
AutoExeドアスタビライザーを取付けて,郊外路・田舎道・有料道路を含む約35kmを走行した
結論から言えば,ステアリングのリニアリティが向上し,修正舵が少なくなって,走りの質感が一段上がったと感じる
その変化は単なる剛性アップしたという表面的な話ではなく,ボディの撓み方・入力の伝わり方・ステアリング系の初期応答が構造的に変化した結果だろう
●ドアの開閉や異音
まず,ドアの開閉にはまったく問題なし
半ドアになりやすい,開けるときに引っかかる,といったネガは一切なく,閉めたときの音がわずかに変化した程度
走行中に異音が出ることなく,これまで荒れた路面で助手席ドア付近で時々異音が出ていたが,
ストライカーの水平調整して取付けたことにもよるのか解消された
半ドアになりやすいという声を聴くことがあるが,取付が正しく行われていないか,例えばドアとパネルの隙間が狭いなどの理由で適合車種ではない車両に取付けると,不必要に押し付けられることによって起こるのかもしれない
また,異音がするという声もあるが,パチモンを使っているとか,例えばドアとパネルの隙間が広いなどの理由で適合車種ではない車両に取付けているなどが原因として考えられる
●ステアリングレスポンスの向上
走り出してすぐに感じたのは,ステアリング初期応答が改善されたことで,ノーズがスッと自然に入るようになり,切り始めの曖昧さが減った
CX‑60は大柄なボディに対してドア開口部が大きく,ここがボディの撓み逃げポイントになりやすいが,ドアスタビライザーはこの開口部の剛性を補強するため,変化が起きたと推測する
単にボディが硬くなるのではなく,ステアリング系の入力がボディで減衰されずにタイヤに届くようになるのだと思う
●荒れた路面での安定性向上
大型トラックの走行が多く,道路補修を長年やっていない工業団地内の荒れた路面では,乗り心地が悪化することなく,これまで速度を上げるとハンドルを取られて修正舵が必要だった場面が大きく改善された
荒れた路面では,左右の入力差によってボディが微小に撓み,その撓みがステアリング系に逆入力として返ってくる
重量級SUVではこの逆入力が修正舵の原因になりやすいが,それが改善されたからだと思う
▲尖った入力での突上げ増加
一方で,段差や凹みなど尖った入力では突上げ感がわずかに増えたと感じる
これまでボディの撓みでいなしていた入力が,剛性アップによってダイレクトに伝わるようになったことによるのだろう
ただし,増加量はわずかであり,元々突上げ感の大きな車両であり,乗り心地を大きく損なうほどではない
逆に言えば,取付けることによって突上げは解消されない
●緩やかなワインディング路での変化
ワインディングでは,一度ラインを決めれば修正舵を入れる必要がなく,コーナリング中の姿勢が安定するようになった
コーナリング中はボディがねじれ方向に撓むが,ドア開口部の剛性が上がることで,ボディのねじれ量が減り,ステアリングの舵角と車両の向きが一致しやすくなることで,リニアリティが向上し修正舵が不要になるためと思われる
●高速道路での直進性とレーンチェンジ
有料道路での高速走行では,ステアリングの座りが良くなり,微小な修正舵が不要になった
レーンチェンジでは,ステアリングを切った瞬間に一発で姿勢が決まり,オーバーシュートしない
高速域では,ボディの微小な撓みが遅れとしてステアリングフィールに現れるが,剛性アップによりこの遅れが減ることで,ステアリングのセンターが安定し,レーンチェンジの初期応答が速くなって姿勢が一発で決まる
撓みによってオーバーシュートしないため,修正舵が不要になることで,効果を体感しやすいのだと思う
蛇行運転してみると寄れが軽減していることが分かる
▲ロードノイズの変化
ざらついた特定の路面ではロードノイズが増えたように感じるが,これはボディの撓みが減ることで音の逃げ場が減るためだろう
ただし,増加量は限定的で,走りの質感向上のメリットが勝っている
●総評
CX‑60との相性は非常に良いと感じる
ドアスタビライザーは体感できるかどうかが車種次第のパーツのようであるが,CX‑60のような大きなドア開口部,重量級SUV,ロングホイールベース,高いステアリング剛性を要求する車格といった条件が揃った車では,効果が出やすいかもしれない
今回の試走でも,ステアリングのリニアリティ向上と修正舵の減少という走りの質感に直結する部分が大きく改善されており,総じてネガは感じない
ただし,劇的に大きく変わるものではないのでコスパは良くなく,人によっては変化を感じないかもしれない
まあ,3日で慣れると思うけど・・・
【追記】
突っ張られることによってヒンジにかかる荷重が気になるが,
・ドア重量 20~30kgf
・開閉時の慣性荷重 50~80kgf
・走行振動による荷重 10~20kgf
・走行時の風圧による荷重 10~30kgf
・ドアスタビライザーによる荷重変化 10~30kgf
で,正しく調整されたドアスタビライザーは,ドアヒンジに過大な力を与えないとのこと
ただし,当たりが強すぎたり位置がズレている場合,ヒンジに常時モーメントが入り,長期的にヒンジブッシュの偏摩耗やドアのガタの原因になる可能性がある
このことから適合車種以外(例えばドアとボディーの隙間が狭いなど)への取付は,過大なプリロードがかかってヒンジに悪影響を与えないとは言えない
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Posted at 2026/07/26 10:52:21 | |
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