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白い変入のブログ一覧

2013年11月24日 イイね!

ヒーターのHIが出ない件の続報

ヒーターのHIが出ない件の続報
前回のブログでヒーターのHIだけが出なくなった件,週末になったのでレジスターを外してみたんですが…












ぬ?温度ヒューズなんてないぞ…?

で,もう一度配線図を見なおしました.


ヒーター系統のみのページがあるんですよね.

回路図からわかるのは,ブロアファンモータは,ヒューズブロックの560番端子から青白線で+12Vがかかり,M・Lはレジスタ経由,Hはレジスタを経由せずにスイッチへ入り,スイッチ内部でそれぞれ1〜3とアース端子の4が接続される,マイナスコントロールと言われる回路構成です.
で,ここで大事な事を書きました.

『Hはレジスタを経由せずにスイッチへ入り…』

というところ,すなわち,レジスタは原因ではなかったので,当然温度ヒューズもついていないようなんですが,じゃあ解説書にある温度ヒューズってなんのことなんでしょうねぇ??


端子は4極.左上:空,左下:H,右上:M,右下:L
端子間抵抗は,L~M(空):1.8Ω,M(空)〜H:1.2Ω.

(11/25追記)

相手側コネクタ.6極コネクタですが,3本しか来ていません.


このうち1箇所はハーネス側に配線が来ていないです.(なので配線図は正解)その浮いている端子は,M端子のパラになっていました.L〜H間は直列なので単純に足し算して3Ωです.
モーターは12V140Wなので12A程度…これよりモータの抵抗は約1Ωです.モーターに流れる電流は,上記のレジスタ抵抗とモーター抵抗の合計でL時:3A,M時は5.5Aが流れています.モータにかかる電圧は,この電流と抵抗の積なので,L:3V,M:5.5Vとなり,消費電力(≒風量)はモータ分圧と電流の積ですから,L:9W,M:30Wです.
レジスタが消費する電力は,L:9V✕3A=27W,M:6.5V✕5.5A=35Wで,これだけの電力を熱として捨てているので,電力の利用の仕方としては無駄が多いですね…やはり,このレジスタはPWM回路に置き換えてやるのが良さそうです.

話がそれてしまいましたが,今回の不具合事象はHのみが出ないと言う状態.で,その際の回路は上記の通り,

『Hはレジスタを経由せずにスイッチへ入り…』

なので,レジスタは全く関係なかったんですよね.レジスタには温度ヒューズが入っていてそれが切れているから…という推測をしていましたが,現物には温度ヒューズが付いている形跡はなく,コイル状の抵抗線自体が温度ヒューズも兼ねている設計になっていそうです.少なくともL・Mで風が出ているので,レジスタは何も悪くないと言えます.

となると,悪さをしているのはH専用の回路になり,その部分はスイッチ部分のみです.まさか,スイッチ本体が焼き切れたとか…?12Aも流せば結構発熱するでしょうから,長年の熱負荷でハンダが割れたとかそんなところかと思い,オーディオを抜き出してヒータースイッチの裏側を手さぐりしてみると…


こんにちわ〜(作業は夜なのでこんばんわーか)

青黒の太め(1.5sqぐらい?)の線がハンダ付けからポローンと外れていましたw予想的中.

携帯をオーディオの穴から突っ込んでファンスイッチの裏側をパシャっと


1箇所,見事にハンダが外れてまーす.

と,いうことで,レジスタさんを悪者にしていましたが,原因はピタゴラスイッチでした.ここをばらすには,ヒーコンパネル自体を一旦外す必要があり,吹出口切り替えドア・内気・外気の切替ドア・ヒーターコックのワイヤ3本を外す必要があり,結構めんどくさいので今週末の修理は断念.Mまでの風が出れば,一応暖房効きますしね.外れていた端子は,すぐ下のオーディオの側と短絡したりしないように,先っぽだけ絶倫テープで巻いておきました.

ということで,今週末は特に成果なしという駄ブログでした.
Posted at 2013/11/24 23:19:28 | コメント(3) | トラックバック(0) | サニカリさん | 日記
2013年11月19日 イイね!

ヒーターのHIが出ない件,風呂の換気扇が回らない件

ヒーターのHIが出ない件,風呂の換気扇が回らない件先週の金曜日,残業終えて帰宅途中,そりゃもう寒いのでヒーターフルパワーで帰ってたんですが,会社と家の中間地点でやっと温い風が出始めた頃に,バチチという音がして,風量最大モードが出なくなってしまいました.
クソー,ブロアレジスタが焼けたか〜でも30年ももったなら大したもんか〜なんて思っていましたが,自宅に到着して飯食べながら考えていると,ちょっと納得できない…ブロアレジスタって,風量1や2の時は抵抗になる電線に電流を流して,その電線の抵抗でファンにかかる電力(電圧✕電流)を絞っているわけですね.(近頃のクルマはPWMとかのスイッチング降圧回路がついています.しかも1/fゆらぎ制御とかで吹出音が耳障りにならないような制御もしているのだとか.)

で,なんでやらと電装配線図を見てみると…


レジスタの中にヒューズの記号(〜)がある…

中央のレジスター部分,H(=3)につながる線は,抵抗の山形記号が無いですが,代わりに波線で示すヒューズの記号があります.整備要領書ではヒーターの項目の点検事項に『温度ヒューズが溶断していないこと』とありますので,温度ヒュースが飛んでしまったようですね.30年も経つとモーターの抵抗も大きくなっているでしょうから,過電流になって暖房していたこともあってレジスターの放熱が不足し,切れたのだと思われます.ただ,交換めんどくさくて高いレジスターのヒューズじゃなくて,ヒューズボックスの方で切れて欲しかったんですが…ヒューズボックスのヒーターファン用ヒューズは20Aもあるので,ロックでもしない限り切れないでしょうね.なお,ファンモーターは12V定格で140Wですから,定常で12A近く流れるようです.1.5倍ぐらいの始動電流になると考えると,20Aは適正な容量と言えそうです.どうせなら,例の石に外付けFETつけて,L(=1)とM(=2)はPWM制御,3は温度ヒューズを交換しやすいように取り付けてFETはバイパスしておく…という回路がメンテ性に優れつつ,エコロジーなものになりそうです.
ということで,とりあえず温度ヒューズを交換したいのですが,ここの温度ヒューズって何度設定にしたらいいんでしょうか?

ちなみにブロアレジスタはこんな所についていますが,時計を外して手を突っ込むと交換しやすい位置になってます.


ブロアファンの上についていますが,時計の穴からアクセス可.

そういや,以前切れたY10ファミリアバンのブロアレジスタは,基板上にパターンがプリントしてあるタイプで,助手席足元から簡単にアクセス出来ましたが,基板そのものが錆びてパターンが浮き通電しなくなるという残念な壊れ方でした.しかもプリント基板だから修理もできないし.

で,修理内容が確認できたので今週末のネタにしようと思い,お風呂へ.さっぱりした後,換気扇のスイッチをつけると…あれ?…おーい,お前もか??このナショナルのパイロットランプ付きのスイッチは,特にヒューズ内蔵していないはずなので…換気扇本体の故障が濃厚だよなぁ〜これはかねかかるし面倒だから,賃貸だし交換してもらうかな〜.冬場なのですぐに冷えてしまうので,積極的に換気しなくてもカビは生えないですが.
Posted at 2013/11/19 04:04:48 | コメント(6) | トラックバック(0) | サニカリさん | クルマ
2013年11月16日 イイね!

テキトーな妄想…ナンバープレートの地名?部分の自由化案

ちょっと暇なので,妄想に任せてブログ書いてみます.

先日,飛鳥ナンバーがご当地ナンバー導入断念との記事を見かけ,ホッとしました.まさかねぇ〜飛鳥って自動車とは縁遠い地名なのに,それをナンバーに掲げることのおかしさ,そして,そもそも導入台数自体を見込めない奈良県の車両の少なさの中で,こういう企画が上がってくることのちぐはぐさ…やるならせめて『吉野』ナンバーでしょう.でも吉野郡全域あわせても10万台も行くはずもないですね…

そもそも奈良県ってこういう話がまとまった試しはほとんどなくて,平成の大合併の協議ですらマトモな合併は宇陀郡⇒宇陀市と新庄町+當麻町⇒葛城市ぐらい,あとは既存の市に周辺の村が編入されたぐらいのもので,肝心な中途半端な町村が一つの市になる様な合併は,色々な事情でまとまらずに,お先真っ暗なまま現状維持…となったわけです.こんな自分たちの自治体の将来すら危ぶまれる所で,ご当地ナンバーなんかが導入されるわけもなくて…という予想は見事的中してしまいました.まぁ,奈良県は近鉄の支配下にあるので,どうせなら近鉄県にしてしまっても…と思っていて,思いついてしまいました.

そもそも,ナンバーの地名ってなんで地名なんでしょうね?都道府県の納税標識という機能なので,各都道府県名が最初に割り当てられたので,最初は件名で良かったんだと思いますが,登録台数が多くなると払底する地域が出てきて,桁数増やしたり登録事務所を増やしてそれぞれに地名を割り当てたりしてきたわけです.それが,ご当地ナンバー導入前までの地名部分.ここまでは地名としての機能をある程度維持していました.というのも,ナンバーが払底するほどの都道府県というのは,県内に経済圏が複数ある場合(例えば静岡県のように浜松・静岡・沼津で経済圏が違うとか…)が多く,ナンバーの地名ごとに,およそ中核市クラスの都市を中心にした経済圏が成立していたりするんですよね.自動車の保有台数は,経済活動の規模を図るモノサシにもなりえます.
しかし,ご当地ナンバーの登場でこのへんの事情は一変してしまいました.というのも,経済規模や地域性を無視したナンバーが多数登場してしまい,愛知県なんて4地名が7地名にまで増殖する始末.実際,豊田市も岡崎市も安城市も境界を接していますが,それぞれ豊田ナンバー・岡崎ナンバー・三河ナンバーとご近所さんでもナンバー地名が変わってしまう自体に.岡崎と安城の両方にある橋目町なんて,もともと同じ橋目村が分割されてそれぞれに合併された経緯がありますから,昔は同じ村の中でも今や岡崎ナンバーと三河ナンバーなわけです.
ご当地ナンバーによって地名は地名としての意味をなさなくなってしまった…そう思った時,思いついてしまったのです.

どうせなら,地名にこだわらずに,登録台数満たす名称を付けれるようにしたらいいんじゃね?って…ネーミングライツに類似したナンバーの文字部分を売って税外収入に当てて,道路建設による国債・地方債の返済に当ててみては…という,官僚様すら思いつかないショーモないアイデアです.

で,妄想は広がります.
まず思いついたのが,上記の奈良県⇒近鉄県ではないですが,運輸系ナンバー.JRグループを始め,近鉄グループ・東武グループなどの大手私鉄クラスならソコソコの登録台数を満たせそうです.
宅配もヤマトとか佐川とか行けそうですね.JIS記号による表示も許可すれば『〒』ナンバーも実現できてしまいます.でも郵便局は原付が圧倒的か…
あとは,野球チームとかのファン向けに文字部分を販売する会社が出てきても良さそうですね.『阪神』ナンバーや『楽天』ナンバーはそれなりに台数が出そうです.広島ナンバーは既にあるので新設できませんが…
当然,自動車メーカーも自社の名称のナンバーを売りに出すでしょうね〜『日産』『本田』『マツダ』『スズキ』『いすゞ』『三菱』ナンバーを,それぞれのディーラーがサービスでつける…なんて時代がくるかも.でも『トヨタ』ナンバーは既に『豊田』ナンバーがあるので発音がかぶるのでNG.あわせてトヨタグループ各社も,親会社が導入できない社名ナンバーを導入するのはためらわれるでしょうから『ダイハツ』『日野』『スバル』ナンバーは大人の事情で難しそうです.

これらの地名ではない特殊名称ナンバーの登録事務については,それぞれの文字を割り当てられた会社に管理も委託すればよいでしょうね.これまで政府が独占してきた事業の民間開放です.通信・専売・鉄道・高速道路を民営化し民間にも開放してきたのだから,登録事務だって民間開放できない理由はありません.

これが実現すれば,自動車を利用する機会が多い会社なんかは,経費削減につながる可能性も出てきます.地名では無いですから,全国一律で同じ名称のナンバーを使えることは,例えば運送会社で車両の所属事業所の転属があったとしても,ナンバープレートを変えることなく,事務手続き上で納税先の都道府県を変更登録するだけで済みますから,実際に車両を陸運局に持ち込んで封印を受ける必要もなくなりますし,当然ナンバープレートもそのまま使えますので,ナンバープレート代も削減できます.

どこかの政治家,こういうのを提案してみませんかねぇ〜?
でも,実際に議案になったら,私も反対するんでしょうけどね.でも,横長ナンバー案よりはいいんじゃないかと思うんですが…
Posted at 2013/11/16 01:40:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2013年11月10日 イイね!

トヨタ アレックス XS150

トヨタ アレックス XS150ノイさんガソリン生活を貸してくれるという事で,8日金曜日の夜に来てくれました.ここのところ色々と大変なDS3は,またも入院中とのことで,この日は代車のアレックスを試乗させてもらうことになりました.試乗までの間,嫁の最新状況を話したり,ナヴァリーヒルズの話で盛り上がったりして,小生の晩御飯が終わるのを待ってもらいました.

で,お出かけの段になると,息子も一緒に行きたいと言い出したので,夜の11時から2歳児を連れてのドライブ.もう,全く不良中年です.

今回の試乗車は1500ccの1NZ-FEエンジン搭載,トランスミッションは4ATの前期型.ヘッドランプもカローラセダンと同じ形をしていて,アレックスであることは,グリルやテールゲートのエンブレム,あとは車体各部のパーツがちょっとメッキが多いぐらいです.メカニズム的にも完全にカローラランクスと同じようです.E120系カローラといえば,以前に社有車であったので,率先して使っていましたが,ナヴァリーヒルズへの出張を繰り返したため走行距離がどんどん伸びて,2年ほど前に代替されてしまいました.

今回は息子の前の視界を確保する目的もあって,助手席のシートバックを前倒しして,トレー状態にしておきました.こうすると,後席左側のチャイルドシートから,息子も前を見れるのでゴキゲンなんです.ノイさんは後席右側へ.

さて,深夜に子供を連れだして向かったのは,夜の街ではなく夜の山…ここのところ,試乗コースとしては定番化しつつあるR153で稲武方面へ向かうことにしました.豊田市内を抜けるまでの間で市街地走行を試すことが出来ましたが,やはりこのクルマの美点はスムーズかつルーズではないATと,低速トルクがありながら高回転に向かっての気持ちよさがあるエンジンです.

ATは市街地走行の低い速度域でも,フレックスロックアップが働いて,滑りっぱなしのトルコンとは違う,アクセルで速度調整ができる乗り易い特性になっています.また,変速タイミングも速すぎず,遅すぎず.変速時のショックはほとんどなく,近頃のCVT車が失ってしまった軽快さとスムーズさの両方を兼ね備えています.


『初期型』1NZ-FE,右はワイヤー引きスロットル部分の拡大.

エンジンは現在もトヨタの主力機種の1NZ-FEですが,この初期モデルは現行型とは別物の特性になっていて,まず電子スロットルがついておらず,ワイヤー引きのスロットルになっているので,右足の動きとエンジン出力の変化がかなりリニアです.さすがにキャブ車のサニカリさんと比較すると,僅かな踏力変化にも反応するわけではなく,半開までは5段階程度,半開以上は3段階程度の制御になっている感じがしました.これはVVT-iの位相設定とも関わってくるので,スロットルの設定だけの議論はできない部分ですが,少なくとも現行型1NZ-FEと比べると,はるかに右足の指示する通りの反応をしてくれるエンジンです.

感覚としては,ダイハツEF-CLの軽い吹け上がりと,トヨタ4S-FEのトルク感が同居しているエンジンと言えます.この特性は,VVT-iによって成し遂げられていますが,詳しいことはノイさんがいずれブログにしてくれるかと…なお,この時代のVVT-iは油圧ベーン式が主力になりだした頃のもので,その全世代の日産NVCSやトヨタVVTのような低速・高速の切り替えだけでなく,途中の位相も任意に使えるようになったことが大きな進歩.つまり,切り替えではなく連続的に変化させるため,特性変化が緩やかになり,変化したタイミングがわかりにくくスムーズになったものです.いまや,こういうカム移相可変機構は,ほぼすべての新車につく時代になりましたが,この当時,カローラのような数が出るベーシックなエンジンに搭載されるのはかなり先進的なことでした.それだけ,トヨタがE120系を気合入れて開発したことがわかります.(対する日産はGA15DEをサイレントチェーン化した程度のQG15DEでした.)この機構によって,極端に低速寄りと高回転の吹け上がりの良さを両立することができたので,トルク・パワーは1クラス上,燃費は1クラス下のエンジンに並ぶことができたのでした.

豊田市内のコンビニで飲み物を購入し,ここからはR153で長野方面へ.この季節はクレイジーな渋滞が発生することで有名な足助の香嵐渓の前を通りましたが,さすがにこの時間帯は渋滞どころか交通も皆無.このあたりのR153は本当に整備されています.このあたりはバイパス整備が行き届いているので,旧道探索もしやすいのですが,さすがにこの時間帯なので,今回はパスしました.このまま奥矢作発電所の横を抜けて,伊勢神トンネルも新道で通過,さすがに色々出るという噂の伊勢賀美隧道は通りませんでした.

このような上りの山岳路に入ってわかるようになったのは,セダンやフィールダーにはない,車体が短いことによる軽快さでした.やはりオーバーハングの重量が軽いのはすごく効果があるようで,リヤの安定感が他の車型に比べて明らかにスムーズ.しっかりとスタビライザーが効いていて,ロール速度はコーナーRにあわせて曲がっていく感じです.その感覚はセダンにもあるのですが,例えば荒れた路面や道路の継ぎ目などがある場合にも,リヤが接地感を失う心配がないというか,よりしっかりと地に足が付いている感じです.軽快さが増しているのに,スムーズさは失っていない,そういう感覚です.

R153は夏焼トンネルを超えた所で稲武に到着,ここでR257で設楽方面へ右折しました.設楽町に入り下りに入ると,なかなかに楽しいコーナー連続地帯になります.この日は結構ガスっており,路面も濡れていたので無理はしませんでしたが,このクルマは下り坂でもスムーズさを失わないので,怖さはありませんでした.速度が出過ぎそうになった時には,O/D OFFや2速へのダウンシフトをすることでスムーズにエンジンブレーキを効かせることができ,その際にはロックアップが効くので,アクセル操作での速度調整がとてもしやすいです.

ただ,こういう下りの状況になってくると,このクルマの弱点が露呈して行きました.
それはブレーキアシスト.決してブレーキが効かないわけではなく,制動力は十分あるしABSもあるので操舵不能になることはないんですが,ブレーキアシストが本当によく介入するので,例えばはじめに軽くブレーキをかけて,コーナーがきつくなる時に踏み足す…という操作をすると,急にフルブレーキに近い減速度がかかってしまうという,ややスムーズさにかけた運転になってしまいます.どうやら,ブレーキを踏み足す動作やブレーキング開始時の踏力の速度変化を見ていて,一定速度で踏み込んでいく分にはアシストを増やさないようですが,少しでも速度上昇があるとブレーキアシストをガバッとかけてくれる…そんな印象です.おかげで,下りはエンブレを使っている間はいいんですが,ブレーキを踏む際の右足の使い方に神経を使ってしまいました.
さらによろしくないのが,やたらと明るいメーターパネル.これは高級感を狙っての全面発光式で,針は無効が透けているというカッコイイものなんですが,明るさが固定で,暗くすることができないのが問題です.というのも,メーターパネルが眩しくて,下り坂ではライトが当たりにくくなることも加えて,先が全然見えない…眩しくて仕方が無いので,息子の上着をメーターパネルの前に入れて見えなくしたら,やっと走りやすくなりました.
これは街灯があるところを走る分にはいいかもしれませんが,山道を走るには本当に危ないメーターです.中期型でなくなった理由がわかります.
なお,カローラセダンでは全面発光ではなく普通の文字・針が発光するタイプで,中央に速度計,左側にタコメーター,右側に燃料と水温という一番見やすい配置になっていましたので,E120系ではこのメーターを移植するのが幸せへの1歩ですね.

(11/16追記)
すいません,明るさの調整機能があったそうです.やっぱりこれが問題視されずに号口になるわけないよねぇ〜にしても,一番暗くしても明るい面積が大きいのはいただけません.ラシーンのメーターみたいに,昼間は白,照明点灯時は文字部だけ光るようにしたらいいんですが,これも夕暮れ時にライトつけるとメーターが見にくかったりして…やっぱり黒い文字盤に白い文字が,一番見慣れていて見やすいんでしょうねw


まぶしすぎるメーター

設楽大橋の手前で,何となく私を誘うような分岐があったので曲がっていくと,そのまま設楽大橋の下をくぐるという興奮する状況になりました.幅制限2.2m,落石注意の看板がそそります.これぞ山の道という感じ.
帰ってきてから調べましたが,愛知県道r432で,愛知県道r33とR257をつなぐ県道のようです.
結構路面には落石が落ちていましたが致命的に通過できないような箇所はなく,5ナンバー幅のボディはラクラクに幅制限2.2mの山岳県道を走り抜けました.こんな4百番台の県道ですら,ソコソコ舗装もしっかりしており,デリニエーターもまっすぐ立っているのが愛知県クオリティで安心して走れます.これが奈良險道だったら,路肩のデリニエーターは45度外側に傾き,法面側の崩壊は道路の半分を覆っているなんていうのがザラなんですが…

で,r33に合流した所で,そろそろ戻るルートに入ることにして,右折しました.しばらく走ると,なんともステキな隧道を発見!


長さは短く,2ヶ所のナトリウムランプで照らし切れます.

これは大名倉隧道というれっきとした『隧道』であって,坑口こそコンクリ巻き立てされていますが,中間部分は吹き付けすらないリアル素堀.地質は安定した岩盤のようで,路面に石は落ちていませんでした.北側坑口ふきんの岩にはたくさんの反射テープが貼ってありましたが,なんでしょうね?私の見立てでは岩盤の変位調査用の反射マークかと思いますが…定位置からフラッシュ撮影して,変動を見るのかな〜とか.ノイさんはなんか不気味と言っていましたが,私はこの隧道には不気味な要素は全く感じず,むしろこの硬い岩盤を貫いた工事の迫力が,そのままの内面に残されていることに感動し(ry

で,感動しまくっていると外気が結構寒くて,猛烈に尿意…このトンネルから出てすぐの所で,放尿し事無きを得ました.ここの横には皮が流れていましたが,帰ってから調べてみてわかった河川名は『豊川』…あの豊川の源流部分だったんですね.下流の皆さんすいません.

で,ここからは淡々とr33を走って行きましたが,やはり山が深くなっていくと,ドンドンと周りの明かりはなくなっていき…途中で空を見上げると,とてつもなくたくさんの星が!木々の間から,星の明るさで空が眩しいのは,久々の経験でした.


左S/S=60秒,右S/S=15秒

上空の風が強いようで,結構星がまたたいていました.
この後も快適なペースでr33を走り,足助でR153に合流…

このあたりまで来ると,色々とクルマの特徴も分かって来ましたが,やはりリヤ周りの軽さというのは走行性能にはプラスしかないようです.エンジン・ATの優秀さは前述の通り,車体の剛性感は普段サニカリさんに乗っている身からしたら十分すぎる状況です.

足回りについても,今回走行したコースで言えば怖いと感じる場面は全くなく,よく動くわりにふらつきの少ない足回りに感じました.ここはセダンやフィールダーにくらべるとしっかりした感じがありましたので,車体の軽さだけでなく,ブッシュが固めだとかのチューニングがあるのかもしれません.

内装はオートエアコンが装着されていたのですが,操作性はやはりダイヤル式のマニュアルエアコンには敵いません.E120系のダイヤル式エアコンパネルは,近頃のダイヤルの中央部にボタンを仕込んで全体を握らせるタイプと違い,きちんと中につまみが付いているガスコンロタイプです.このタイプは操作時にダイヤルの方向が見なくてもわかるので,とてもスムーズでE120系の操作性で最も優れた部分だったのですが…オートエアコンになると,見た目はすっきりするのですが,吹き出し口の切り替えにはMODEボタンをいっぱい押さないといけないとか,吹き出しの熱量でなく温度で指定するので,ほしい風とは違う温度で出てきたりとか,鬱憤のたまるエアコンでしたが,私がオートエアコンに馴染んでないだけでしょうね.

メーターパネルについては,配置やデザインは文句ないのですが,とにかく照明がまぶしすぎて山道では視界をことごとく奪うので,こういう照明をするなら照度調整機能は必ずつけて,できれば最低段はOFFにできるぐらいでもいいかもしれません.これだけの広い面積を照らすと,どうしても瞳孔が閉じ気味になって,相対的に見たい部分が見えなくなるのは動物の宿命ですから,ヘッドライトを明るくするより,車内を暗くする方がよっぽど安全性が上がる仕組み.中期型からなくしたのは大正解です.

ブレーキアシストも前述の通り,ちょっと敏感すぎるところがあります.これは市街地でのパニックブレーキをもっと有効に使えるようにという配慮でしょうけど,それが山岳路では仇になっていると感じます.

最後にハンドリングですが,これは電パワのトーションビームの柔らかさはありますが,近頃のクルマに比べればよっぽどマシです.少なくともガレ場でどのタイヤが石を踏んだかがちゃんとわかるし,濡れた路面でグリップが低下した時にハンドルが軽くなったり,アクセルを踏んだ時にトルクステアが返ってきたりと,ちゃんとクルマの反応がわかるレベルになっています.
近頃のクルマ…特にトヨタ車のハンドリングは,トルクステアも路面の凹凸もよく遮断されているのですが,そのせいでクルマの動きがハンドルに全然伝わってこない…そのかわり,コラムシャフトの途中で動いているモーターの感触だけは伝えてくれるという,残念な仕上がりのクルマが多いです.多分,お客様からのクレームで路面のガタつきが伝わってくるとか言われて,どんどんトーションビームを柔らかく,ストロークも大きくしてしまった結果だと推測しますが,トヨタさん,そういうクルマを作っているからハチロ(ry
まぁ,私の場合,普段からパワステなしのサニカリさんですので,ハンドルを通して得ている情報はとても多いわけでして,その感覚から近頃のトヨタ車を乗ると,あまりにも情報が少なくて,目隠しして歩いているような不安さがあるんですよね.目が見えなくなっても歩けないわけはないんですが,普段は感じている感覚を奪われると不安にならざるを得なくて,それを良しとするのはいかがなものかなと…その点,このE120系は合格レベルだと思います.

そんなドライブをして,自宅に帰ったのは午前2時頃でした.いつの間にやら息子とノイさんは並んでお休みに…ノイさんはうちから自宅までの運転,大丈夫だったんでしょうか…?翌日は元気でしたので問題なかったと思いますが,お疲れ様でした&貴重な経験をありがとう.ラシーンが潰れたら,次のクルマ候補にします.
Posted at 2013/11/11 02:59:35 | コメント(5) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ

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ベアリングは壊れだすと加速度的に状態悪くなってしまうので、ゴム類と一緒で新しいものがいいですね〜ここまでサビとはく離が進んでも、かろうじて回ってるのがすごい…」
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