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白い変入のブログ一覧

2013年11月10日 イイね!

トヨタ アレックス XS150

トヨタ アレックス XS150ノイさんガソリン生活を貸してくれるという事で,8日金曜日の夜に来てくれました.ここのところ色々と大変なDS3は,またも入院中とのことで,この日は代車のアレックスを試乗させてもらうことになりました.試乗までの間,嫁の最新状況を話したり,ナヴァリーヒルズの話で盛り上がったりして,小生の晩御飯が終わるのを待ってもらいました.

で,お出かけの段になると,息子も一緒に行きたいと言い出したので,夜の11時から2歳児を連れてのドライブ.もう,全く不良中年です.

今回の試乗車は1500ccの1NZ-FEエンジン搭載,トランスミッションは4ATの前期型.ヘッドランプもカローラセダンと同じ形をしていて,アレックスであることは,グリルやテールゲートのエンブレム,あとは車体各部のパーツがちょっとメッキが多いぐらいです.メカニズム的にも完全にカローラランクスと同じようです.E120系カローラといえば,以前に社有車であったので,率先して使っていましたが,ナヴァリーヒルズへの出張を繰り返したため走行距離がどんどん伸びて,2年ほど前に代替されてしまいました.

今回は息子の前の視界を確保する目的もあって,助手席のシートバックを前倒しして,トレー状態にしておきました.こうすると,後席左側のチャイルドシートから,息子も前を見れるのでゴキゲンなんです.ノイさんは後席右側へ.

さて,深夜に子供を連れだして向かったのは,夜の街ではなく夜の山…ここのところ,試乗コースとしては定番化しつつあるR153で稲武方面へ向かうことにしました.豊田市内を抜けるまでの間で市街地走行を試すことが出来ましたが,やはりこのクルマの美点はスムーズかつルーズではないATと,低速トルクがありながら高回転に向かっての気持ちよさがあるエンジンです.

ATは市街地走行の低い速度域でも,フレックスロックアップが働いて,滑りっぱなしのトルコンとは違う,アクセルで速度調整ができる乗り易い特性になっています.また,変速タイミングも速すぎず,遅すぎず.変速時のショックはほとんどなく,近頃のCVT車が失ってしまった軽快さとスムーズさの両方を兼ね備えています.


『初期型』1NZ-FE,右はワイヤー引きスロットル部分の拡大.

エンジンは現在もトヨタの主力機種の1NZ-FEですが,この初期モデルは現行型とは別物の特性になっていて,まず電子スロットルがついておらず,ワイヤー引きのスロットルになっているので,右足の動きとエンジン出力の変化がかなりリニアです.さすがにキャブ車のサニカリさんと比較すると,僅かな踏力変化にも反応するわけではなく,半開までは5段階程度,半開以上は3段階程度の制御になっている感じがしました.これはVVT-iの位相設定とも関わってくるので,スロットルの設定だけの議論はできない部分ですが,少なくとも現行型1NZ-FEと比べると,はるかに右足の指示する通りの反応をしてくれるエンジンです.

感覚としては,ダイハツEF-CLの軽い吹け上がりと,トヨタ4S-FEのトルク感が同居しているエンジンと言えます.この特性は,VVT-iによって成し遂げられていますが,詳しいことはノイさんがいずれブログにしてくれるかと…なお,この時代のVVT-iは油圧ベーン式が主力になりだした頃のもので,その全世代の日産NVCSやトヨタVVTのような低速・高速の切り替えだけでなく,途中の位相も任意に使えるようになったことが大きな進歩.つまり,切り替えではなく連続的に変化させるため,特性変化が緩やかになり,変化したタイミングがわかりにくくスムーズになったものです.いまや,こういうカム移相可変機構は,ほぼすべての新車につく時代になりましたが,この当時,カローラのような数が出るベーシックなエンジンに搭載されるのはかなり先進的なことでした.それだけ,トヨタがE120系を気合入れて開発したことがわかります.(対する日産はGA15DEをサイレントチェーン化した程度のQG15DEでした.)この機構によって,極端に低速寄りと高回転の吹け上がりの良さを両立することができたので,トルク・パワーは1クラス上,燃費は1クラス下のエンジンに並ぶことができたのでした.

豊田市内のコンビニで飲み物を購入し,ここからはR153で長野方面へ.この季節はクレイジーな渋滞が発生することで有名な足助の香嵐渓の前を通りましたが,さすがにこの時間帯は渋滞どころか交通も皆無.このあたりのR153は本当に整備されています.このあたりはバイパス整備が行き届いているので,旧道探索もしやすいのですが,さすがにこの時間帯なので,今回はパスしました.このまま奥矢作発電所の横を抜けて,伊勢神トンネルも新道で通過,さすがに色々出るという噂の伊勢賀美隧道は通りませんでした.

このような上りの山岳路に入ってわかるようになったのは,セダンやフィールダーにはない,車体が短いことによる軽快さでした.やはりオーバーハングの重量が軽いのはすごく効果があるようで,リヤの安定感が他の車型に比べて明らかにスムーズ.しっかりとスタビライザーが効いていて,ロール速度はコーナーRにあわせて曲がっていく感じです.その感覚はセダンにもあるのですが,例えば荒れた路面や道路の継ぎ目などがある場合にも,リヤが接地感を失う心配がないというか,よりしっかりと地に足が付いている感じです.軽快さが増しているのに,スムーズさは失っていない,そういう感覚です.

R153は夏焼トンネルを超えた所で稲武に到着,ここでR257で設楽方面へ右折しました.設楽町に入り下りに入ると,なかなかに楽しいコーナー連続地帯になります.この日は結構ガスっており,路面も濡れていたので無理はしませんでしたが,このクルマは下り坂でもスムーズさを失わないので,怖さはありませんでした.速度が出過ぎそうになった時には,O/D OFFや2速へのダウンシフトをすることでスムーズにエンジンブレーキを効かせることができ,その際にはロックアップが効くので,アクセル操作での速度調整がとてもしやすいです.

ただ,こういう下りの状況になってくると,このクルマの弱点が露呈して行きました.
それはブレーキアシスト.決してブレーキが効かないわけではなく,制動力は十分あるしABSもあるので操舵不能になることはないんですが,ブレーキアシストが本当によく介入するので,例えばはじめに軽くブレーキをかけて,コーナーがきつくなる時に踏み足す…という操作をすると,急にフルブレーキに近い減速度がかかってしまうという,ややスムーズさにかけた運転になってしまいます.どうやら,ブレーキを踏み足す動作やブレーキング開始時の踏力の速度変化を見ていて,一定速度で踏み込んでいく分にはアシストを増やさないようですが,少しでも速度上昇があるとブレーキアシストをガバッとかけてくれる…そんな印象です.おかげで,下りはエンブレを使っている間はいいんですが,ブレーキを踏む際の右足の使い方に神経を使ってしまいました.
さらによろしくないのが,やたらと明るいメーターパネル.これは高級感を狙っての全面発光式で,針は無効が透けているというカッコイイものなんですが,明るさが固定で,暗くすることができないのが問題です.というのも,メーターパネルが眩しくて,下り坂ではライトが当たりにくくなることも加えて,先が全然見えない…眩しくて仕方が無いので,息子の上着をメーターパネルの前に入れて見えなくしたら,やっと走りやすくなりました.
これは街灯があるところを走る分にはいいかもしれませんが,山道を走るには本当に危ないメーターです.中期型でなくなった理由がわかります.
なお,カローラセダンでは全面発光ではなく普通の文字・針が発光するタイプで,中央に速度計,左側にタコメーター,右側に燃料と水温という一番見やすい配置になっていましたので,E120系ではこのメーターを移植するのが幸せへの1歩ですね.

(11/16追記)
すいません,明るさの調整機能があったそうです.やっぱりこれが問題視されずに号口になるわけないよねぇ〜にしても,一番暗くしても明るい面積が大きいのはいただけません.ラシーンのメーターみたいに,昼間は白,照明点灯時は文字部だけ光るようにしたらいいんですが,これも夕暮れ時にライトつけるとメーターが見にくかったりして…やっぱり黒い文字盤に白い文字が,一番見慣れていて見やすいんでしょうねw


まぶしすぎるメーター

設楽大橋の手前で,何となく私を誘うような分岐があったので曲がっていくと,そのまま設楽大橋の下をくぐるという興奮する状況になりました.幅制限2.2m,落石注意の看板がそそります.これぞ山の道という感じ.
帰ってきてから調べましたが,愛知県道r432で,愛知県道r33とR257をつなぐ県道のようです.
結構路面には落石が落ちていましたが致命的に通過できないような箇所はなく,5ナンバー幅のボディはラクラクに幅制限2.2mの山岳県道を走り抜けました.こんな4百番台の県道ですら,ソコソコ舗装もしっかりしており,デリニエーターもまっすぐ立っているのが愛知県クオリティで安心して走れます.これが奈良險道だったら,路肩のデリニエーターは45度外側に傾き,法面側の崩壊は道路の半分を覆っているなんていうのがザラなんですが…

で,r33に合流した所で,そろそろ戻るルートに入ることにして,右折しました.しばらく走ると,なんともステキな隧道を発見!


長さは短く,2ヶ所のナトリウムランプで照らし切れます.

これは大名倉隧道というれっきとした『隧道』であって,坑口こそコンクリ巻き立てされていますが,中間部分は吹き付けすらないリアル素堀.地質は安定した岩盤のようで,路面に石は落ちていませんでした.北側坑口ふきんの岩にはたくさんの反射テープが貼ってありましたが,なんでしょうね?私の見立てでは岩盤の変位調査用の反射マークかと思いますが…定位置からフラッシュ撮影して,変動を見るのかな〜とか.ノイさんはなんか不気味と言っていましたが,私はこの隧道には不気味な要素は全く感じず,むしろこの硬い岩盤を貫いた工事の迫力が,そのままの内面に残されていることに感動し(ry

で,感動しまくっていると外気が結構寒くて,猛烈に尿意…このトンネルから出てすぐの所で,放尿し事無きを得ました.ここの横には皮が流れていましたが,帰ってから調べてみてわかった河川名は『豊川』…あの豊川の源流部分だったんですね.下流の皆さんすいません.

で,ここからは淡々とr33を走って行きましたが,やはり山が深くなっていくと,ドンドンと周りの明かりはなくなっていき…途中で空を見上げると,とてつもなくたくさんの星が!木々の間から,星の明るさで空が眩しいのは,久々の経験でした.


左S/S=60秒,右S/S=15秒

上空の風が強いようで,結構星がまたたいていました.
この後も快適なペースでr33を走り,足助でR153に合流…

このあたりまで来ると,色々とクルマの特徴も分かって来ましたが,やはりリヤ周りの軽さというのは走行性能にはプラスしかないようです.エンジン・ATの優秀さは前述の通り,車体の剛性感は普段サニカリさんに乗っている身からしたら十分すぎる状況です.

足回りについても,今回走行したコースで言えば怖いと感じる場面は全くなく,よく動くわりにふらつきの少ない足回りに感じました.ここはセダンやフィールダーにくらべるとしっかりした感じがありましたので,車体の軽さだけでなく,ブッシュが固めだとかのチューニングがあるのかもしれません.

内装はオートエアコンが装着されていたのですが,操作性はやはりダイヤル式のマニュアルエアコンには敵いません.E120系のダイヤル式エアコンパネルは,近頃のダイヤルの中央部にボタンを仕込んで全体を握らせるタイプと違い,きちんと中につまみが付いているガスコンロタイプです.このタイプは操作時にダイヤルの方向が見なくてもわかるので,とてもスムーズでE120系の操作性で最も優れた部分だったのですが…オートエアコンになると,見た目はすっきりするのですが,吹き出し口の切り替えにはMODEボタンをいっぱい押さないといけないとか,吹き出しの熱量でなく温度で指定するので,ほしい風とは違う温度で出てきたりとか,鬱憤のたまるエアコンでしたが,私がオートエアコンに馴染んでないだけでしょうね.

メーターパネルについては,配置やデザインは文句ないのですが,とにかく照明がまぶしすぎて山道では視界をことごとく奪うので,こういう照明をするなら照度調整機能は必ずつけて,できれば最低段はOFFにできるぐらいでもいいかもしれません.これだけの広い面積を照らすと,どうしても瞳孔が閉じ気味になって,相対的に見たい部分が見えなくなるのは動物の宿命ですから,ヘッドライトを明るくするより,車内を暗くする方がよっぽど安全性が上がる仕組み.中期型からなくしたのは大正解です.

ブレーキアシストも前述の通り,ちょっと敏感すぎるところがあります.これは市街地でのパニックブレーキをもっと有効に使えるようにという配慮でしょうけど,それが山岳路では仇になっていると感じます.

最後にハンドリングですが,これは電パワのトーションビームの柔らかさはありますが,近頃のクルマに比べればよっぽどマシです.少なくともガレ場でどのタイヤが石を踏んだかがちゃんとわかるし,濡れた路面でグリップが低下した時にハンドルが軽くなったり,アクセルを踏んだ時にトルクステアが返ってきたりと,ちゃんとクルマの反応がわかるレベルになっています.
近頃のクルマ…特にトヨタ車のハンドリングは,トルクステアも路面の凹凸もよく遮断されているのですが,そのせいでクルマの動きがハンドルに全然伝わってこない…そのかわり,コラムシャフトの途中で動いているモーターの感触だけは伝えてくれるという,残念な仕上がりのクルマが多いです.多分,お客様からのクレームで路面のガタつきが伝わってくるとか言われて,どんどんトーションビームを柔らかく,ストロークも大きくしてしまった結果だと推測しますが,トヨタさん,そういうクルマを作っているからハチロ(ry
まぁ,私の場合,普段からパワステなしのサニカリさんですので,ハンドルを通して得ている情報はとても多いわけでして,その感覚から近頃のトヨタ車を乗ると,あまりにも情報が少なくて,目隠しして歩いているような不安さがあるんですよね.目が見えなくなっても歩けないわけはないんですが,普段は感じている感覚を奪われると不安にならざるを得なくて,それを良しとするのはいかがなものかなと…その点,このE120系は合格レベルだと思います.

そんなドライブをして,自宅に帰ったのは午前2時頃でした.いつの間にやら息子とノイさんは並んでお休みに…ノイさんはうちから自宅までの運転,大丈夫だったんでしょうか…?翌日は元気でしたので問題なかったと思いますが,お疲れ様でした&貴重な経験をありがとう.ラシーンが潰れたら,次のクルマ候補にします.
Posted at 2013/11/11 02:59:35 | コメント(5) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ
2013年09月28日 イイね!

30年前のカットモデル

30年前のカットモデル一昨日,頑張ってブログ書いていたのですが,途中でぶっ飛んでしまいちょっとやる気無くしていました.さて,週末を迎えたこともあり,気を取り直して書き直してみます.

前日は午前3時出発〜500km高速運転〜15kgの荷物を持って6km徒歩移動〜客先と打合せ2時間〜15kgの荷物を持って6km徒歩で戻り〜100km運転…で,かなり疲れていたこともあり,土曜日はホテルの朝食時間には起きれませんでした.そのまま,嫁さんは池袋へお出かけしていき,息子が「かぁあちゃあああん」と泣くので,腹の上であやしていると,また寝てしまい,気づくと午後1時.このままでは一日ホテルで寝て過ごしてしまうので,慌てて出発…

秋ヶ瀬公園の横を抜けて,浦和南ICから首都高に乗り,1時間ちょっと後には横浜の子安ICを降りました.この日,目指しているのは,


と,日産のエンジンばっかりを展示してあるという,比較的マニアックな展示施設です.とはいえ,どちらかというと,クルマは外から眺めるより,エンジンや下回りから眺めるほうが好きな方なので,車両展示施設よりもこちらのほうがよっぽど興味があるのでして…正直,エンジン以外の自動車の構成部品って,今時はほとんどサプライヤーの設計になっていて,自動車メーカー自身が『技術の手の内化』できているのは,エンジンとボデー,あと一部のメーカーのトランスミッションぐらい.あとは,サプライヤーの言いなりオススメ設計になっていることが多いんですよね〜車体については専門外なので,アレコレ見てもよくわからない&カットモデルじゃないと構造が見えないのですが,エンジンは構成部品の進化が部品の形に現れるので,見応えがある…と思っています.

で,そんな日産のエンジンがズラッと並べられているのは,横浜工場の中にあるので,まずは日産自動車の工場の門をくぐらねばなりません.入口では警備員に当然止められ『エンジンミュージアムですね?』と.そら,仕事なら子供連れで来ませんってw(昨日は子連れで近くまで行ったけど)

案内された駐車場は,正門のすぐ裏側の3台だけある駐車スペース.すでにR31後期が1台止まっており,サニカリさんをその隣に並べました.日産の工場内でWHB11とR31が並ぶなんて何年ぶりの出来事なんでしょうね〜写真を撮りたかったけど,工場内なので撮影禁止.

エンジンミュージアムはすぐ前の建物です.中に入ると撮影OK.
エントランスホールには,エンジン部品が触って重量を比較できるように並べられていました.


コンロッド重さ比べ

こういう,実際に触れることができる施設はいいですね〜やはり見た目だけでなく,実際に手にとって見ると,重さや鋳肌のざらつき,鉄の冷たさなど,触覚に訴えてくるものって多いんですよ.こういう経験が,実際のものを理解することにつながる…と思うのでこういう経験は十分させておきたいですね〜そのうち,勝手にクルマや電気製品ばらされてしまうんでしょうけどw

この少し奥には,懐かしのY34のカットモデル(多分第1回大阪モーターショウで見たやつ)とエクストロイドCVTのカットモデル.


こいつはトラクションドライブの一種で,微小なすき間に挟まれて硬くなった油膜(弾性流体潤滑:EHLっだよ!)でせん断力を対向する面に伝達する方式です.ギヤの噛み合いで動力を伝えるMT・ATや,ベルトをプーリで挟んで動力伝達するベルト式CVTとは,動力伝達の原理が根本的に違うという,スゲー技術なのですが,いかんせん普及せず,ベルト式CVTの容量向上や,マツダのように最新の変速機が遊星歯車式のATに戻るメーカーも出るようになり,存在価値を失ってしまったトロイダルCVTは,いつの間にか消えていってしまいました.そういうや,フルトロイダル式CVTを研究していて,量産化も近い…なんてサプライヤもあったようですが,量産化は結局されないまま…その点,エクストロイドCVTはちゃんと陽の目を浴びただけ良かったかもしれません.でも,専用CVTフルードは,いつまで供給されるんでしょうか?

話がそれましたが,エントランスホールから奥に進むと,今日のメイン,エンジン展示室です.

まず,入った場所の反対を見ると,日産のエンジン年表.こういう資料って作ってみるとすごく大変.


わかりやすく,よくできています.

では,いよいよエンジンの紹介です.


お杉号でお馴染み,パルサーGTI-R専用SR20DET



ラリー専用チューン済.over300PSとかover38kgfとかすごい数字.

SR20DETはU12ブル後期から登場し,シルビア・180SXではドリフト屋さん御用達となり,未だに部品供給には困らないありがたいエンジン.ただ,最もハイチューンなのが,このN13パルサーGTI-Rのもので,4連スロットルがついているのはこいつだけだったと思います.ただ,パルサーGTI-Rはラシーンのベースモデルなので,こんなヤツもいるそうですね.


エンジン名では相当有名なRB26DETT


R34用だそうです.

Gr.Aで4500ccクラスになるように,あえて2.6Lという微妙な排気量にした,レース専用エンジン.NVCSがベルトカバーからモリっと出ているのが気になります.まさにスカイライン専用=プリンス系の頂点のエンジン.


対する純日産系の頂点にあったのがVG30DETT



こちらは部分スケルトン&カットモデル

こういうカットモデルでじっくり見れるのっていいですね〜.これでご飯3杯はいけそうです.しかしまぁ,同じメーカーからBNR32とZ32が併売されていて選べるという,なんとも贅沢な時代です.こうやって見比べると,L6は細長く高く,V6は太く短く低くという特徴がよくわかり,さらに搭載された車両のデザインも,エンジンに合わせてノーズの形が高かったり,低かったり.


普通の人は乗れない,プリンスW64



別名:皇室専用エンジン

このとおり,日産プリンスロイヤル専用のV8 6.4L OHVという,アメ車顔負けのSPECを誇るエンジンです.このエンジンの乗り心地を知っているのは,止事無き方々とその運転手ぐらいなんでしょうね…
今の御料車はトヨタセンチュリーロイヤルに変わりましたが,センチュリーロイヤルのエンジンは1GZ-FE V12エンジンで,これは皇室でなくとも,ソコソコのお金持ちなら乗れるエンジンなので,随分と民主化された感があります.


歴史系.初代サニーのA10型



パッと見でも小さいエンジンですね.

A型は初代サニー用として開発され,B310までのFR世代4代に渡り使われ続け,サニトラ用として国内はA12が94年まで,南米のバッキーに至っては2008年までA14が使われ続けたという,とても息の長いエンジンです.
A10だけはクランクが3ベアリングですが,A12以降は5ベアリングになりました.他には,A13とA15の基本設計はほとんど変えずに,ヘッドをOHC化してFF専用化したのがE13・E15だったりと,実に20年近くも基本設計が使われ続けたことになります.名機と呼ばれるのもよくわかります.


ディーゼルもあるよ CD20



この展示はバルクヘッド側から.ボッシュ式ポンプが中央.

CD型はCA型をベースにしたディーゼルエンジンです.
クランク〜カムシャフトを駆動するベルトと,カム軸の反対側から分配ポンプを駆動するタイミングベルトの計2本が使われている,ちょっと変わったエンジンです.以前うちにあったマツダブランドの日産製FF式ファンヒーター(自走できる部屋付き)の燃焼器として搭載されていましたが,トルクフルで4000r/minぐらいまではスムーズに回る,90年代のディーゼルとしては優秀なものでした.最強仕様では,インタークーラーターボがついて100PS,20kgfを超えていたので,環境性能以外は今でも通用するレベルでしょうね.新婚旅行もこのファンヒーターで行きましたが,とても快適な旅でした.


マーチターボ用MA10ET



軽のエンジンのようにコンパクト.

サニーやパルサーが1500ccクラスで定着してしまったので,リッターカーの穴になったところに投入されたのがマーチ.その初代の専用エンジンがMA型.国内はメインは1Lのみで,ハイパワー仕様はターボでパワーを上げるという,近頃の欧州メーカーの発送を25年も先取りしていたという話.シリンダブロックはアルミ製ですが,SOHCのヘッドの内部などは,かなりE型に似た設計になっています.


そしてついに!われらがE15S!しかもカットモデル!


カットモデルで自分のクルマのエンジンが見れるなんて!

いや〜これは本当に嬉しいです.カットモデルにしてあるなんて,VG30DETTと同じ扱いですよwしかも,こちらはエンジンブロックに始まり,ヘッドカバー・触媒・ウォーターポンプ・キャブレター・オイルパンまで中身が観察できるように,くまなくカットされています.これは写真載せきれないので,別途写真集に貼っておきます.いや〜この前で30分ぐらいジロジロ観察しまくり,写真は50枚以上撮影していました.でも,お客さんが他に全くいなかったので,とても気楽でした.
この間,息子さんは隣にあるエンジンの構成部品を説明するCG動画を見てくれていましたが,さすがに途中でアッチ行こ!アッチ行こ!と怒られました.…あ〜これ,うちにほしいなぁw
E型について改めて述べると,FF専用エンジンとして,A型をベースにSOHC化とタイミングベルト化されたのが大きな変化点です.ボア・ストロークはA13やA15をそのまま持ち越しており,A型でカムシャフトがあった部分にはジャックシャフトを設け,オイルポンプや燃料ポンプの駆動に使われています.どうせならバランサ用とかにすればよかったのでは?と思いますが…
製造設備はA型と兼用できたので,A13・A15のSOHC版ぐらいに捉えると理解しやすいかも?

他に,E15S関連では,ピストンの進化の歴史を展示してある壁があるのですが,ここではE15Sのピストンも実物展示!


上はCA18DE,スロット式というらしい

ここのパネルは読応えがあります.


でも,スロット式って何なんだろうか?



他にもレース用エンジンなどがありましたが,紹介はこのぐらいで…
続いて2階へ上がると,雰囲気のある廊下…


木のタイル張りが小学校みたいw

左側には,日産自動車の社史を紹介している部屋があり,ここには結構精密なミニカーが並んでいて,息子さん大興奮.


まさかのエスカルゴまで!

これにはお父さんも興奮しました.
ここで,閉館の4時になり,受付でお礼を言って出ようとすると…なんと息子さんには嬉しいトミカのプレゼントまでいただいてしまいました.


エンジンは載ってないですが…モーターとか横浜工場製?

わざわざ来てよかったと思えるところでした.というかまた来たいですね〜.


この後は武蔵村山に向かいましたが,多摩川沿いの下道を行ったら3時間以上かかりました.

大虎さん・13さんが主治医ことイソムラさんのお店にいるということで初訪問.いや〜素敵な工場ですね.こういう自宅が本気でほしいw

息子さんは,キャブ調整中のJW3のエンジンルームや,大虎RX-7のリトラを操作してゴキゲンでした.

そして,羽村の定食屋さんに移動しで前夜祭.


移動中の様子…ウホッいいお尻✕2

前夜祭も結構盛り上がりましたが,このあたりで息子さんの電池が切れてしまい,充電台=チャイルドシートに載せろと強くせがまれ,10時半頃に解散しました.サニカリさんが走りだすと,2分もせずに夢の中…相当エンジョイしてくれたようでした.いやー楽しかった.
Posted at 2013/10/05 01:04:07 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2013年09月27日 イイね!

家族同伴出張

家族同伴出張金曜日,とある用事で午後から宇都宮付近でのお仕事があり,出張することになりました.この週末は,埼玉・秋ヶ瀬での80&90MTG(よっこいオフ)に参加予定であったこと,嫁さんが土曜日に池袋に行きたがっていたことを理由に,出張で宇都宮に行った足で,埼玉に泊まって,土日を過ごして日曜夜に帰るというプランを実行してみました.


出発は金曜日午前3時すぎ…若干寝不足気味ながら『タウリン入りドリンク』(正式商品名)を飲んで出発しました.豊田東から午前4時前に高速に入り,深夜割引GET.ただ,時間の都合でガソリンを補給出来なかったのが痛かったですが,とりあえず中央道を目指し,北へ上がりました.

恵那山トンネルを抜けた頃には,空が明るくなりだして,阿智PAで1回目の休憩.ここでは中央道のSA案内が載った地図をもらおうと思いましたが,コンビニとトイレとガソスタしかなく,しかもガソスタは営業時間外で残念…
仕方なく次の駒ケ岳SAへも寄り,ここでは地図を入手出来ました.ただ,NEXCO分割の弊害がここでも現れており,NEXCO東日本の情報はなし…

その後,長野道梓川SA,上信越道横川SAで給油して,北関東道壬生ICを降りたのが午前10時過ぎ…約6時間の長旅でしたが,高速代は4800円,ETC割引ありがたや.

ここのICを降りると,周囲はいきなり『おもちゃのまち』.マツモトキヨシおもちゃのまち店や栃木日産おもちゃのまち店など,ちょっと商品ラインナップが心配な店名が並びます.お医者さんごっこ用の薬とか,ミニカーやプラモしかおいてない日産とか…そんなことはないかwバンダイとかの

栃木県道r2を北上すると,そのままR121となり,ほどなく目の前にロケットが見えてくると,今日の仕事外目的地の


に到着です.そう,ここで半日,嫁さんと息子には遊んでてもらい,疲れたらサニカリさんでお昼寝などで,その間に父ちゃんは仕事してきますというなんと素晴らしい計画…で,この科学館の目印はなんと言っても,

実物大H-Ⅱロケット(マジ

住宅街の向こうにそびえるH-Ⅱロケットw

これ,ホントによく目立ちますが,ここからの打ち上げはできない静態保存です.すごくいい目印なので,日中であれば1km手前ぐらいからわかりました.
なお,この科学館到着直前,


サニカリさんが21万km達成しました.

5月連休に20万kmですから,まぁソコソコのペースでしょうかね.

で,ここに到着するやいなや,父ちゃんはワイシャツ+スラックスのクールじゃない,くたびれたクールビズに身を包み,最寄りの西川田の駅まで15kgの資料の入ったかばんを肩にかけ歩いて行きました.途中,神社の裏側の獣道を抜けたりして,若干オブローディングをしつつ,民家の駐車場にタテグロを見つけたり.


レストア中?結構キレイな個体でした.

そんなこんなで,15分ほどで西川田駅に到着.切符を買おうとすると,なんと券売機が2台とも

発売中止

と…ICOCAを盗まれて以来,ICカードを持っていないので,あたふたしていると,電車がやってきてしまったのでそのまま乗車することに.ワンマン運行なので車掌から切符を買うことも出来ず,そのまま東武宇都宮に到着してしまいました.結局,改札口で料金払って出るので良かったようです.

ここから,Tier1部品メーカーさんとの待合せ場所であるJR宇都宮駅まで歩くのですが,結構荷物が肩に食い込んできて辛い…そんな中でもこんな素敵な駐車場を東武とJRの中間地点付近で発見.


ウホッ,いいお尻が3つも♪

栃木2ケタナンバー✕3というヨダレもん駐車場!今や栃木ナンバーも過去のものですから,こういうのはできるだけ維持して欲しいですね〜

そうしているうちに,予定していた12時ちょうどに対して30秒早くJR宇都宮駅改札前に到着…クルマと電車の乗り継ぎで,徒歩で最終アプローチをして-30秒は,なかなかいい感じの定時運行です.

さて,ここからは,いかにも新幹線で今到着しましたとばかりに,JR駅前で腹ごしらえをすることにしました.周囲を見渡すと,わかりやすく餃子・ぎょうざ・ギョーザの看板が出ていますが,こういういかにも観光客向けの店は苦手なのでパス.


井之頭五郎ばりに店を探し…

景品交換所のように見える定食屋を発見.

この食堂,関東自動車の営業所向かいにありますが,JRの改札から出ると,完全に大きな餃子ビルの影に隠れてしまい,壁の色が地味なのでとなりの派手なパチンコ屋に取り込まれて,都会の中のカメレオン状態.こういう店は,案外外れが少ないんだよな…と心の中のゴローがつぶやき,店の暖簾をくぐってみました.
壁には色々なメニューが貼り出されていましたが,特に餃子を売りにしているわけではなく,餃子ブームが起きる前は,きっと駅周辺の定食屋はみんなこんな感じだったんではないかと…それが,ここ数年の餃子ブームのせいで,餃子を特に売りにしていない普通の店は,だんだんと減っていったのではないかと推測…そんな中で残っているこの店は,きっとうまいに違いないと期待が高まります.ただ,宇都宮に来て餃子を食べないのも癪なので,餃子定食を注文しました.


餃子6個と大盛り白ご飯,そしておつゆさん.

王将の餃子定食を食べ慣れているせいか,餃子の数が少ないのにちょっとテンションが下がりましたが,食べてみて納得.これは白ご飯が進む.餃子を一口で半分かじり,続いて白ご飯を同じ大きさすくって口へ.口の中で餃子と白ご飯が奏でるセッション,JAZZの街・宇都宮.餃子がギターなら,白ご飯はウッドベース.そして,おつゆさんがしっとりとしたボーカル.これは完璧なJAZZセッションだ…と,孤独のグルメを楽しんで,腹ごしらえも完了しました.

その後,JRの改札前でTier1メーカーさんと集合し,タクシーで客先の客先との打合せへ…当方の担当分はスムーズに打合せ完了し,無事使命を果しました.

その後,客先は,客の客と別件の打合せがあるという事で,一人だけ先に解放されたので,タクシーで先に帰ることになり,4時頃に西川田駅に到着,駅から歩く途中で,洋菓子屋さんがあったので,待っててくれた家族におみやげのラスクを買って行きました.


一人でお菓子屋さんによるくたびれリーマン
小学生の帰宅時間に監視員に睨まれる不審者?

家族と合流し,嫁さんはしまむらに買い物に行ったりして,私も一緒に仮眠.辺りが暗くなってきたので,晩ご飯に再び餃子を食べに.夜は,普通に餃子専門店の餃子を食べに行くことにして,江曽島のみんみん餃子へ.

ここでは孤独では無いので井之頭五郎は封印し,ライスと焼き・揚げ・水の3種類をオーダー.出てきた餃子を食べてみると,あまり食べ慣れていない,サクサクした食感の餃子の皮に驚きでした.比較的薄力粉が多いんでしょうね,モチモチした皮では無いので,箸で簡単に割ける…フォークで刺しても持ち上げられないぐらいの繊細な餃子です.餃子の弦楽三重奏…繊細な皮の響きが,焼き・揚げ・水と戯れハーモニー.


息子も満足で焼き餃子はもう一皿追加

この後,隣のアピタで栃木名物レモン牛乳を買って見ましたが,これは失敗…昔から飲んでいる人は懐かしいのかもしれませんが,メンソール系のニオイが気になりました.私には合わないけど,勿体ないから呑みほしましたよ.


レモンというより,レモン石鹸味?
薬品臭がきつくて…

宇都宮から,宿泊するホテルまではR4バイパスで南下し,浦和を抜けて秋ヶ瀬橋から志木市内へ.そして,春にも泊まった志木のホテルについたのが10時頃.寝たのは結局12時前後だったと思いますが,約600km運転+6kmの徒歩(荷物15kg)+客の客と客というシュチュエーションでの打合せと盛り沢山な一日だったので息子が騒いでいようが関係なく,眠ることが出来ました…
Posted at 2013/10/01 01:26:06 | コメント(3) | トラックバック(0) | サニカリさん | 日記
2013年09月01日 イイね!

秘密基地オフ 2回目の参加

秘密基地オフ 2回目の参加相変わらずブログが安定の遅れ状態に入っております.先週記載しましたGureさんの秘密基地オフの続きです.
結局,夜中3時ぐらいまで色々と盛り上がって話していましたが,さすがに眠くなってきて合宿のように皆さんは布団を並べ,うちは息子とベッドをお借りして寝ることになりました.
非常に気持ちの良い疲れに包まれて眠り込み,翌朝気づいた時には,既に隣の部屋で昨晩のトークの続きが再開していましたw

この週末は,山梨と長野の県境に近いこの場所でも,かなり蒸し暑かったようですが,お昼ごろからは雨が降ってきてしまい,外にも出れないので,結局トークは延々と続く状態に…それでも話題が尽きないのは,やはり同じ趣味を持つ似た者が集まったからでしょうね〜結局,帰りの時間が迫ってきてしまい,午後4時頃に失礼をいたしました.Gureさんはじめ,ご一緒いただきました皆様,本当にありがとうございました.

今回も,当方は下道一直線で愛知まで帰ることにしました.
前回は,まだ日暮れ前で通過したR152の杖突峠ですが,今回は通りがかった時はちょうどトワイライトゾーン.


展望台からの夜景はなかなかのものでした.


その展望台の入口は,こんなしょっぱい感じw

張紙の裏…元はいくらだったんでしょうかね?

この後,R152で南下し,そのまま長野r209でKITZ伊那工場の前を抜け,春近大橋を渡って,信号1つだけR153を南下し,かんてんぱぱの工場裏を登っていくと,南信州花の道に接続します.この道はいいペースで南下でき,1時間ほどで飯田市に到着…途中のコンビニで唐揚串を買って晩ご飯に…


2歳児には多すぎる?

飯田からはR153で1時間半程度で,22時には日常の豊田市内に戻ってしまいました.このへんに来ると,テンション下がりマックス…明日からまたお仕事だァ…しかも面倒な案件あるし…はぁ〜という感じでした.
でもそれは週末が楽しかったからこその感想,やはりメリハリって大事ですね!また,皆さん遊んでください.よろしくお願いします.
Posted at 2013/09/15 00:31:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | サニカリさん | クルマ
2013年08月31日 イイね!

世田谷美術館〜宮ケ瀬水の郷〜山梨某秘密基地ツーリング

世田谷美術館〜宮ケ瀬水の郷〜山梨某秘密基地ツーリング8月末の平日にいつもどおり仕事終わって,自宅に帰り,飯食べつつみんカラ徘徊をしていると,ascotさんが面白そうなブログを書かれていました.
GKインダストリアルデザインといえば,一番有名どころではJR東日本の電車…ノッペラっぽく・丸く・都会的な顔の電車,しかも運転席は広大で,正面衝突のクラッシャブルゾーン付きという209系以降や,ヤマハのバイク全般が有名ですが,その展示会が世田谷美術館であるという事でした.

その夜から翌日にかけては,Gureさんの山梨秘密基地にお誘いいただいていたので,東京に立ち寄ってから行っても十分行けそうだな〜と,某氏に『東京の時間・空間・移動速度を無視している』とお叱りを受けそうな無謀な計画を立てて出かけることにしました.計画がアバウトなのは今回に始まったことではありませんが,計画立てるようになっただけ,子供が生まれる前よりマシかもしれません.

世田谷美術館の場所を検索してみると,東名高速・東京インターのすぐ隣という,東海地方からでもアクセスの良い立地!さすが,東海地方の住人はクルマでの移動が好きというのを見ぬいていらっしゃる,世田谷区のお役人様.実際は,砧公園という結構な広さの公園の一角です.この歴史を調べると,皇紀2600年記念事業で造成されたというから,橿原神宮の森と同じ理由で整備されてたんですね〜.なるほど,たしかに駐車場の隣の森の『カブトムシ』のニオイは,橿原神宮の森と同じ匂いでしたw

出発は午前6時頃に自宅を出発,息子は助手席のチャイルドシートで爆睡していましたが,これが後ほど大変なことに…

で,R1で快調に沼津まで,沼津からはR246で御殿場へ上がり,この時点で午前9時半になっていたので,東名に乗って東京インターまで一直線.全然渋滞なくスムーズに行けました.東京インターを降りてから,世田谷美術館の駐車場を探しましたが,これがなかなか見つからない…結局,美術館の正面の小さな看板を,クルマを降りて見に行くと,東名インターの高架下とのことでした.具体的な入り方は,東京インターを降りて,環八との交差点をUターン(専用レーンあり)して,東名に乗らずに,一番左の側道に入って直進…すると,高架下にある美術館専用の駐車場に止めることができます.ここは東京にも関わらず,駐車料金は美術館利用者は無料でした.でも利用者は少ないらしくガラガラ…加えて上に書きましたが,隣の砧公園付近は,やたらとカブトムシ臭が強く,湿度もすごく高い…森が豊かな証拠なんだと思いますが…

で,息子をチャイルドシートから下ろしてびっくり!ホースがオムツから若干外れていたようで,チャイルドシートの座面が全面グッショリ…あ〜気づいてやれなくてごめん…とりあえず,オムツと服を着替えさせて,濡れた服はフェンダーミラーに干しておきました.

美術館までは公園を通過していきますが,服も着替えてすっきりした息子さんは大変元気,途中の公園の遊具もひとしきり遊んでいました.


結局汗をかいてウェッティに…
でも小便と汗では同じ体液でもねぇw

で,世田谷美術館ではメインの企画展示と2回のリアル美術品の展示がありましたが,やはりこちらに近い世界はGKデザインの方でした.

ただ,まぁ〜なんというか,リアルに電車現品を展示できるわけでもないので,模型展示がほとんど…ヤマハのVmaxとかモーターショー展示車が何台か置かれていましたが,じっくりとどういう設計思想に基づいているか見てみたかったんですが…結局外見のコメントしかなくて『美術』という切り口でみると消化不良な展示会でした.道具千手観音とかは…私ならめがねレンチとか,エアインパクトとか持たせたいですねw

2階の展示は…リアルに美術の世界でしたので,中学校以来の美術館体験…上手っぽい絵はまぁ,なんとなくわからんでもないのですが,そっくりそのままなら写真でいいしね,抽象的なのについては…???って感じで.息子は何かよくわからない絵を見て『おさかな!』とか言っていたので,わかる人にはわかるのかもしれません.

美術館のエントランスホールで待っていると,ascotさんが声をかけてくださったので,公園の休憩所でランチ…いや〜レトルトカレーって,なんで屋外で食べると3倍ぐらい美味しく感じるんでしょうか?というぐらい談笑しながらペロッといただきました.ただ,木でできたエコスプーンは剛性不足で食事中にも逆反りになってしまいました.

この後,駐車場に戻ってascotさんがサニカリさんを観察されている間に,ビチョビチョのチャイルドシートの表面を外して,タオルを引いて息子を乗せました.とりあえず,どっかの駅まで〜ということで,ascotさんを無理やり小便臭いクルマの後席に乗っていただき,環八を北上すると,京王線の八幡山駅でお別れとなりました.

この後,当初の計画通り宮ケ瀬ダムの水の郷に向かいました.さっさと中央フリーウェイで調布基地を追い越すの手もあったんですが,せっかく東京に来たので渋滞を体験するのも醍醐味&以前から行ってみたかった場所なので…などと余裕をかまして,世田谷通りを西へ向かうことにしました.
これが予想通りの流れの悪さで,淵野辺付近まで休憩を含めつつ3時間半,そこから1時間ほどで宮ケ瀬水の郷についた頃には,あたりが薄暗くなってきていました.


やっとこれた宮ケ瀬!

水の郷についてみると,何やらお祭りの雰囲気…でもなんか違う…公園内には多数のテントが張られ,盆踊りにしては大きすぎる,周回路全体を走っている人たち…なんと24時間耐久レースが行われていました(実際はマラソンです).

で,そんな中,何を見にここまで来たのかというと…以前の何シテルに書きましたが,aikoの横顔という曲のPVのロケ地だったという噂を聞き,以来近くを通るたびに行ってみたいな〜と思っていたのでした.
水上に設置された円形の木製舞台にaikoが立って歌っていた…aikoと同じ舞台に立つというのが今回の宮ケ瀬に寄った理由でした.(同時に…ではないw)


目指す舞台は『水上デッキ』というらしい


噴水は結構大規模

テレビの画面が間接的に写ってるだけなので,著作権とか大丈夫よね?
↑PVの最後のシーンと,同じアングルで撮影
(カヌーの桟橋から水面付近まで手を伸ばして撮影)
(PVはもう少し池側からクレーンカメラで撮影かも…)


吊り橋の上も,PVで出てきたのと一緒の景色.


吊り橋から舞台の方を見るとこんな感じ
上記のPVと同じアングルの撮影は,
舞台の左側の桟橋部分から水面近くに手を伸ばしています.

なお,この吊り橋から下を見ると,ダムが満水の時は水面が近いのだと思いますが,渇水の時期に行ってしまったので,目も眩む高さ…下の方には観光船と浮桟橋が見えましたが,登ってくるのが嫌になるぐらい低いところにありました.aikoもPV中で下を覗き込んでいる様子がありました.
これで,PV撮影の様子が想像でき,同じ舞台に立てたことで満足したのと,かなり暗くなってしまったので,山梨へ向けて出発しました.

途中,噂を聞いていた『相模湖ローヤル』の廃看板などを見つけつつ,相模湖ICから中央道を西へ…このあたり,確か高速道路の廃道もあるんだっけか〜と思いながら目的地へ.

秘密基地へ到着すると,秘密基地の総司令官Gureさん,工作隊長Fさん,関西から一番乗りされたMAIAさん,会社近くの丸亀うどんで偶然出会ったりするLEONISさんが集合されており,晩ご飯はBBQ!久々に美味しいお肉をいただきました.ごちそうさまでした.息子はミニキャブ内にいたGureさんの相棒Maroちゃんが気になって仕方がなかった様子…しかしMaroちゃんは息子に対してかなりの警戒モードになっており,低い唸り声をあげていたのでした.

この後,Toshiさんも到着されて,腹ごしらえをされた後,近くの温泉へ.道中,結構な雨が降って来ましたが,露天風呂は雨でも気持ちよく,息子も皆さんへの人見知りも落ち着いてきた様子でした.

そして,秘密基地に戻り…ここからは長い夜になりましたw今回,当方が持ち込んだハイゼットのカタログは特に気に入っていただけて光栄です.そんな中,さすがに3時を回るぐらいには,意識がなくなるメンバーがチラホラ…私は息子と同じベッドで横になり,快適な人版を過ごさせていただくことになりました…zzz
Posted at 2013/09/09 02:18:20 | コメント(4) | トラックバック(0) | サニカリさん | クルマ

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ベアリングは壊れだすと加速度的に状態悪くなってしまうので、ゴム類と一緒で新しいものがいいですね〜ここまでサビとはく離が進んでも、かろうじて回ってるのがすごい…」
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