
自転車ロードレースの話題です。
日本時間の4/29夜にプロツアーレース、第93回「リエージュ~バストーニュ~リエージュ」が開催されました。
←レース終盤、またもやS・シューマッハー(ゲロルシュタイナー)がアタック!
下り坂をフォームを低く構えて、独特のクラウチングスタイルで下ります。
スピード時速75~80km/h。速いです。(^^;;)
コースはベルギー南部・アルデンヌ地方をグルッと巡ります。
リエージュをスタートし南下。バストーニュを通って北上し、バストーニュの隣街、アンにゴールする262kmです。
アルデンヌ地方の丘陵地帯を常にアップ・ダウンを繰り返しながら走らなければならないコースは、かなり厳しいものとなります。
さて、レースですが・・・。
ゴールまで残り50km。
先頭グループ3人が逃げ、後方から大集団が追う展開です。
先頭はU・エチャバリア(エウスカルテル)、H・ディグレゴリオ(フランセージュ・デ・ジュ)、V・キリィンカ(ティンコフ)の3人。
先頭3人と後方の大集団との差は5分10秒です。
徐々にタイム差は縮まり、ゴール手前40kmでは・・・。
先頭グループ----2分53秒----大集団
ゴールまで35.7km地点、コート・ド・ラ・ルドゥートの上りでキリィンカが遅れます。
突然、キリィンカの脚が止まり、TV画面から消えていきました・・・。
これで、先頭はエチャバリアとディグレゴリオの2人に。
ゴールまで35km。先頭2人と大集団との差は1分38秒差。
大集団からC・バレド(クイック・ステップ)がアタック。
バレドが集団からの逃げ出しに成功しました。
先頭とのタイム差が少なくなってきて、後方集団の動きも活性化してきています。
ゴールまで30km。先頭2人と大集団とは1分3秒差です。
コート・ド・スプリモンの上りで、V・ニバリ(リクイガス)、S・シューマッハー(ゲロルシュタイナー)が大集団から飛び出し、先を逃げるバレドに追いつきました。
さらに、ゴールまで残り28kmで、K・クローン(CSC)とC・バスール(クイック・ステップ)の2人がバレド、ニバリ、シューマッハーの追走グループに追いつきます。
そして、先頭を逃げていたエチャバリアとディグレゴリオの2人がシューマッハーらの追走グループに捕まり抜き去ります。
ここで先頭は、バレド、ニバリ、シューマッハー、クローン、バスールの5人。
ゴールまであと25kmでのタイム差は・・・。
先頭グループ5人----31秒----大集団
ゴール手前17km。
コート・ドュ・サン・ティルマンの上りでバスールがアタック。
シューマッハーが後を追います。
ゴールまで15km。
バスールが千切れて遅れます。
これで先頭はシューマッハー1人。
先週のアムステルゴールドレースの独走を彷彿させます。
タイム差は・・・。
シューマッハー----11秒----追走グループ
ゴールまで14km。
P・ベッティーニ(クイック・ステップ)が大集団からアタック。
ベッティーニの後ろに何人かが付き、シューマッハーを追う追走グループに追いつきます。
しかし、ベッティーニのグループも後ろからの大集団に吸収され、ベッティーニのアタックも失敗・・・。
ゴールまで残り10km。
シューマッハー----20秒----大集団
タイム差が少ないですね。
大集団ではCSCのアシストが先頭に出て引っ張り、猛追しています。
シューマッハーが最後の上り、コート・ド・サン・ニコラに入ります。
タイム差は16秒・・・逃げるシューマッハーは厳しい状況・・・。
大集団からリクイガスのレーサーがアタック!
あ~、シューマッハーは大集団に捕まります。
大集団では先頭をD・クーネゴ(ランプレ・フォンディタール)がペースアップ。
リクイガスの選手を吸収。
ゴール手前5km。
大集団の動きが活発になり、クーネゴ、M・ボーヘルト(ラボバンク)らが積極的にペースを上げます。
・・・と、またベッティーニがアタック!
ボーヘルトもアタックするものの、いずれのアタックも成功しません・・・。
ゴールまで4km。
F・シュレック(CSC)がアタック!
D・ディルーカ(リクイガス)が付いて行きます!
↑この2人が大集団からの抜け出しに成功したようです。
ゴールまであと2km。
タイム差はわずか10秒・・・。
後方集団も1列棒状でスピードがかなり上がっています。
ゴールまで残り1kmをシュレック、ディルーカが通過!
集団のペースはTV画面を見る限り、上がっているようには見えません。
おっと! 集団からA・バルベルデ(ケスデパーニュ)が単独アタック!
シュレック、ディルーカを追います。
↑あ~! ディルーカがアタック!
シュレックが付いていけない・・・。
ディルーカは力強いペダリング!
追うバルベルデはアタックのタイミングが少し遅かったようです。
どうやら、ディルーカが逃げ切りそうです。
↑ゴール前、ディルーカが姿を現した!
後ろにバルベルデの姿も・・・。
しかし、ゴールライン手前で勝利を確信したディルーカが両手を挙げて喜びいっぱい!
↑そのまま、
ディルーカが1着でゴール!
2位バルベルデ、3位シュレックでした。
シュレック、ディルーカのアタックで後方集団に牽制があったようです。
TV画面での集団の様子は、とにかくガンガンにスピードを上げて追いかけているようには見えませんでした。
バルベルデが単独で追うも、時すでに遅し・・・。
やはりディルーカは強かったですね。
アタックの爆発力は健在です。
シュレックは骨折をおして出場していたようで、本調子でなかったのかもしれませんが・・・。
これにて、春のクラシックレース・シーズンは終了です。
今年も楽しく観戦できた4月でした。
5月からはステージレースのシーズンです。
スイスでは「ツール・ド・ロマンディー」、イタリアでは「ジロ・デ・イタリア」が始まります。
今年のジロはどうなるでしょうか?
山岳バトルが楽しみなジロです。(^.^)
↑優勝カップにキスするディルーカ。
一昨年のジロでの大活躍を今年は期待したいところです。(^.^)