2017年01月05日
久々の本シリーズの投稿です
2017年に何が起きるか?
実はエンジニアリングもマーケティングも新しいトピックスは少ないと見ている
このシリーズのブログを書き始めた時に書いた
・EV化
・自動運転
・カーシェアリング
という3種の神器は2020年という節目に向けて2016年にスタートを切った
この3テーマを中心に自動車業界のエンジニアリングもマーケティングも動くのは今更書くこともない
あとは、それに追随できるかどうかである。
何度も書いて恐縮だが、日本の自動車メーカーは、この3領域の対応では遅れている
トヨタも電気自動車参入を発表し、それを社長直属にしたのは。
モリゾー社長の遅れに対する危機感の表れである。
この3領域に対するスピード感が海外メーカー(特にドイツ)に比べ無さすぎる。
このままだと5年後にはトヨタとVWの世界販売台数は1.5倍位に広がる事になる
そしてのこの3領域は自動車の家電化を加速する。
ここでの主役はサプライヤー(部品メーカー)と情報ネットワーク
同じく5年後にはデンソーがトヨタを追い越している可能性も否定できない
Times24が先行するカーシェアリング領域も今の2桁成長が、更に加速するはず
(もし株をやられている方の参考に:笑)
今年の秋の東京モーターショーに、どんな提案を仕掛けてくるか楽しみである
さて、これからが本題
3種の神器以外で何が起きるか?
静かに動き出すのが、価格破壊の動きである
最近のクルマを改めて見ると、5年前に比べて値段が明らかに上がっている。
以前、自分が2代目フィットを買った時は、値引き込み総額120万円位で主力グレードが買えた。
今はそれが150万円位と2割以上あがっている。
安全装備や燃費向上はしているものの、この価格上昇は許容範囲を超えている。
クルマに趣味性が失われ道具となりつつある今、クルマは売れなくて当然である
(道具として売れていた軽自動車が売れなくなったのは価格上昇がい一番大きい)
そして次に何が起こるか?
低価格輸入車の流入である。
過去の経緯から低価格輸入車は売れないとされてきた。
しかし、ここまでは国産のクルマの値段が上がると状況が変わる。
最近はクルマの設計は共通のソフトウエアで行うが、それはどの国メーカーも同じものがベース。
後はサプライヤーから部品を調達すればそこそこの品質でクルマは出来る。
無論、過去の膨大なノウハウの差で走りの質感には大きな差が出るが、単なる道具と化したクルマにそこまで求めない人の方が多くなっている。
以前とは状況が変わっている。
例えば、韓国メーカーと国産メーカーとの差なんて微々たるものである。
次に来るには中国メーカー
あと5年もすれば日本で普通に乗るのには何の問題もないクルマが中国から出て来る
EVにいたっては国をあげてEV化を進める中国製の方が性能が良い…なんて事は空論ではない
日産も三菱もスズキも海外生産のローエンド機種を導入したが成功していない。
当たり前である、全然安くないからである。
ブランディング戦略上下げられなかったのは理解できる。
であればローエンドブランドをつくるべきである。
これをネット通販で売る。
そんなバカなと思うなかれ、Amazon でフィットクラスがコミコミ100万円で買えたら市場が変わる
後は、どのメーカーが先陣を切るかである
最右翼は日産
既にローエンドブランドはDATSUN で既にある(成功してるとは言いがたいが)
三菱もあればルノー系列にダチアもある
駒は既にあるのである
三菱のDラー網は解体再編してローエンドブランド車の保守を受け持つ
(それとカーシェアリングの拠点)
こんなシナリオを自分なら描く
2017年、エンジニアやマーケティング共に大きな動きは無いが
水面下で大きな動きが…あるはずである
それが日本メーカーとは限らないが
ちなみにトランプ氏の影響は当初はマニュファクチャリングの領域のインパクトが大きいが、マーケティング領域での影響は未知数なので割愛した(笑)
年明け早々、やや暗い?テーマとなってしまいました。
次は明るいネタにしたいですね〜(^^)
追記、このブログを書いた翌日のスマートの記事です
http://www.autocar.co.uk/car-news/new-cars/smart-online-car-sales-begin
やはり、ネット販売し地元のディーラーで受け渡す仕組み。
Posted at 2017/01/05 19:07:05 | |
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