々調べてみましたが、
3Mのコンパウンドはバリューがあるんですよね。
バリューとは価格と価値のバランスのことで、
世の中にはいろんなコンパウンドがありますが、
容量単価を鑑みるとプライベートには大容量気味ですが単価が安い(・・;)
で、タイトルのコンパウンドの粒度と番手ですが、
サイトに寄ってかなりのまちまちです。
あくまで、PG100調べということで参考にしていただければと思いますm(_ _)m
まず、3Mのコンパウンドの中でもコスパに優れているがために、
かなり広く使用されている商品から紹介します。
・3M ハード 1-L 5982
粒度:4μm
番手:#3000 相当
こちらは#2000のペーパー目を消すことが出来る液体コンパウドです。
塗装をしたり、ヘッドライトをペーパーで研いていった時に、
ペーパー目を消すのに使用されるコンパウンドです。
3Mには
ウルトラカット 1-L 5958
や
若干粒度が大きく番手が低い
ウルトラフィーナ SC 5939
がありますが、容量単価はハード 1-L 5982が優れているように思います。
#2000のペーパー目を消すのはこのコンパウンドとシングルアクションポリッシャーがよく使われると思いますが、
DA(ダブルアクションポリッシャー)を使うと淡色車ならば仕上げまでイケるとのことです。
・3M ハード 2-L 5985
粒度:2μm
番手:#6000 相当
こちらは濃色車でハード 1-Lの目を消すのに使用されるコンパウンドです。
ポリッシャーはDA(ダブルアクションポリッシャー)でしょうね。
このコンパウンドを使用することで、濃色車でも仕上げまでイケるとのことです。
3Mには
ウルトラカット 2-L 5978
や
ハード 2-L ダーク 5986
がありますが、容量単価は・・・以下同文^^;
・3M マシンポリッシュ 5992
粒度:1μm
番手:#10000 相当
鏡面仕上げを目的に使用されるコンパウンドとのことです。
ここまで使用されることはあまりないんでしょうかね?^^;
国内商品ではホルツからコンパウンドが出ておりまして、
・細目 粒度:7μm 番手:#2500 相当
・極細 粒度:1μm 番手:#1000 相当
・極極細 粒度:0.2μm 番手:#1300 相当
かと思われます。
他に、国内商品ではSoft99からコンパウンドが出ておりまして、
・液体コンパウンド3000 粒度:4μm 番手:#3000 相当
・液体コンパウンド9800 粒度:1μm 番手:#10000 相当
相当かと思われます。
また、ASTRO PRODUCTS(アストロプロダクツ)でも日本製を販売していまして
・微粒子 液体コンパウンド 粒度:3~4μm 番手:#3000~4000 相当
・超微細 液体コンパウンド 粒度:1μm 番手:#10000 相当
相当かと思われます。
更に、モノタロウではモノタロウブランドとして
・肌調整用細目液状コンパウンド 番手:#1000~1200 相当
・極細液状 肌調整用 高硬度塗膜対応 No1200-1500 粒度:6~8μm 番手:#2000 相当
・超微粒子液状 研磨仕上用 高硬度塗膜対応 No2000 粒度:3~5μm 番手:#3000 相当
・つや出し鏡面仕上げ剤 (ウレタン塗膜/フッソクリヤー塗膜艶出し剤) 高硬度塗膜対応 粒度:1~5μm
・超微粒子液状 仕上げ用 高硬度塗膜対応 No3000 粒度:1~3μm 番手:#6000 相当
・超微粒子液状 濃色車 仕上げ用 高硬度塗膜対応 No3000D 粒度:1~3μm 番手:#6000~9000 相当
があります。
以下はモノタロウブランド表記前の表現となります。
これらを見ると、
超微粒子を使用した鏡面仕上げ用の粒度を持つ#10000相当のコンパウンドはありますが、
3M ハード 2-L 5985
が日本国内では不足している研磨力のように思います。
というのも、
粒度:4μm 番手:#3000 相当
の目を短時間で効果的に消せるのは
粒度:2μm 番手:#6000 相当
のはずです。
番手は基本的に前回の2倍にするのが基本です。
粒度:2μm 番手:#6000 相当
は需要がないのか?製造が難しいのか?
コンパウンドも無限に寿命があるわけではなく、
数年が経てば分離してしまいます(-_-;)
私のハード 2-Lは分離してしまいました(-_-;)
試しに使ってみたのですが、
残念ながら・・・(-_-;)
ということで、ハード 2-Lは経年劣化で分離してしまったものの、
ハード 1-Lは購入から数年経っても未だに使用に耐えられる状態なので、
ハード 1ーL + DA(ダブルアクションポリッシャー)で磨きをかけていきたいと思います。
以下はモノタロウブランドを追加した上で、蛇足とならないように考察を行います。
また、モノタロウブランドを鑑みると、
3M ハード 1-L 5982相当のモノタロウブランドコンパウンドは、
・No2000 超微粒子液状 研磨仕上用 高硬度塗膜対応 粒度:3~5μm 番手:#2000 相当
かと思われます。
3M ハード 2-L 5985相当のモノタロウブランドコンパウンドは、
淡色車では
・No3000 超微粒子液状 仕上げ用 高硬度塗膜対応 粒度:1~3μm 番手:#3000 相当
濃色車では
・No3000D 超微粒子液状 濃色車 仕上げ用 高硬度塗膜対応 粒度:1~3μm 番手:#3000 相当
かと思われます。