トゲゾーのブログ一覧

造形教育の関ブロ大会に参加しています。
図工については、これまで研修会に参加したこともなく（校内研修をのぞく）、初の試み。
ま、試みているのは、うちの親分なのですが（笑）
とにかく、記録係ということで、昨日は１日カメラをもってウロチョロしていたわけです。

知り合いの先生に会えば、
「あれ、トゲ先生。ここ算数じゃないよ。」
「あ、トゲ先生だ。ここ組合じゃないよ。」
「え、なんでここに？」
と、歓迎してくれる（？）言葉ばかり。
いかに図工が似合わない男か、痛感しました。

午前中は、ほとんど与えられた仕事がなく、いわれていたのは「いろいろ撮っておいて」です。
各会場の写真、全体会の準備風景、そして会場近辺の写真…。
今回の会場はグランシップです。

…ん？グランシップ会場近辺？

そりゃもう、撮るしかないでしょ？（笑）
というわけで、画像は東静岡駅から見る、とある有名ロボットです（笑）
一番見える場所は、コーンとバーで囲ってあり、人がたまらないようになっていました。
撮れる位置を探しながら歩き、撮っておきました。
役員の名札と腕章をつけて、嬉々としてカメラ（しかも望遠レンズ付き）を向けるわたしの姿は、ちょっと異様。
ま、いいか。



さて、午後はまじめに全体会に出ました。
午前は代表者会議ということで、本来の大会は午後から。
サボっていたわけではありません。

で、静岡の提案に対して、文部科学省の教科調査官が指導講評するわけです。
そこが昨日の本担当。
これからその内容を原稿に起こすのが仕事（泣）

でね、その指導講評を聞いていて、思ったことがあるわけです。
算数の授業研でもよく聞いたこと。
ということは、これ、全教科なんだよな、と。
それは「能動的」ってこと。
子どもたちが「自分から動く」ってこと。

「つくる」でなく「つくりだす」。
あるものを決まり通りに「作る」のでなく、自分の思いを生かして「作り出す」。
プラモデルを説明書通りに作るだけでなく、それを自分のイメージでジオラマにしてみたり改造してみたり、さらに自分で作りたいプラモデルを作り出してみたり。
とにかく、自分でやる、ってこと。

算数で、俺が大好きな先生に、正木先生って方がいます。
正木先生は「鯛のいる授業」とよくおっしゃってました。
子どもが「～したい」という授業。
「はっきりさせたい」「整理したい」「計算したい」「はかりたい」…
子どもが、その時間の問題について、思いを持てる授業にするべきだということだと解釈してます。
また、「受動→能動の２段階授業」ということもお話しされます。
正木先生の授業を見ていると、まさにそう。
最初はいわれたとおりに何かをしているのだけど（受動）、いつの間にか子どもたちが「あれ？」「なんで？」「おかしいぞ？」とそれぞれ思いをもって動き始める（能動）んだな。

そうか、図工も同じなんだな。
「今日はこれ描いてみよう」じゃだめか。
自分の図工は、いつもそうだった気がする。
もっと「描きたい」「作りたい」と思える授業導入を考えていけば、子どもたちが図工好きになるのでは？

今、自分がもっている少人数算数のクラスでは、勉強嫌いだったのに「算数大好き！」といってくれる子が育っているわけで（さりげなく自慢）、それはおそらく、問題に「能動的」に取り組める時間が増えているからだろう。
図工も同じように、「描いてみたい！」「作ってみたい！」という「鯛のいる授業」を目指していけば、子どもたちの印象が変わるのでは？


…いやいや、これは算数と図工ばかりじゃないな。
どの教科だって、「鯛」を見つけられれば、子どもたちは自分たちから問題に向かっていくんだから、勉強大好きになれるんじゃないの？


なんてことを、昨日は大まじめに考えてしまったわけで。
国語だって、社会だって、理科だって、できるだけ子どもたちが「～したい」と思える授業を意識してきた。
どの教科でも正木先生のような授業がしたくて、自分なりに考えてはいる。
…でも、図工はノーチェックだった（笑）
技能教科は、自分の中で「活動する」授業だった。
もちろんそうなのだけれど、ついてくる力をしっかり意識して、そのための導入を考えて展開していくのは、技能教科も同じだったはず。
なんか、それを意識しないでやっていた気がする。


いやぁ、まったく専門外の研修も、出てみるものです。
自分の授業観を、しっかり確認できました。



と、珍しく教員らしいブログにしてみた（笑）