
先日の本宮山スカイラインでは,寒さに負けてアンテナ見学ができなかったので,本日リベンジというか,東海地方のテレビ電波の親分たる場所を訪ねてきました.瀬戸デジタルタワーです.ですが…正直,なんか迫力不足でしたw
スカイツリー(まだ電波出していませんが…),東京タワー,名古屋テレビ塔,生駒山山頂のアンテナ群など,やはり電波を出しているところというのは,なんか,こう,目に見えない何か(霊的ではないもの)を感じるもんなんですが…
今日のお出かけは,嫁さんが美容院で2〜3時間ぐらいかかるというので,まずは三国山にでも行ってみようかと言うのが始まりでした.三国山…今は豊田市になりましたが,藤岡村と土岐市の間にそびえる山で,尾張・美濃・三河の三国の境にあることから三国山と呼ばれるそうで,実際,各地域が一望できる絶景ポイントです.本来,中京地方の地デジ波も,この三国山から送信される予定だったんですが,あまりに見通しが良すぎて,テレビ愛知が同居してしまうとスピルオーバー(免許地域外への電波到達)が問題になってしまうため,上記の瀬戸デジタルタワー建設になったようです.効率が良すぎてダメなんて,非常にもったいない気もしますが…ここから電波が届かないのは,東三河や三重の尾鷲,あとは岐阜の飛騨エリアぐらいと思われます.
実際,三国山から電波を出していた放送局は,今はなきRADIO-iが,ここに送信所を持っていまして,それはそれは,よく電波が飛んでいましたね.他の在名FM局は,今も中京テレビの東山タワーから送信していますので,電波の届き方が全然違うんですよね.(東山タワーは最早FMラジオ専用の電波塔になってしまっていますが,どうなっちゃうんでしょうね?)
瀬戸デジタルタワーは瀬戸市と長久手市の境界上の小山に建設されていて,このタワーの下段であれば,テレビ愛知の電波も具合よく飛んでくれたそうです.
はて,そんなこのあたりの放送波ですが,電波を使うのは放送だけでなく,むしろ通信回線としての用途のほうがよっぽど重要なご時世です.電波による通信は,物理的な線路を用意しなくても,中継点だけ維持すれば,災害時でも通信を維持できるので,非常に重要なインフラとなるわけで,RADIO-iがなくなっても,三国山にはこれらの通信中継局がわんさと建設されているわけでありまして,そのへんで強電界を体感してこようかなとw
豊田市からはR419でドンドン北上していき,木瀬のサークルKのところで左に曲がりr13を進みますと,いきなりすごいのを発見!

T360じゃないですかぁぁぁ!


しかも2台!(右の方には名前まで書いてあるし)
いやいや,コレを見れただけで,今日のドライブは目的地につく前ですが,もう満足度振り切った感じです.手前の方はサビも進んでいますが,後ろの方は,幌が掛けられていることもあって,多少程度はいいみたいです.
ホンダ初の4輪で,軽初のDOHC4気筒と最高のメカニズムでしたが,なんせCB400のエンジンを縮小しただけみたいな状態なので,パワーはあるが低速トルクがなかったらしく,トラックとしての実用性は悲惨だったそうですね.
で,ステキな御神体を拝んで少し走ると,木瀬ダムが見えてきたので,息子と見学.洪水吐から水がサラサラと流れ出していて,キレイな姿でした.

多分,ダムを見るのは初めて.
ここからは,r13⇒r353⇒r352と走って,ぐんぐん高度を上げていきます.イイ感じのワインディングに差し掛かると,息子はすぐに眠りに落ちてしまいますw土岐市に入ってすぐのところにある,見落としそうな山頂に向かう道に左折します.この入口のところには小さなお宮さんがあるのが目印ですが,ここからの勾配は一気に急になり,サニカリさんはほとんど2速固定でした.そんな道は,路面がほぼ落ち葉で覆われていますが,轍もついているので,そこそこ車両の交通はあるようでした.そんな上りを10分ほど走ると,山頂に到着.まずはNTTの無線中継所です.
NTTの無線中継所では工事が行われていました.
左写真の手前に写るコンクリ(多分防火水槽)から見下ろした様子.
すんげー見晴らしがいいのが伝わりますかね?
お次は,キャンプ場の横から登ったところにある,
展望台からの眺めです.2層式になっています.


出た!アンテナだらけ!
以前はこの中にRADIO-i(愛知国際放送)の送信所もあったんですが,いまや土台までキレイに撤去されてしまっており,RADIO-iという放送局の送信所がここにあったことを伝えているのは,引き込みの電柱に『愛知国際放送引込』と書いてあるところだけらしいです.
そんなこんなで感傷に浸りながら,三国山を降りていく事にしましたら…途中で林道の伐採工事中.

お疲れ様です.
こういう地道な作業のおかげで,先ほどの通信設備も維持されているわけですね.
さて,林道を抜けると程なく国道に到着,そこから瀬戸市内を運転していると,山の向こうにデジタルタワーが!これはぜひ行ってみなければ!と目視で目標を確認しながら接近して行きました.が,周辺はどうやら瀬戸物の原料土の採掘場らしく,ダンプカーの多いこと多いこと…土曜にも関わらずひっきりなしでした.お疲れ様です.
そんな採掘場の入口を登って行くと,ありました.

瀬戸デジタルテレビ送信所
ここから出ている電波で,うちの地デジチューナーも映像を出せているんですね.お疲れ様です.

高さは208m
東京電波塔の332mには敵いませんが,名古屋テレビ塔の180mよりはやや高いです.電力は,右下にちょろっと写っている電力柱での引き込みのようです.多分,トランスとか開閉器の設置都合でわざわざ柱立てたようですが,この建物までの電力線は埋設されています.
すぐ隣に,瀬戸デジタルリサーチセンターという施設もあるんですが…無料でネットが使えるコーナーと,あとは会議室とテレビスタジオがあるぐらい.いかにも行政が作りたがりそうな,オマケ施設という感じです.
だって,本来の送信設備は,この建物の隣の,電波塔がある囲われた区域内で完結していますからね…(送信所所在地の住所でわかります)
見る所が何もなかったので,入ってソッコーで出てきました.
その後は,下道でボッチラボッチラ帰宅.帰りに業務スーパーで鍋の具材を買って,晩飯はノイ氏を呼んで一緒に食べました.
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サニカリさん | 日記
Posted at
2012/12/09 02:31:07