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たに996の愛車 [ポルシェ 911]

整備手帳

作業日:2022年11月20日

996t 6MT ミッションオーバーホール

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 ショップ作業
難易度

上級

作業時間 12時間以上
1
高速を100キロで巡行中にワーンワーンという唸り音がしたためレッカーで入庫。
エンジンではないことがハッキリしたためミッションOHを決意。
2021年12月のことです。(一時帰国中)
2
ターボはG96-50
GT2はG96-88
主な違いは4WD用のフロントデフへのアウトプットフランジの有無。
サーキット走行と往復で12万キロを走行しました。
3
ギアプーラーなどを駆使してバラしていきます。
メカニックのOさん、ご苦労様です。
4
一番前のケースを外したところ。問題なし。
5
二番目のケースハウジングにはクラック等認められず。問題なし。
997までの2軸MTは、パワーを上げていくとケース剛性が不足してクラックが入ります。
6
二番目のケースハウジングを外した写真。
ギアやテンションプレート(鋳鉄製のプレート、三番目のケースにボルト留め)に異常はありません。
鋳鉄のテンションプレートがあるのは、加速時に二本のシャフトがお互いに離れようとする荷重が加わり、アルミのケースだけでは抑えきれないためです。964も同じ構造です。
7
三番目のケースハウジングです。
ケース自体には問題ありませんが、ピニオンシャフト開口部(大きい方の穴)に切粉が付着しています。磁石に反応するためアルミではありません。
8
ピニオンシャフトのベアリング付近にも同じ切粉が見られます。
9
ピニオンシャフトは、軸間ピッチを規制するためのローラーベアリング(写真のギアに近い方)と、スラスト方向の荷重を受けるボールベアリング(左側)のふたつのベアリングで位置決めされています。
10
これがボールベアリングです。
加速時にかかるエンジントルクがピニオンギアを通してデフのリングギアに伝達される際、ほぼ全てのスラスト荷重を受けることになります。
11
このベアリングはインナーレースが分割されています。
ベアリングのタマタマが欠け!ています。
12
インナーレースは二分割です。写真はリア側。
加速時に荷重のかかるためなのか、大変なことに。。。ボッコボコです。
推定ですが玉が欠けたことで、こいつがやられたと思われます。
13
こちらは前側。
ほぼ荷重はかからないため、無傷です。
14
バラしたついでにシンクロ、コーン、スリーブ、その他のローラーベアリングを交換。
15
気になって992のピニオンシャフト部のベアリング構造を調べました。
やはり対策されています。大型のテーパーローラーベアリングに変更されています。
高荷重には玉よりローラーですね。

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この記事へのコメント

2022年11月21日 6:13
初めまして勉強になりました。
コメントへの返答
2022年11月26日 1:26
ありがとうございます

プロフィール

1回/2ヶ月 鈴鹿サーキットとFSWを走っています。 911乗りはすべからくターボを目指すものである。。。 毎日の通勤はM3。こちらもいい車です。 ...
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