ALB高圧ブレーキフルードの交換 [2025年版] [3] ※ALBポンプが止まらない原因の切り分け
目的
修理・故障・メンテナンス
作業
DIY
難易度
初級
作業時間
30分以内
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ALBポンプが止まらない問題に関して、ディーラーから回答がありました。
結論から言うとアキュムレータの蓄圧圧力が低すぎるのでは、という話でした。
マニュアルの構造編87-4版を見ると3代目プレリュードは図の様に一般的なブラダ形アキュムレータですが、封入されている窒素ガスが経年劣化で抜けているとガスバネ動作が期待できないので、大気圧で動作している事になります。
この場合、ブラダ自体の弾力だけでALB高圧フルードを支えていると思いますが、すぐに蓄圧が規定値以下になりALBポンプが回りだすのでしょう。
※アキュムレータ周りの配管からフルードが漏れていても蓄圧が低下すると思いますが、この場合は該当箇所に漏れの形跡が残ると思います。
2
WebでALBポンプが止まらない症状を検索してみると、初代NSXの前期モデルで同様の症状が報告されていました。
やはりディーラーから蓄圧不足を指摘されASSYごと交換を勧められたそうですが、結果的にプレッシャースイッチの交換だけで直ったそうです。
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/daichuu/nsx%20diary/diary%20peage/diary18/diary18.htm
SNSのみんカラでも質問してみたのですが、3代目プレリュードでもプレッシャスイッチの交換で、ALBポンプが止まらなくなる問題が直ったという話がありました。
マニュアルによると3代目プレリュードのプレッシャスイッチの規定値は、ONが220~223kg/cm2で、ヒステリシスが20kg/cm2ですが、プレッシャスイッチが経年劣化して規定値以下でON/OFFしている場合も、蓄圧不足になると思われます。
プレッシャースイッチもアキュムレータも既にゴソウダンパーツなので、気長に中古の出物を待つしかないですかね。
産業用のアキュムレータだと現物修理をしている会社が見つかりましたが、個人を相手にしてくれるかどうか。費用も凄いことになりそうです・・・。
(2026年1月28日 追記)
サービスマニュアル シャシ整備編87-4版のP.13-68によると、アキュムレータのガス抜けをテストするには、
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(1) ALB高圧フルードを抜く
(2) ALBリザーブタンクをFULLに満たす
(3) ALBプレッシャスイッチのハーネスの桃カプラから、ALBモーターのハーネスの黄カプラを抜く
(4) 上記の桃カプラの黒端子と黄端子にテスタを接続して、ALBプレッシャスイッチの導通が確認できる様にする。※減圧時は非導通
(5) 上記の黄カプラの赤/白端子に+12V電源、緑端子に-電源を接続して、ALBモーターをONにして回す
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テスト結果で、
・30秒以下で、テスターが導通したら、プレッシャースイッチかアキュムレータの異常
→ALBシステムの正常動作では、ポンプが回り始めてからプレッシャースイッチが導通(ON)するまで、ある程度の時間がかかるのが前提です。これはアキュムレータのガスバネ効果によるものです。
ポンプを回し始めて極端に早く(30秒以内に)スイッチが導通するということは、圧力が異常に速く上昇している、またはスイッチが低圧で誤ってONしていることを意味します。
・30秒~60秒で、テスターが導通したらOK
・60秒以上でテスターが導通した、又はずっと導通しない場合は、次の手順3を参照
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次は、プレッシャースイッチの不良か、アキュムレータの不良かの切り分けです。
上記のテスト結果で、60秒以上でテスターが導通した、又はずっと導通しない場合は、
(1) ALBモーターをオフにする
(2) ALB T-レンチでALBブリーダを緩める
(3) ALBモータをオンにする
(4) 5秒後にALBブリーダを閉じる
(5) ALBポンプの作動音の変化を聞く(Yes=変化する、No=変化しない)
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この(5)のテスト結果がYesの場合、
(6) ALBモーターを40秒間だけオンにする
(7) ALB T-レンチで、ALBブリーダを緩める
(8) 蓄圧量を調査するために、ALB T-レンチ上部タンクが
・UPPER(50mL?)-LOWER(15mL?)間に留まれば、プレッシャスイッチの不良
→アキュムレータは蓄圧機能が生きているのに、プレッシャースイッチが圧力到達を正しく判断できないのでポンプが回りっぱなし、というスイッチ側異常。
・UPPER以上であれば、アキュムレータの不良
→ ポンプが回り続けても、圧力はほとんど上がらず、フルードがアキュムレータ内にどんどん溜まる。40秒間ポンプを回した後ブリーダを緩めると、アキュムレータ内に溜まった大量のフルードが一気に排出される から
・LOWER以下であれば、インレット ソレノイドの漏れ、又はジョイント部からの漏れ
→前述の2つのケース、つまり
a) プレッシャースイッチ不良 → UPPER~LOWER間(中間量)になるはず。
b) アキュムレータ不良 → UPPER以上(大量排出)になるはず。
c) ポンプ自体の吐出不良 → ポンプが回っている前提のテストなので、ほぼ除外(またはポンプ不良なら別途症状が出る)。
が除外できるのであれば、「圧力が上がらないのに、ポンプは回っている」という矛盾を最も自然に説明できるのが、高圧側への到達経路での漏れ(インレットソレノイド or ジョイント部)。
つまり「アキュムレータにフルードが届いていない」または「届いてもすぐに逃げている」という状況。
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この(5)のテスト結果がNoの場合、
(9) ALBモーターをオフにする
(10) 低圧ホースからエアを抜く(ホースを摘まむ・放すを繰り返す)
(11) 前述の(1)~(5)を再実施する
(12) ポンプの作動音が大きく変化すれば、ALBポンプの不良(吐出圧力が入力側に漏れている等)又はホースのつぶれ、変化しなければ(10)に戻って再び低圧ホースからエアを抜く
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