
1.5ヶ月で約2,000km走行しましたので,第2回目のモニター報告します。
できるだけ重ならないようにしますが,第1回モニター報告との重複はご容赦ください。
再掲になりますが,モニタータイヤはGOODYEAR EAGLE F1 ASYMMETRIC 2,タイヤサイズはフロント225/40R18 92Y XL,リア245/35R18 92Y XLです。
装着車両はF22 M235i,ホイールはOZ MSW 25(前後 1880+45),タイヤ変更前後でホイール以外の仕様変更はなく,その他仕様はパーツリストを参考にどうぞ。
3/18に届き3/20に装着してから約1.5ヶ月,一般道(街乗り・郊外ドライブ),高速道,峠道など約2,000km走行しました。
空気圧は装着時から変更なく220/220kpaのままです。
PSSでは外側ショルダー部にハンドルをこじって付いたような摩耗が表れていましたが,EAGLE F1 ASYMMETRIC 2ではそのようなことはなく,トレッドは均等に摩耗して良好です。
更に距離が進めばどうか分かりませんが,PSSとの差は走行距離で1.5千km(内,約1千kmは車両の慣らし)程度の差なので,PSSと比べてEAGLE F1 ASYMMETRIC 2の接地状態は悪くないと言えるでしょう。
■ドライ性能
ドライ性能は第1回目のインプレから変わっていません。
路面の凹凸に対し,タイヤがしっかりと路面を捉えて離さないという感触で,純正PSSでネガに感じていた部分がなく,PSSよりもしなやかで,個人的には高評価です。
ドライグリップは十分にあり,コーナリングでそろそろリアがブレークするかなと思ってもなんなくクリアでき,街乗りでは十二分な性能を有していると言えます。
■ウェット性能
共に4本ストレート溝の5リブパターンですが,PSSの内側溝が細いのに対して,EAGLE F1 ASYMMETRIC 2はしっかりとした太さなので,見た目にPSSより排水性が高いと思わせてくれます。
ラベリング評価でも最上級のaとPSSより1ランク上なので期待できますが,実際にウェット路面を走行した感じでは,ウェットグリップ,耐ハイドロ性共にPSSより上だと感じます。
水たまり通過時でも接地感が抜けることなく,白線・継ぎ目・マンホール通過などの滑りやすい状態でも唐突に滑るようなことがありません。
フロント片輪だけが水たまりを通過した時,片輪の接地感が抜ける感触はありますが,ハンドルが取られるようなことがなく,しっかりと直進を保ってくれます。
ウェット路面のコーナリング途中にギャップを拾っても,横跳びすることがなく,路面をしっかりと捉えています。
パターンだけではなくコンパウンドと構造が効いているのでしょうが,雨の多い日本市場で,このウェット性能は十分威力を発揮できるのではないでしょうか。
■静粛性
静粛性は相変わらず高く,助手席との会話や音楽を聴いていてもそれを感じます。
ざらついた路面など表面状態によっては純正PSSよりうるさいかな?と感じるシーンがなくはないですが,全体的に静粛性は勝っています。
■乗り心地
乗り心地も変わらず高く,荒れた路面で飛び跳ねることなく,しなやかに路面を捉えていることを感じさせてくれます。
路面の継ぎ目の衝撃でドラレコの衝撃センサーが作動することがありますが,純正PSSよりも作動頻度が少ないです。
入力の入り方を比較すると,ケース剛性がもしかしたらPSSより低いのかもしれませんが,そのことによる走行性能へのネガはなく,高次元で各種性能を高めているようです。
■転がり抵抗
PSS比で燃費計測値に変化はなく,低燃費タイヤではないので燃費に表れるような差はありません。
空走時や坂道ですっと転がるので,スポーツ系タイヤに比べると転がり抵抗は十分に少ないですし,これ以上を求めるとなると低燃費タイヤを選択する必要があるでしょう。
前回も記述しましたが,個人的な感覚による相対比較は前回から変わっていません。
参考までに,前車GVBで履いたP ZERO(サイズや車両は異なりますが)も比較に入れると,
■ドライ性能(グリップ・コントロール性・ブレーキ性能)
EAGLE F1 ASYMMETRIC 2 ★5
PSS ★4.8
P ZERO ★4.5
■ウェット性能(グリップ・コントロール性・ブレーキ性能)
EAGLE F1 ASYMMETRIC 2 ★5
PSS ★4.5
P ZERO ★4.8
■耐ワンダリング性(直進安定性)
EAGLE F1 ASYMMETRIC 2 ★5
PSS ★5
P ZERO ★5
■静粛性
EAGLE F1 ASYMMETRIC 2 ★5
PSS ★4.5
P ZERO ★4.5
■乗り心地
EAGLE F1 ASYMMETRIC 2 ★5
PSS ★4.5
P ZERO ★4.5
■転がり抵抗
EAGLE F1 ASYMMETRIC 2 ★4.5
PSS ★4.5
P ZERO ★5
と言ったところです。
北米製品と聞くと大雑把な印象を受けますが,欧州グッドイヤーによる開発で欧州車をターゲットにしていることから,欧州タイヤメーカーと肩を並べた以上の性能を有する製品だと思います。
フラッグシップタイヤを名乗るだけあって,3社のタイヤはいずれも甲乙つけがたいという印象ですが,ミシュランやピレリーの同タイヤに比べて知名度が低いのが残念です。
BMW承認タイヤではありません(同サイズのランフラットは承認タイヤ)が,BMWにEAGLE F1 ASYMMETRIC 2の組合せはありだと思います。
この度はモニターに選考していただきありがとございます。
更に距離を重ねてEAGLE F1 ASYMMETRIC 2を楽しませていただきます。
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Posted at 2016/04/30 08:20:04 | |
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