
週末にR2のオイル交換をしましたので、オイルに関するウンチクです。
クルマが好きな方はオイルに拘る方も多いと思います。
ここでは自分の拘りを、長々と書きますので・・・・興味ない方はパスしてください。
今回、R2に入れたのはワコーズのプレステージS 10W-40です。
ちなみに純正指定は、なんと0W-20・・・・超省エネオイルですね。
最新設計のエンジンならともかく、永年使いまわしのEN07には・・・・以前入れたら・・・しっかり、オイル漏れしました(笑)。まあ、14万km位走っている過走行車とゆう事からして仕方ないと思いますが、スバルのエンジンのオイル漏れは有名です。
オイル漏れしやすいエンジンで考えられるのは4つ
1)ガスケットの質が悪い(若しくは今時のオイルに合わない)
→スバルはこれが原因と聞いた事があります、旧車に浸透性の高く粒子の小さい化学合成オイルでも同じ事がおきます
2)エンジンブロックの接合部の面精度が出ていない
3)エンジンを締め付けているボルトの位置が悪く均一の圧がかからない
4)オイルラインの特定の部分に圧が集中する(ガスケットが細い)
他にもあるでしょうが、設計に起因する部分はこんな所でしょう。
水の冷却系を含めて、昔のホンダのエンジンはここらへんが良く出来ていた記憶があります(ホンダは排気量を変えるとき原則ボアではなくストロークアップしかしません:S2000は例外)。
スバルのエンジンがオイル漏れしやすいのは、1)もあるのですが3)と4)あたりが原因とも思っています。
水平対抗のEJもEN07も排気量(ボア)アップを繰り返し、過給でパワーアップしたエンジン。
ブロック接合の圧が十分取れていない気がします。
結局、R2のオイル漏れはオイル粘度のアップとWakosのEPS注入で対処して今は漏れていません。
何で粘度アップが必要かとゆうと過走行のクルマは磨耗によりピストン(リング)とシリンダのクリアランスが大きくなります。
大きくなったクリアランスにサラサラのオイルだと油膜を保持できないからです。
旧車や一昔前の欧州車はクリアランスは大きめです。
エンジンが温まるとクリアランスが最適になるような設計です。
これは加工精度、材質(膨張係数)の問題もありますが、高い負荷時に最適になるような設計ともいえます。
旧車はエンジン始動時にオイルが飛ぶのはこのせいです。
なので、旧車には鉱物系の硬いオイルを入れるわけです。
ちなみに空冷ワーゲンは20W-50が指定です(メキシコビートルを除く)
では、ホンダZ360は・・・・まだ、買ってからオイル交換していません(^^;)
不思議とオイルの汚れが少ないので???。
まあ、エンジンはノーマルでないので組んだパーツと人が良かったのかもしれません。
っで、今後オイルはペトロカナダの10W-40(鉱物油)を入れる予定です。
ペトロカナダは自社オイルを使い、ベースオイルの品質が高く安定しているので旧車や一昔前の欧州車にオススメです。
(ちなみに石油メーカーブランドのオイルは品質が安定しているようです。自分も以前はモービル1を長期に愛用していました。)
それでは、一般のオイルはどうかとゆうとベースオイルはロットや生産国で異なるケースが多いようです。どうやって品質を担保しているかとゆうと添加剤です。
クルマ用のオイルはベースオイルに添加剤を加えて作ります。これは、ペトロカナダも例外ではありません。
一般のオイルは、この添加剤に頼った設計ともいえます。
これは別に悪い事ではなく、技術の進歩の結果といえます。
つまり添加剤でオイルの性能が大きく変わる事です。
よく市販のオイル添加剤がありますが、真面目に作られたものであれば効果があってあたりまえといえます。
実は今回、R2のオイル交換にあたり155をお譲りしたKAZさんのお兄様からestremoとゆう高価な添加剤を頂き注入しました(お兄様ありがとうございます!!)。
自分は知らなかったのですが、有名な添加剤らしくショップの人は知っていました。
この添加剤の面白いのは、注入してから2000~3000kmで効果が出るとの事。
これは信頼に値します、注入後すぐ効果の出るものはオイルの粘性を下げている(薄めている)だけのものもあるからです。
当然、添加剤のインプレはだいぶ先になります。14万km走りメカノイズが増えてきたエンジンなのでテストには丁度良いかもしれません。
楽しみですね!!
それと、良く高いオイルを長く使うのと、安いオイルを早めに換えるのとどちらが良い?
っとの話を聞きますので、自分の考えをちょっと書き加えます。
オイルの役目は何ですか?っと聞かれると普通は「潤滑」と答えます。
これは正しいのですが、もう一つ重要な機能があります。
それは、「洗浄」です。
オイルが汚れるのはこの洗浄作用なわけです(正確には、それだけではありませんが)。
っで先の結論ですが
・サーキットや高速負荷をかける人は高いオイル(高負荷使用には潤滑作用が重要)
・過走行車や年間走行距離の少ない人は安いオイルは早めに(日常の耐久性には洗浄作用が重要)
となります。
ただ、エンジンとオイルのマッチングがあるので高いオイルだから良いとは言えないのが難しい所です。
エンジンとのマッチングは何でわかるか・・・自分は排気音で感じとります。
きれいに燃焼しているエンジンは乾いた音がします。
圧縮がキチッとかかっていると、軽い乾いた音になるのです(古いオートバイとかは顕著にでます)。
以前乗っていたビートル1200は10W-40の方が良い音がしていたので純正指定は無視していました。
正確に判断するのであれば、油圧計があるとオイルの状態が良くわかります(油温計ではありません)。
初代ロードスターのメータの真ん中に油圧計が付いていたのは、設計者の見識だったと思います。
それと、直噴エンジンはオイルへの要求が厳しくなります。
ガソリンにも洗浄作用があります、それが噴射されてシリンダの壁面をたたきます。
当然、壁面のオイル分が薄くなるわけです。
オイルの劣化は酸化と共にガソリン成分が混入することでも起きます。
古いエンジンはクリアランスが大きく、オイルにガソリンが混じりやすくオイルが劣化しやすいのですが、壁面に噴射する直噴も同じ事が起きやすいと考えられます。
それと、ガソリンによる吸気ポートの洗浄が期待できない構造なのでカーボンの付着する要素は出来るだけ避けておく必要があるからです。
オイルで特性がかわるアナログな内燃機関が好きなので、オイル選びも楽しみの一つになっています。
しかし、勢いで書いちゃいましたが、こんな長いウンチク誰も読まないよな・・・・(笑)
追記:表題の写真は、週末に遊園地(アスレチック)に行った時のもの。

娘の体力について行けない自分が悲しかった。今日は筋肉痛です。
~お知らせ~
スバルR2のユル~いオフ会(第二回)4/20(日)宮ヶ瀬で開催
こじんまりと始まった、スバルR2(RC1/RC2)のユル?いオフ会(第二回)を
4/20(日)神奈川県 宮ヶ瀬湖 鳥居原駐車場にて開催します。
時間は9:00~11:30
・自己紹介以外の企画はない、ゆる~いイベントです。
11:30~有志で食事に行きます!!
R2オーナーに限らず、R2好きの方なら自由にご参加ください。