
7/5よりフランス全土を舞台にフランス一周レース、「ツール・ド・フランス」が開催されます。
1903年に始まったこのレースも、今年で95回目を迎えます。
今年は、フランス西部・ブルターニュ地方のブレストを7/5にスタート。
反時計周りにフランスをグルッと巡り、ピレネー、アルプスの順で山岳ステージをこなします。
アルプスでは国境を越えて、ルートを一部イタリアに求め、7/27、パリ・シャンゼリゼにゴールする23日間、3554kmの長い長いレースです。
ツール・ド・フランスは、よく「タイムトライアルのツール」と言われるほど、個人タイムトライアルのステージ数が多く、距離も長いというのが特徴です。
しかし、今年はこのタイムトライアルが短いですね。
プロローグの個人タイムトライアルは無しで、いきなりマスドスタートの第1ステージ。
第4ステージ(ショレー~ショレー)に1回目の個人タイムトライアルがありますが、距離は29.5kmと短いですし、残りは第20ステージ(セリィ~サン・タマン・モンロン)の53kmだけです。
今年は、個人タイムトライアルが苦手な選手にもチャンス有りですね。
山岳ステージは、スペイン国境・ピレネー山脈とスイス&イタリア国境・アルプス山脈の2つです。
ピレネー山岳ステージ初日は、第9ステージ(トゥールーズ~バニエール・ド・ビゴール)です。
カテゴリー1級のコル・ド・ペイルスルド(標高1569m)、コル・ダスパン(標高1489m)を越え、下ってゴール。
翌、第10ステージ(ポー~オタカム)はピレネー2日目です。
カテゴリー超級のコル・デュ・トゥルマレー(標高2115m)を越えて、最後、オタカム(標高1520m)に上り切ってゴールです。
今後の総合優勝を占う、重要な山頂ゴールのステージとなるでしょう。
アルプス山岳ステージは、初日が第15ステージ(アンブラン~プラート・ネヴォ-ゾ)です。
カテゴリー超級のコル・アニェル(標高2744m)を越えてイタリアに入ります。
最後にプラート・ネヴォ-ゾ(標高1440m)に上り切ってゴールです。
休息日を1日挟んで、第16ステージがアルプス2日目です。
イタリアのクーネオをスタートして、カテゴリー超級のコル・ド・ラ・ロンバルド(標高2351m)を越えて、再びフランス入り。
カテゴリー超級、標高2802mのシーム・ド・ラ・ボネット-レゼフォンを越えてジョズィエールにゴールします。
そしてアルプス3日目、第17ステージは、伝説の上り「ラルプ・デュエズ」が登場です。
アンブランをスタートして、コル・デュ・ガリビエ(標高2645m)、コル・ド・ラ・クロワ・ド・フェール(標高2067m)を越えて、最後にラルプ・デュエズ(標高1680m)を上ってゴールです。
最後、約10km続くラルプ・デュエズの上り坂で総合優勝を賭けた強烈なバトルが繰り広げられることでしょう。
とかく山岳ステージに注目が集まりますが、案外、穴場なのがピレネーとアルプスを繋ぐ第11~14の各ステージです。
小刻みにアップダウンを繰り返すコースで、ちょっとした判断ミスで総合優勝争いに影響を与えるプチ・リスクのある区間です。
要注目のステージだと思います。
さて、毎度のことながら、私の当たらない優勝予想ですが・・・f(^^;)
今年のツールは、ズバリ、A・バルベルデ(ケスデパーニュ)で決まりでしょう!(^.^)
タイムトライアルをかなり強化してきたようです。
6月上旬~中旬に行なわれたステージレース、「ドーフィネ・リベレ」ではステージ2勝&総合優勝を果たし、どうやら絶好調の様子・・・。
山岳も走れ、試合巧者のバルベルデをイチオシしておきます。(^.^)
D・クーネゴ(ランプレ)はどうですかね~。
ジロ・デ・イタリアを蹴って、ツールに賭けているようですが・・・。
ツール・ド・スイスもイマイチ、見せ場もなく終わってしまいましたし・・・。
調整がどこまで進んだのか? 苦手のタイムトライアル対策は万全か??・・・など、疑問が残ります。
C・エヴァンス(サイレンス・ロット)やF・シュレック(CSC)、D・メンショフ(ラボバンク)はしぶとい走りで上位へ食い込んでくるでしょう。
昨年の総合優勝者、A・コンタドールが所属するアスタナは、ツールから除外されています。
今年のジロで総合優勝したコンタドール。あわよくば、ツール出場・・・なんて淡い期待をした私は甘かったですね~。(^.^;
スプリンターも有名どころが勢ぞろいです。
私が好きなO・フレイレ(ラボバンク)、大ベテランのE・ツァーベル(ミルラム)、オージー・スプリンターの草分けR・マキュアン(サイレンス・ロット)、今年のジロでも大活躍のM・カヴェンディッシュ(チームコロンビア)、巨漢ゴールハンターのT・ハスホフト(クレディ・アグリコル)、ゲルマン・スプリンターのR・フェルスター(ゲロルシュタイナー)など、まあ多彩な顔ぶれです。
(T・ボーネンは薬物検出で出場不可となりました・・・。)
ゴール前スプリントも見物ですし、緑のジャージ、ポイント賞「マイヨ・ヴェール」争いも楽しみなところです。(^.^)
山岳賞の赤の水玉ジャージ、「マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ」争いは、L・ピエポリ(サウニエ・デュバル)を推してみます。
山岳スペシャリストとして“いぶし銀”の活躍をする選手です。
長距離アタックで各峠の頂上を上位で通過して、山岳賞ジャージをGetして欲しいですね~。
いよいよスタートのツール・ド・フランス。
灼熱のフランスで選手達の死闘が始まります。
7/27、パリ・シャンゼリゼに総合トップの証、黄色いジャージ「マイヨ・ジョーヌ」を着てゴールする選手は誰か!?
とても楽しみな3週間になりそうです。(^.^)