ＢＯＸ　ＡＲＴ展

今、静岡県立美術館で「ＢＯＸ　ＡＲＴ展」というのが開かれています。
プラモデルのパッケージの原画や、ジオラマ、それらの歴史などを展示しています。

ある方からチケットをいただいたので、家族で行ってきました。
息子も乗り物好きなので楽しみです。


会場に入ってみると、最初にあるのは「少年倶楽部」という雑誌。
表紙がいかにも昭和初期な絵。
この雑誌についている付録はペーパークラフトなんですが、エンパイアステートビルとか、戦艦とか、大きな戦闘機。
当時の子どもたちの夢でしょうね。
紙に紙を差し込んで作る技法は、この当時の雑誌社の方のアイディアだそうですが、今でも「てれびくん」なんかの付録になるぺーパークラフトに通じている感があり、驚きました。

驚いたのは、少年倶楽部の表紙の変化。
普通の男の子向けの雑誌に見えていた表紙が、満州事変特集号から変わります。
それからは戦争一色。
毎号、表紙は戦争。
軍を褒め称える表紙。
当然、内容もでしょうね。

模型というのは、もともと教材ですから、当時の教材や木製の飛行機模型なんかもあるわけです。
やっぱり戦争一色。
特に驚いたのは、教育画報（だったかな？）
３，４年生の教室向けのものが貼りだしてありましたが、戦艦の特集でした。

「のらくろ」のマンガもありました。
のらくろっって、軍人（犬？）なんですよ。
入隊して、二等兵から大尉まで昇進して除隊するまでのお話です。
コレを見て、子どもたちは夢中になるわけです。
現代なら「課長島耕作」が昇進して「専務島耕作」になっちゃった感じ。
行き方を学ぶモデルが軍人だったわけです。

恐ろしい国でしたね、日本。
教育も、殺法です。
子どもに死に方を教えるんですよ。

この時代の教員じゃなくてよかった。
でも、今だって分かりませんね。
正しいと思っていることが、国全体の策略かも知れない。
間違った方向性を信じているのかも知れない。

と、前半、いろいろ考えてしまいました。


後半は素直にプラモデルのパッケージの原画とかで、楽しみました。
懐かしいプラモやキャラクター（イデオンとかザブングルとか）に出会いました。
楽しかった～。