ABS/クルーズコントロールのパルスジェネレータ その1
目的
修理・故障・メンテナンス
作業
DIY
難易度
中級
作業時間
30分以内
1
ATからMTに載せ替えた直後から点灯しっぱなしになってしまったABSの警告灯…。
以前、テールランプを全てLED化した際にも点灯した事があり、この状態ではクルーズコントロールが正常に動作しない事を確認した経緯があります。
どちらにしてもこの状態では高速道路での巡航にちょっとだけ不便なので、なんとかしなければなりません。スタリオンにおいては、クルーズコントロールやABSは作動しなくなった段階で捨ててしまうか諦めてしまうのがある意味では普通の対応みたいになっているのが現状ですが、とりあえず出来る所まで修理をしてみる事にしましょう。
2
電気配線図を見ると、ABSに「パルスジェネレータ」という部品があり、メーターケーブルの回転を読み取っているという事。パーツリストを調べると、このパルスジェネレータはミッションの回転を読み取るギアの歯数に応じて部品番号が異なっており、2600ccのMT(23T)とAT(17T)、2000ccのMT(25T)とAT(19T)で合計4種類ある事が分かりました。
載せ替えに関連して不具合が出るとしたらここしかないだろうという事で、エアコンを電装屋さんに修理に出した際に、「部品がちゃんと付いてるか一応調べて下さい」とお願いしたところ…
「パルスジェネレータらしき部品、付いてないっすね。」「車体側のカプラーは残ってるけど、メーターケーブルの根本には何も配線が出ていない」
という回答が…orz
3
パルスジェネレータの部品番号が完全に違っている事が分かっていたので、この時点で2000ccMT用の新品部品を注文してしまっても良かったのですが、
「回転を読んでいるとは言っても、ギアの歯数を直接光センサーか何かで読んでいるのか、それとも単純にワイヤーの回転を読んでいるのかが実物を見ないと分からない」事が問題でした。
もしも前者であれば2600AT用のパルスジェネレータは2000MTには絶対に使えない事になりますが、後者であれば部品を上手くすげ替えればなんとか動作するはず。
そこで、載せ替え作業とAT部品の処分をして頂いたC&Yさんに「ATのスピードメーターケーブル取り付け部の周りに、何かコネクター付いてない? そこの周りの部品、とりあえず一式外して送って下さい!」とお願いしたところ、後日こんな部品が届きました。
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??? こんなにごっつい部品だったの? なんかパーツリストのものと形が違う…。このワイヤーが付く部品と先端のギアはパーツリストにもあったけど、中間のどでかい台座はパーツリストには何処にも書いてなかったぞ??
実はこの辺りの部品構成は、日本国内版のサービスマニュアルでは、車体そのものとエンジン・ミッションの冊子が分かれて編集されている関係で、車体そのもののマニュアルにはあまり詳しい事まで書いていないのが実情なんです。
パーツリストの図面でも、非常に簡略化された図しか書いていないので、実物の部品がパーツリストと違った形だというのは割と良くある話です。
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でも、少なくともこうして実物を見る限りでは、メーターギアの歯数そのものを読んでいるわけではないことがハッキリ分かりました。
メーターギアで変換されたワイヤーの回転数を直接読んでいる形式。ワイヤーの回転数そのものはATもMTも最終的には同じ数字になる(そうでなければスピードメーターを共通部品で使う事が出来なくなる)はずなので、これなら先端のギアだけをMTのものにうまく交換してしまえば、動作するはず…。
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では、ABSやクルーズコントロールのないグレードのメーターギア周りはどういう状況になってるのか…。
ヒントは北米仕様 Chrysler Conquestのサービスマニュアルにありました。北米仕様は2.6VRと同じG54Bエンジンですが、87年頃までは国内2000ccモデルと同じミッションとクラッチ板が使われており、クルーズコントロールは装備されていませんでした。
この北米仕様のマニュアルに、国内版マニュアルには載っていない「スピードメーターアセンブリ」という項目があったのです。ここに載っているミッション側メーターギア周りの構造は、原則としては上のパルスジェネレーター付きメーターギアとほぼ同じ事が分かります。全長や台座の形状はかなり異なりますが…。
これなら、メーターギアをシャフトごと流用するか、或いは先端のギアだけを取り替える事が出来れば…。
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その後、オイル交換の際に大きく車体をジャッキアップしたので、今実際に車体に付いているメーターギアを調べてみました。確かに2000cc用MTのメーターギアは、北米仕様と同じ様な状態で付いている事が確認できました。
8
あとはこれを実際に取り外してみて、ギアのすげ替えが出来るかどうかを試してみるだけです。分解するには、いくつかのサイズのピンポンチを用意しなければなりませんので、工具が揃った段階で実行してみます。
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