2005年03月28日
レガシィに関する質問への見解その1
マニアックな?ブログを読んでいただいているかた、ありがとうございます(^^)
最近、メールなどで似た質問を受けるので、ブログ上に私の考えを書いておくことにします(笑)
車専門家ではないので的確な回答は出来ないと思いますので、一つの意見として取ってください。
あと、基本的にノーマルがバランス上では最善だと思っています。
◎ストラットタワーバーを装着すると効果があるか?
車体剛性に関しては、「車体の剛性とは」と言うタイトルで書いていますが、どこかに手を入れれば、どこかでバランスが崩れてボディの寿命を縮める事は間違いありません。
サス、ボディのしなりまでシミュレーション、テストを行ってサスペンション設計をしているのは、おそらくメルセデスベンツとポルシェくらいで、スバルをはじめとする日本車メーカーは、ボディ剛性をあげてサスをしっかり動かす事と、静的、動的な剛性の違いに気が付きボディ設計に反映したり、衝突の際の部材のつぶれ方を考慮している段階だと思います。
ボディ設計にもコンピューターが入ってきており、3次元CAD内にて応力解析シミュレーションを行いますが、部分部分で行っていたのを、ボディ全体で解析出来るくらいコンピュータが高速化してソフトが進んだので、あと1,2年もすれば、剛性が全てでなくて、そうした設計をするようになってくるでしょう。
それで、ストラットタワーバーですが、
メリット
・横剛性が上がり、ハンドルの初期応答が敏感な人なら感じられる程度向上する。
デメリット
・アッパーマウントの寿命を縮める。
・取り付け部に設計荷重以上の力が加わり、ボディを痛める可能性が大きい。
・合わせてサスペンションなども見直せば良いが、挙動がシビアになる傾向が出る。
・STiの3点式など大丈夫だと思いますが、正面衝突時のつぶれ方などに影響が出る。
などだと思います。
webCGでは、以下のように書かれていますが
http://www.webcg.net/WEBCG/qa/000015996.html
今の車は十分な剛性を持っていますので、個人的には、ラリーでもやらなければ必要無いし、ボディにとっては良くないと思っていますので、お勧めはしません。
しかし、横剛性が上がると言う事実は間違いありませんから、デメリットを理解した上で装着するのは構わないと思います。
STiよりも効果があると言われる、製品もありますが、あの部分の剛性を上げること=良いことではないので、メーカーに近いSTiの物くらいが良いのではないでしょうか。
◎ロワアームを交換するとリアの挙動が解消するか?
ロワアームに関してですが、これは現在のロワアームを交換するという意味と理解させてもらいます。
私は、そうしたキットがあるのかどうか知りませんが、これはやめた方が良いと思います。
「挙動から見るレガシィマルチリンクの考察」
http://carlife.carview.co.jp/User.asp?UserDiaryID=119005
「レガシィのマルチリンクサス」
http://carlife.carview.co.jp/User.asp?UserDiaryID=78379
などで書いていますが、私もリアの微妙な挙動は気になったりしていますが、マルチリンクサスはショップレベルで触わって、走行、耐久テストを行えるほど簡単な物ではありません。
レガシィのサス設計者によると、ベンツの2倍の横剛性があるとの事ですから、リンク、ブッシュなどの強度の協調も考えられているはずです。
リンク長を換えずにアーム交換は可能かもしれませんが、5本あるリンクの一つ、特にロワアームを変えると、長くしても短くしてもキャンバーが変わるわけですし、バンプ、リバンプ、加減速、横応力時に間違いなく悪い方向に変化すると思います。
レガシィの場合、サスペンション設計の基本ジオメトリに由来する癖で、プラットフォームを変更しなければ、リンク長などで対応出来ないものだと思います。
そして、テストドライバーの行う最終セッティングで、最善と思われるところまで詰めたのが今の状態だと思います。
どうしても気になるなら、バネとダンパーを交換するのがせめてもの手だと思います。
このあたりが今の私の見解ですが、以前は色々と触りたくて試した口ですので、自分で考えて触ってみて、変化を感じるのも良いかと思います。
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Posted at
2005/03/28 14:44:23
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