
ガンダム1号機フルバーニアンは試作型汎用MSガンダム試作1号機の宇宙戦仕様である。ガンダム試作1号機はもともとの設計段階から、コア・ファイターの換装と脚部のオプションなどにより重力下仕様から宇宙戦仕様に変更することができるようになっていた。バックパック上部左右(コアファイター時には機体左右中央部に位置)にはそれぞれにジェネレーターを内蔵するユニバーサルブーストポッドを2基装備している。このポッド一基でも十分にMSを推進させる能力を持ちながら、ポッド基部に稼動肢(ムーバブル・フレームであったとも言われている)を持ち、その屈折と軸回転によりバーニアの噴射ベクトルを360°任意の方向に向けられる(構造上、肩部などの干渉する部位があるので可動範囲に制限があった)構造になっており、空間戦闘において従来のMSでは考えられないような機動を可能とした。(この機動に手こずったジオン兵をして バッタ と言わしめたことからも、場合によっては予測できない方向に鋭角に曲がるといった回避運動も可能であったようだ。)さらそれ以外にも、肩部アーマーは片側5基の姿勢制御スラスターが設置されたショルダー・バーニア・ポッドに換装され、このうち先端部の3基は胸部と同様に使用時のみ展開する。また、肩関節部には耐弾性の向上のため可動アーマーを追加。腰部はフロントアーマーが追加され、サイドアーマーは大型化されている。脛部は推進剤タンクのスペースが設けられ、機体の稼動時間の延長に貢献している。足部には4基のスラスターが設けられたユニットを靴を履くような形で装着している。ガンダム試作1号機は重力下での運用試験前に、デラーズ抗争に巻き込まれる形で、奪取されたガンダム2号機追撃の任務に投入された。ジオン残党により隠匿されていたHLVで宇宙へ射出されたガンダム2号機を追って宇宙に上がった直後にシーマ艦隊と会敵。艦隊に肉迫した敵MS迎撃のため重力下仕様のまま宇宙空間へ出撃、ビーム攻撃を複数受けた末、大破してしまった。その後、機体はアナハイムのフォン・ブラウン工場に搬入され、機体の補修と各部を予め用意されていた空間戦闘用パーツに換装し宇宙戦仕様に改修された。この作業はわずか2日で完了し、アナハイムのリバモア工場で月面での運用テストが初めて行われた。( GUNDAM GP01 ZEPHYRANTHES FULL-BURNERN、ゼフィランサスフルバーニアン )
Posted at 2005/02/20 20:00:56 | |
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0083ガンダム | 日記