長く生きていれば、そこには幾つかのターニングポイントが訪れます。
仕事に関しては、大学卒業後38年勤務して60歳到達時に、例外で異例の厚遇で会社が雇用延長の条件を提示してくれた前職を、61歳を目の前に訳あって退職しました。
そこでもターニングポイントが訪れ、離職を機に年金生活に入るか、別の仕事に就くか・・・38年間雇用保険を納めていたので、申請時支給期間は240日でした(後に手を尽くし受給期間を300日に延長しました)。前職の勤務は激務でした。午前4時半には仕事を開始し、帰宅は午後10時過ぎが常でした。ですから離職後は肩の荷が下り、数日間は安堵に近い感覚で過ごしました。しかしそんな生活が1月も続くと、それまで仕事しかしてこなかったため、地域と何のつながりもなく、離職後は行く場所もやることも無くなり、そこから求職活動を開始しました。しかしスキルの無い60歳を超えた老人に、職種の選択権はないのが現実。毎朝自宅のPCからハローワークの求人情報をチェックし、これと思う求人が見つかったら、ハローワークの窓口に行き応募を申し出る。するとハローワークの職員が、求人先の担当者に連絡して、私の氏名・性別・年齢だけを伝えて、この様な方が求人票に応募したいと申し出ていますと伝えます。本来次のステップが、私の履歴書や職務経歴書を先方に郵送し、いわゆる書類選考に進むのですが・・・経験上ほぼ100%近く履歴書送付を断られました。こんな生活が1年3ヵ月続いて、要約今の行政の会計年度任用職の仕事に就きました。あれから6年が経過し、今回次なるターニングポイントがやって来ました。それは我々を任用する根拠の市の事業が、来年度外郭団体に委託されることが決まりました。それに呼応して、我々も市の任用職員期間を満了となります。但し仕事の特殊性から、市が事業を委託した外郭団体からは、希望すれば全員を雇用するとの提案を受けていました。色々な方のご尽力で、これまでの6年の経験値を新勤務先が引き継ぎ、7年目の職員として採用してくれることになりました。しかし処遇うんぬんより私的には、もう直ぐ68歳となるのでこのまま年金生活に入ろうかとも思いましたが、普段一緒に活動している住民からの後押しもあり、あと1,2年頑張ってみようと進路を決めました。
そしてここで新たなターニングポイントがやって来ました。実は3月で受給を繰り下げている老齢基礎年金の繰り下げを、繰り下げ解除しようと思いました。解除すれば老齢年金満額受給となるのですが、4月からの移籍で年収が変わります。年金を満額受給して給与所得と併せると、年金の一部支給停止になりそうなので、それで先日年金事務所へ相談に行きました。

長生きするなら繰り下げを継続、早死になら繰り下げは得策ではない。しかし自分の寿命は分からない、でも62歳から65歳迄年金の一部支給停止を受けていたので、この歳で再び支給停止は避けたい。銀行預金金利が20倍になったとはいえ、その額は僅かです。反して年金を繰り下げれば、年で8.4%生涯に亘り年金が増額されます。(ただし211万円の壁があるので、検討される方はご自身の環境を良く知り、判断してください。背反がつきものです)そこで繰り下げ受給解除の書類だけ、この日の面談で作成して、申請日の記入はせず書類を持ち帰りました。繰り下げ受給解除したい時には、この申請書に日付を追記してを郵送すれば、即日繰り下げ受給が解除となるそうなので、判断を先送りすることにしました。
60歳を超えると色々な場面で、ターニングポイントを迎えます。この歳でも楽しく遣り甲斐を感じる仕事があり、健康の為にマイカー通勤を避け電車&バスで、毎日7000~8000歩ほど歩き、おまけに給料もボーナスも貰えて、仕事も年金の繰り下げもこの先自分の意思で決定する事が出来る。
平均寿命まで生きたとしても、残りは15年も生きられません。フレイル予防を心掛けて、頭も身体も1日でも長く健康でいられるように、最後はPPK(ピンピンコロリ)で逝きたい。
何だかんだ結構幸せな老後を送っているような気がします。
Posted at 2024/03/30 09:38:49 | |
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