銀2郎のブログ一覧

高校の同窓生が営む割烹を昨日で閉めた。

2○年間、お母さんと2人だけで頑張ってきたお店だった。


呑まなくていい銀がお邪魔したのは、わずかに4回ぐらいだと記憶しているのだが、「今日で店終い」と知ったのだもの、足を運ばない訳にはいかない。



大衆食堂として彼の両親のお店は地域に長く親しまれた。

お母さんは毎日忙しく出前を届けていた。


高校から自衛隊に進んで3年と経たないとき、彼のお父さんが急死した。

途方に暮れただろうお母さんの胸中は計り知れない。


弟も含めて、残った3人で散々話し合ったのだろう。

出した結論は長男が跡を継ぐ！



自衛隊を辞め、修業すること○年。
和食、鮨の基本を身につけ、おかげで大きくなった店を取り壊し、新たに自分の店を構えた。




イメージです


今度は割烹のお店として、お母さんは着物姿で彼を支え続けてきた。




イメージです




銀も商売する家に生まれ、自身も子供らを育てるために商売していた。

開けるも閉めるも、休むも、どこまでやるかも全て自分が決めること。

自営の大変さは理解している。





初めて花束というものを買った。

80を越えた彼のお母さんに渡したくて「￥3000の花束なんて貧相ですかね!?」
花屋さんのおばちゃんに云うと「いやいや、そんなことないですよー」


タイトル画は拾いものですが、銀のアタマにあったイメージよりもずっと華やかな花束を作ってもらえた。



たぶん、50年という時間が経ったと思う。

本当に長い間お疲れさまでした！

そう言って手渡した。




カウンターには同窓4人。
2○年ぶりにあったヤツもいた。

そんな長い時間などものの数秒で忘れててしまい、高校のときと同じように話しが出来てしまうのだから友だちとは有り難いものだ。




今日からはゆっくり出来るはずだけど、身にしみた生活リズムに違いを感じて、馴れるには相応の時間が要るんだろうと思う。

急に老け込んだりしないでほしいものだと願うばかりである。