さてさて。
今日は番外編?
いきなりですが。
『MPISはオカルトなの?』なんてお題です。
何故こんなブログを挙げたかと言うと。
存じ上げている方もいらっしゃいますかと思いますが。
京都のとあるショップさんが、MPISの販売をされたそうで。
それをみんカラ+登録で、プレゼンテーションしたところ。
ある種の方々がそのプレゼンに異議があるそうで、いろいろあったみたいです。
オイラはその京都のショップさんのブログに一度コメントは入れたのですが…
問題のブログは…こちらから↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/702118/blog/24269692/
別にお友達登録している訳でもなく、実際にお店に行った事も無いし…
車のジャンルが少し違うので、全くと言って良いほど
そのお店に関しては存じ上げない次第です。
しかしながら…
やはり
MPISを紐解くと、その開発に関する事を考えると…
初めてMPISに関して興味を持った方に、誤解をまねくような情報が入ってはいけないかな?
なんて思って、ブログにした次第です。
既にMPISを装着したり体感されている方々や、よく勉強されている方には釈迦に説法ですが。
誤解をまねいたまま、情報を歪曲させているのを放置して見るのも嫌なので。
とりあえず、気になる方だけで良いのですが、以下読んでいただければ幸いです。
さてMPISは点火系パーツで、同時点火と呼ばれるシステムで直接エンジンECU(コンピューター)に働きかけるアフターパーツです。
※追記 ↑急いで書いたので間違っていたかもしれません。
『ECUから直接働きかける』が正解かも。INでは無くOUTに繋ぐかもしれません。
詳細は分解等しておりませんので、ご理解下さい。
その効果として、
トルクアップや
排ガスクリーン化、燃費向上など、様々な恩恵を受けられる
夢のようなパーツですが…
正直そんな
夢のようなパーツって、眉唾だろ。
なんて事で、
アンチ方々はオカルトパーツとして認識されているのだと思います。
その中で、特に
MPISの原理について異論があるそうです。
そこでMPISの同時点火の原理ですが。
通常4ストロークエンジンにおいて、通常は圧縮時にプラグが点火されるのですが。
これが
排気行程においても点火するといった仕組みです。
この原理の
『排気行程でプラグが点火するのか?』
これに関しては…正直
机上の論理であって、実際は判らない。
これが現実だと思います。
実際に
ピストンサイクル運動しているエンジンの中に入って。
『ああ、確かに2回目の点火しているよ』
なんて
見てきた人は、いませんよね。
ましてや走行する車に搭載されたエンジンなら、なお更です。
つまりこの排気行程で点火されるのは、あくまで机上の原理であって、それをダイレクトに確かめる術は不可能かと…
ノックセンサーがどうのこうの言っても、自分の場合は実際MPISを装着してノッキングなんて一度も無いし。
エンジンチェックも一度も点灯していないから、不具合なんて一切無しです。
点火不良は起きていないようです。
まぁそんな話は関係無いとしておいて。
何が言いたいかと言うと。
MPISの原理は机上であったとしても、
実際それを装着してトルク曲線に変化が起きたり、排気成分のCO40%ダウン、HC70%ダウンなど。
結果が発生しているから…
そちらから原理を想定してる(整合)ような感じだと思うんですよ。
判りやすく言葉を変えると。
・ある薬(MPIS)を開発した。
・実際に患者(車)に投与した(装着した)
・患者(車)の体調(排ガス)が良くなった。
この行程を、薬の投与を実験とすると、体調が良くなったのが結果となります。
そこで、脳内(エンジン)でどのような作用機序(メカニズム)が起きたか考察(検討)する。
これがすごく自然な流れなんですよね。
実際人間の脳をすり潰して、作用機序を解明する事は人道的に不可な事は、走行中の車両のエンジン内部を観察する事と似ていないでしょうか?
実際の薬の場合は、人体実験の前に動物実験がありますから、ある程度メカ二ズムは解明させてから人体実験(治験)に移行します。
まぁ、そんな具合ですから今回標的にされたショップさんは災難でしたが、プレゼンテーションに突っ込みどころ満載だったのかもしれません。
でも
実際のパーツにはそこまで非難されるような事は無いかと思います。
また…
ここからも、ややこしいです…(^^;
馬力が数馬力上がったとか、上記に示した排ガス有毒成分がどの程度減ったなんて言うのは、
あくまで一種の報告です。
報告件数が多ければ多いほど、その
結果は信頼するに値する?かと思いますが…
実際のところ、本当に信頼に値するような立証は出来ません。
一部の
アンチの方が統計学を用いて、有意性を示せなどと、最近覚えた知識を用いられているようですが…
実際に統計学を用いて、有意に効果があると立証できる事は、少なくとも自動車業界の中では不可能であるかと思います。
世に言う研究者達は必死な思いで、実験して結果を出しても、その統計学に阻まれて、結果を立証できない事が多々あります。
自動車業界に於いては、統計学の分析法を用いても、そのリニアモデルと呼ばれる数式を作成するには、あまりにも不確定要素が多すぎて、
一つの実験(パーツ)の検証をするには、膨大なデータと予備実験が多数必要となり、その費用も莫大なものとなります。
そんな事、
自動車メーカーでも出来ないのに、アフターメーカーで出来る訳が無いんです。
その不確定要素の一部を挙げると…
実験の
材料となる要素に不確定要素満載。
車・パーツ部品・エンジン・それを操作する人間(1人?で数千台検証?)・検証の環境や気候・ガソリン・他にもまだまだあるかな…
実験の結果をクリーンに統計学に掛けるには、これらの要素全て統一出来るよう、予備実験で同じ車であること、同じガソリンであること、何千回も同じ検証を出来るドライバーなど…
先に証明しておく必要があるんですよね。
だから実際100台の車で調べるには、その100台を抽出するために膨大な台数の車の検証が必要となります。
ああ。しんどいですね。
もうお判りだと思います。
自動車業界で統計学なんてナンセンスです。
確かに統計学的に何となく効果がありそうだ。
なんて事は判りますが、証明なんて実際無理な話です。
標的にされたショップさんで
100台の車に部品(MPIS)を装着して、シャシダイやダイナパック掛けて、結果を統計学に掛けても何の意味も無い事なんですよ。
傾向が見られた程度で、証明されるまでには至りません。
しかしながら、他のパーツと比較して、何となくでも効果が大きく抜きん出ていれば…
ユーザーとしては、
『大きく効果のありそうな部品だ』といった結果になります。
実際そう感じたなら、それも事実です。
いろいろ長文となりましたが…
まとめると…
MPISの原理は過去からある同時点火のシステムではあるが、実際に検証した訳ではなく、装着後の結果から考察するには、そのメカニズムとして排気行程に於いても点火していると考えられる。
こんな感じでしょうか…
排気を再循環させるターボ車両で効果が多く感じられ、そうでないNAでは少し効果の度合いがターボ車両に比べると少ない。
こんな傾向も排気行程に何らかの違いが表れていると考えられる所以では無いでしょうか。
物事の論点を1点に集中させ(点火時期)、それに対して論破できなければ、
オカルトのエセ業者だと言うのは…
物事を大局的に全く見れていない証拠では無いでしょうか。
何度も言いますが、自分は今回標的にされた業者さんとは全くの無関係です。
ただ、そんな方に対して『統計学だとか』まるで何かの実験研究を自分が行ったかのような発言にしては…
腹立たしい不快感でいっぱいでしたよ。
長くなりましたが、最後まで読んでいただいた方、お疲れさまでした。
熟読、ありがとうございましたm(_ _)m
あっ。忘れてました。
MPISは良いパーツですが、お車によって効果の度合いが違います。
同じ車で装着されているものに試乗などして、気に入れば購入。
そうでなければ、見送るなど。
体感には個人差もありますので。
ユーザーの自由意志であれば良いと思いますよ(^^)
※11/2追記
このブログに関しては、全て車載エンジン走行行程での話をしております。
実際に使うユーザーの立場に立って。俗に言うネット値にて。
可視化エンジンとか、点火映像とかグロスの話をしても良いけど…
実用の話をすれば、走行中のネット値の方が参考になります。
理論だけの『絵に描いた餅』状態では、実用の参考にはあまりならないですね。
※11/4 修正
一部、不確定要素に関して感情的な言葉があったこと修正致します。
また個人に対して、不快感を与えるような部位も修正いたしました。
※11/5 修正 : 何度もすいません。
>排気を再循環させるターボ車両で効果が多く感じられ、そうでないNAでは少し効果の度合いがターボ車両に比べると少ない。
↑排気『熱』を再『利用』させるターボ車両で効果が多く感じられ、そうでないNAでは少し効果の度合いがターボ車両に比べると少ない。
文章中に『熱』が抜けており、また『再循環』はNA車両に誤解を招く内容とのご指摘がありましたので、『再利用』修正しました。
Posted at 2011/10/29 23:57:08 | |
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