トゲゾーのブログ一覧

先週、数人の子どもたちが
「お別れ会やりたい。時間ちょうだい」
と言い出しました。
正直言って、厳しかったのですが、２時間あげました。
計画を立てるとき
「先生がいないほうがいい」
といいだし、放課後、教室から追い出され、私が職員室で仕事をしている間に話し合いが行われていました。

その子どもたちの企画したお別れ会が昨日です。
今年度のクラス、すごく良くなったクラスですが、人数の関係で来年度はクラス替えです。
子どもたちもそれを意識して、会を開きたくなったようです。
どうせやるなら、最後の授業として成立できるものをやってよ、と子どもたちに話してありました。
子どもたちは「６年生を送る会」をイメージして作ったようです。

まずは歌。
私が大好きなビリーブを、２番だけ歌いました。

「もしも誰かが　君のそばで　泣き出しそうに　なった時は
　だまって腕を　とりながら　いっしょに歩いて　くれるよね
　　世界中の　やさしさで　この地球を　つつみたい
　　いま素直な　気持ちになれるなら
　　憧れや　愛しさが　　大空に　はじけて耀（ひか）るだろう
　　アイ　ビリーブ　イン　フューチャー　　信じてる

　　いま未来の　扉を開けるとき
　　アイ　ビリーブ　イン　フューチャー　　信じてる」

この２番だけ、というのが最初のこだわりポイントだったようです。


次に遊び。
「どろけい」（わかります？）と「かくれんぼ」。
クラスが一つになって遊びました。
どろけいでは、クラストップクラスの速さの子が鬼になり追われました。
もう倒れる、と思いながら走りましたが、高学年は速いです。
何度捕まったことか^^;
かくれんぼでは、私と学級委員１名が鬼に指名されました。
３０人見つけるのは一苦労。
学校の中って、隠れるところが多いんですね（汗）


遊びが済むと、教室に戻って「班の代表の言葉」
各班の代表が「５年４組を振り返って」みたいなテーマで話してくれます。
みんな、成長しました。


そして、「先生への御礼」…
なんと、花束と寄せ書きをくれました。
私が知らないうちにお金を集め花束を買い、私が知らないうちにクラスの中で回した色紙に寄せ書きをしてくれました。

初めてでした。
卒業生とか担任しているときに結婚とかいう時には、もらったことがありました。
でも、１クラスの担任をしただけで、子どもたちが自分たちから動いて、こんなに用意をしてくれるなんて…。
もう、心の中は大号泣。
表面上もダム決壊寸前でした。

絶対このクラスのまま上がりたい！
この子達の卒業までの１年間の担任は俺以外にいない！
と無理なことを思いました。
なぜ無理かというと、クラス替えだからです。
人数が足りません。

運動会、自然教室、就学時検診、持久走記録会、ながなわ大会、６年生を送る会、卒業式…
いくつもの大きな行事を、一緒に乗り越え、育ってきた子どもたち。
最初は自信だけあって、行動が伴わなかった彼ら。
今では学年の中でもピカ一（ひいき目です^^;）に頼れるメンバーになりました。
学年一、お互いをよく知る、仲良しメンバー（これは自信あります）になりました。
子どもたちも「このクラスがいい」そして「担任はトゲ先生がいい」と言ってくれました。


最初から最後まで子どもたちが企画した「お別れ会」は、大成功でした。
時間の配分も完璧。
私が他のクラスのことを考えて遊びを減らしてしまったので、ちょうどその分早く終わりました。
内容も、お遊び集会ではなく、きちんとしたもの。
役割分担も、そしてそれをサポートする回りの子も、本当にいうこと無し。
最高の最後の授業でした。


俺、幸せ者です。
この仕事について、本当に良かった。
毎年思うことですが、この子どもたちに出会えて本当に良かった。
そして、また４月に、新しい子どもたちと出会います。