近ごろ珍しい素直な少年

我が家は休日の朝食は、各自自分で調理して食べています。
奥さんがパート先の会社に正社員として登用されてから毎日仕事が忙しく、仕事を終えて疲れて帰って来てから休む間もなく毎晩夕飯の支度をしてくれています。
せめて休日の朝はゆっくり休んでもらおうと、休日の朝家族は自分で朝食を用意します。
今朝は昨晩の夕飯の残りが有ったので、私はかつ丼を作りました。
画像のプロの作とは違って見栄えは今一ですが、お味は結構旨いんですよ。
そして朝食後ゆっくりコーヒーを味わって、今2階に上がって来ました。

ブログタイトルの一件ですが、それは先日の事雨の中、狭い道路を走行中の事でした。
前から野球のユニフォーム姿の4人連れが、傘をさしてこちらへ歩いて来ました。
その4人の中の2人は、完全にこちらへ背を向けて、後ろ向きに歩いて来ます。
狭い道路で更に傘をさしているので、危ないと思い数メートル手前で車の接近を知らせる為に、クラクションを軽くならしました。
でもこの二人は向きを変えずにそのまま後ろ向きに歩いて来て、すれ違う際に傘の先端が軽く私の車に触れました。
そのまますれ違ったのですが、直後にミラーを見ると後ろ向きでは無く前を向いて歩いていた子の一人が、立ち止まってこちらを見ています。
接触は狭い道路で良くある傘の先端の僅かな接触でしたが、傘でも破損したのかと思いこの少年の所へバックする事にしました。
この子と話しをする為にウインドーを開けながら、バックギヤに入れたその時に少年たちの声が聞こえました。
『ヤバい戻ってくるぞ。逃げろ！』どの子が発した声か分かりませんが、その声と同時に3人の子が走って逃げて行きました。
その場に残ったのは、すれ違った直後に振り返ってこちらを見ていた子だけでした。
その子の所までバックして声をかけました。
『今すれ違う際にどこか体に接触した？』すると少年が
『いいえ。当っていません』私は次に尋ねました。
『傘は軽く当たったけど、傘が壊れたかな？』すると少年はこう言いました
『傘も大丈夫です。でも僕たちふざけていて、傘が車に当たっちゃいました。ごめんなさい』

こんな素直な少年に、心が何だかとっても爽やかになりました。
近ごろ珍しいですが、こんな少年もまだ居るんですね。