
ドリアンと言ったら、果物の王様であるが、強烈な匂いがして飛行機に乗せることも出来ないとか、タイなどの生産国ではドリアンの木が1本あれば、1人が1年間生活出来るとか言われていて、子供ながらにどんな凄い食べ物何だろうと思っていました。
もちろん、どんな大きさでどんな果物かも知りませんでした。
そんな私がドリアンらしきものと最初に近したのは、中学生の頃で、台湾土産のドリアンキャンデーでした。多少独特な匂いがあるも、飴なので普通に食べられるものでした。
その後、自分が旅行するようになって、初めてその果実を食べたのは、今から15年くらい前のタイだったと思います。
水上マーケットで売られていたそれは、4分の1切れ位で500円位だったでしょうか。これは、もの凄く濃厚な味で、独特な香りも気になるほどでは無くて、何だドリアン大したこと無いぞ!と思ったものですが、行く先々で食べているうちにドリアンも日本のリンゴやイチゴのように品種改良なされて、種類があることがわかってきました。
はっきり言って、昔からあると言うドリアンは安いですが食べられたものではありません。
「くさや」も最近は臭くなくなりましたが、昔のくさや並というか、ツ~ンと言う刺激臭ではなく、生のう○○的な臭い。決して匂いではないです。
旬は4~5月頃で、最近は日本のスーパーでも3千円弱で売られているのを見かけますが、あれは美味しい高級品です。
写真をみると分かるように、高い物(甘くて美味しいく臭くない)は3倍の値が付いています。見分け方は、色が濃いですし、匂いを嗅げばわかります。
この状態で2日は大丈夫ですので、どうしても持ち帰ってまで食べたかった私は(この先フィクションです。海外で購入した果物は日本国内へ持ち込み禁止です)帰国当日に購入して、手持ちのジップロックに2重に入れて、カバン内に忍ばせました。
この先、難関は3つ。出国時の検査、カバンを預ける際の航空会社カウンター、日本到着時の麻薬犬による検査、入国後の検閲です。
密閉度の高いスーツケースなら、かなりの臭いもシャットアウトするのですが、安物のキャリーバックでは入れたはじから臭いが漂ってきます。
知らないためか、町の雑踏の臭いか誰にも変な目で見られず空港に到着。考えてみれば、現地の人はスーパーで買ってバスに乗っているのだから、別に臭っても変な目では見られないでしょう。
現地の空港でのX線検査なども問題なく飛行機に積み込まれました。あとは、日本への持ち込みだけです。見つかったら没収です。
パスポートコントロールを抜けて、荷物がターンテーブルに載って出てくるのを待ちます。周りの人がどんどん減っていくのに、私の荷物はいつまでも出てこない・・・ヤバイか? 鼻の良い麻薬犬が強烈な臭いを嗅いで失神して問題になっているのか??
ドキドキしながらも、麻薬を持っているんじゃないと思い待っていると最後の方になって、無事にカバンが出てきました。
だれかみていて、手に取った途端に連行されないよなぁとと言う考えが脳裏をよぎりました。
この半年くらい前にニューヨークに行った際に、一緒に行った人がカバンのチェックで風邪薬について、これは何か?と質問されて、町のドラッグストアを思い浮かべた友人は、ディス・イズ・ドラッグ!と力一杯答え、それと同時に周りにいた屈強な男達に両脇を抱えられてどこかに連れて行かれたと言う事件があったところなので、ドキドキして手に取りました。
また1ステージクリアしたようです。
次はラスボスの登場です。
私は、今までに海外に50回位行っているけど、日本でカバンを開けられたことは1度もありません。
一度、イギリスでのX線検査で、カバンの中にあったテーブルベルが手榴弾と間違えられて、開けられたことがありましたが、ここは日本!様子を見ているとカバンをチェックされるのは10人に1人くらいです。
カバンを開けられなくても、臭いでばれてはお終いです。現地では溶け込んでいた臭いも、日本では異質です。
カバンにまとわりついた臭いを払うように、早足で歩きながら、すぐに抜けられるようにパスポートを取り出して、最後のゲートに近づきます。
男性の検査官がいいか、女性の検査官がいいか? ここで判断を誤ってはダメです。こうしたチェックにおいては、間違いなく女性の方が丁寧で鋭いです。
私は、男性の検査官の列を探して、それもツアー客が並んでいるところに付きました。
これは、ツアー客だと変な事もないだろうとチェックが甘いとの判断です。
しかし、残された時間は僅かです。もう、臭いはカバンから漏れて、検査官の鼻まで届くのにそれほどの時間は必要無いでしょう。
私自分の番になると、落ち着いてパスポートを差し出しました。
内心はドキドキだったので、何を聞かれたのか良く覚えていませんが、何日間滞在したとか聞かれたような気がします。
そして、クリアすることが出来たのです。私の後ろで、次の中年の男性がカバンを開けるように指示されているのを聞きながら、ゆっくちした足取りで到着ロビーに出たのでした。
そのくらい、美味しいドリアンは虜にするものなので、食べたことの無い人は一度食してみてください。
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Posted at
2005/03/08 13:01:02