フロントアッパーアーム逆組み

調整できないジオメトリーを無理やり調整するために，調整式リンクの調整部を逆組みしたり，アッパーマウントの反転組みなんかは，昭和な人ならやった方もおられるでしょう

アッパーアーム部はアームとナックル(ハブキャリア？)の連結部分がボールジョイントで連結されており，純正状態ではそれぞれの端面が赤線のようにほぼ平行になっています
ジオメトリーを変えるために逆組みすると，それぞれの端面は平行から大きく外れて，アームは黄線のように傾き，車両後部側の両端面が近づくようになるはずです
ボールジョイント中心軸はアームとナックルに対して約90度で取付けられていますが，中心軸が傾くことでボールジョイント角度も大きく変化し，ダストカバーも大きく変形します
ボールジョイントは可動域が決まっているので，起こるかどうか分かりませんが，大きな入力等で可動域を超える変量が発生すると，ボールジョイントを破損することがないとは言えないでしょう
ボールジョイントそのものが壊れなくても，アームのボディ側取付部及びブッシュへの影響や，アームやナックルが曲がったり破断する可能性もゼロではないかもしれません



車いじりは自己責任ですが，ボールジョイントとその周辺の点検は頻繁に行った方が良いかもしれませんね・・・知らんけど
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