FK510を履いてましたが,先日のオイル交換時に残溝確認したところ,フロントは十分残ってるものの,リアがそろそろ限界でした
BMWの交換推奨は3mmなので,引っ張りすぎかも
リアの摩耗が早く,3セット目からリアサイズを245から255にしていますが,2018年11月に交換して約34千km走行したので,こんなものでしょう
FK510の次期モデルが出たら換えようと考えてましたが,それまでもたなかったので,繋ぎのタイヤを物色することにしました
GYは履いたことあるし,チャイ資本になったピレリはアウトオブ眼中,コンチネンタルかミシュランかと思案した結果,ミシュランに決定
19インチのミシュランだとPilot Sport 4にはサイズがなく,Pilot Sport Cup2 ConnectかPS4Sの二択です
さすがに街乗りでCup2Cはないので,PS4Sを選択しました
PS4Sは純正装着だったPilot Super Sport(PSS)の後継にあたります
サイズはフロント 225/35ZR19 88Y(XL)とリア 255/30ZR19 91Y(XL)です
製造年週はフロントが21年01-02週,欠品だったリアが19年48週ですが,1948Wということは19年11月末なので,ちょっと萎える(lll-ω-)
並行輸入品ではなく正規輸入品で,製造国は前後ともフランスで,工場は前後ともCLERMONT-FERRAND
Pilot Sport 4にはタイ製の4 STというのもありますが,4SにはSTというものはないので,この点は安心して買えます
ちなみにPS4とPS4STですが,STはタイ製というだけではなくアジア向けスペックで別物です
BMW承認タイヤがあれば履いてみたかったけど,PS4Sには3シリサイズ(225/40R19,255/35R19)なら☆はありますが,2シリサイズ(225/35R19,245/30R19,255/30R19)に☆はありません
MOPの19インチはランフラットなので,仮にあってもランフラットでしょう
PIやBSには⭐︎がありますがランフラットです
PS4Sのトレッドウェアは300ですが,FK510も300だったので,おそらく35千kmは走れそうです
ラベリングは前後とも転がりB,ウェットaなので,EUラベリングから換算したFK510と同等です
内外指定の4本ストレート溝5リブパターンで,各社プレミアムタイヤで主流のパターンです
PS4はシングルコンパウンドですが,PS4Sはバイコンパウンドテクノロジーと呼ぶ,外側がドライグリップ重視のシリカ+カーボンブラック,2番目リブの途中からウェットグリップ重視のハイシリカコンパウンドの2層になっています
MIの全てのタイヤではありませんが,PS4SはC3M製法で作られています
トレッド表面は周方向の筋がたくさんあります
が,これは押し出したリボン状のゴムをスパイラルに巻き付けて成形するため,加硫後もそれが残るようで,国内メーカーなら外観不良とされるかもしれません
一度走って表面が削れてしまえば見えなくなります
パズルモールドで加硫しているため,エア抜きのためのスピュー跡がトレッド表面になく,ピッチごとに幅方向の筋があります
スピュー跡が消えたら慣らし完了の目安にしてきた自分としては,スピュー跡があった方が良いかも
タイヤ内面は何ヶ所か幅方向に筋があり,表面はのっぺりしています
一般的な加硫機は,ブラダーと呼ぶゴム風船のようなものを内部で膨らませ,成形したカバーをモールドに押し付けますが,C3Mでは中子を使っているためで,真円度が良いと言われる一因です
中子加硫は他メーカーでも一部のタイヤにありますが,MIタイヤには多く見られます
サイドマークには凹文字が多用されているところは,最近の他社タイヤと同様です
これは,特に自動車メーカーや欧州などで燃費向上のため空力要件とされてきつつあるためですが,PS4Sは2017年発売なので凸文字も多くチグハグな感じです
一部のマークはベルベット調になっており,ミシュランではプレミアムタッチと呼んでいます
微細なセレーション加工で光の反射を拡散しているようです
ブリヂストンはラックスブラックと呼んでREGNOなどのBマークに採用しており,ダンロップもVEUROなどに採用していますが,いずれも光の反射を抑えるための微細な加工がされています
C3Mでトレッドゴムをスパイラルに巻き付けるためか,トレッド表面は縦筋が無数にあって,お世辞にもきれいとは言えませんが,これは一皮剥けたら気にならなくなります
ピッチ境界に筋があるのはパズルモールドのためですが,トレッド面にスピュー跡はありません
LHDとRHDでブレーカ角度が逆なのかどうかは分かりませんが,並行輸入品ではなく正規輸入品なので安心
タイヤ内側はブラダーレスの中子加硫なのでスムースですが,ここもインナーライナーをスパイラル巻きしているためか,縦筋が無数にあります
幅方向の筋は中子を折りたたむための合わせ目でしょう
幅方向の筋はカーカスプライの跡でしょうが,1本ずつ編むためなのか,けっこう不揃いです
一般的なブラダー加硫のタイヤはブラダーの筋が付いてます
インナーライナーはゴムシートを巻いてるので筋はありませんが,ジョイント部の膨らみがあります
ベルベット調のプレミアムタッチは,金型にレーザー彫刻しているんでしょう
サイドにはスピューがあるので普通です
最近は空力要件でサイドにもスピューがないものが要求されつつあるようです
ロゴなどがやたら目立ちますが,汚れたらどうなるのかな?
空力のための凹文字ですが,サイズ表記の凹文字の下に凸文字が並んでたら意味なくない?
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