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2005年04月04日

レガシィのスタビセッティングの方向性

レガシィのスタビセッティングの方向性 このボードでは交換をしている人も多いスタビライザーですが、車においてはアンチロールバーと呼ばれ、直訳すると「ロールを抑える棒」となります。

Truthさんが4月2日のブログで、BEにおける実体験から、参考になる解説を書かれていますので、専門的に考察するならば「自動車のサスペンション」などの書籍を読みながら理由を考えると、手を入れる際の挙動の変化などが見えてくると思います。

このスタビは、それほど高い物ではないので、手軽なチューニングパーツとして、多くの製品が販売されており、それらの説明には「乗り心地を悪化させることなくロールを抑えて安定を増す」とか「柔らかいバネが使えるので乗り心地が良くなる」とか「ロール剛性のアップによるコーナーで安定が増す」などなど良いことづくめで悪いことが無いような書き方を見かけます。

しかし、交換をしたことある人なら、体験的にデメリットもあることを理解していると思います。

もしデメリットが無いならば、どんな車でも採用するし、乗り心地に影響がないなら太い物を装備するでしょう。

コストダウンのため、安い車には採用されていないと言う意見もありますが、ライン装着する部品代としては、1000円未満、販売価格で8千円程度でしょうからメリットが大きいならば採用に踏み切ると思われます。

また、足回りに対するコスト制約も少なく、現在のFRで最も洗練された足を持つと、各所で絶賛されているメルセデスのW203では、一部のモデルでスタビが付いていません。

しかも、このスタビの無いモデルが、足回りのバランスが一番良いと言われますし、200km/hくらいでのレーンチェンジも、スタビを装着する日本車よりも安心して行えます。

一方で、低コスト車の代表であるスズキアルトには、スタビが標準で採用されています。

このように考えると、スタビはサスペンションセッティングにおける塩、胡椒のような物と言えるでしょう。
塩だけでなく、胡椒もあるところがなかなか奥深いのですが...

メーカーではスタビを標準採用するにあたって、バネと合わせてセッティングを行っているので、基本的にここに触る場合は、バネ、ダンパーまでトータルで考えるのが理想です。

レガシィで考えると、BE以降のマルチリンクサスを採用するモデルで、リアにフロントより径の太い物を採用するという方法は、リアの巻き込むそぶりを目立たなくする方法として正しいと思います。

ただ、日本車は、たとえFRであろうと、最終的にはスピンするようなセッティングは許されないでしょうから、ここはレガシィも同じだと思います。

リアにマルチリンクを採用するようになった、先代、現行のレガシィでちょっとハードな走行した人なら、オーバーに陥いりそうだとか、狙ったラインよりも巻き込むのでハンドルを戻す必要があると感じことがあると思いますが、B4においてはそれは「素振り」であって、狙ったラインよりも内側に行くと思ってもそのままアクセルを踏んでいると、ちゃんと狙ったラインを通ります。(私が試した領域の話です)

このあたりは、precisionさんがハードな走行をしていそうなので(すいません、勝手な想像です(^^;)、癖を掴んでいると思いますがどうなのでしょう...

想像では、ワゴンの方がリアの剛性がセダンよりも低いことと、ある程度の荷物を載せることを想定しなければならないので、そのセッティングの関係でよりリアサスの癖が出やすいけれど、同じ味付けがされているのではないでしょうか?(アクセルを踏んでいって、オーバーに陥ることは無いということ)

メーカーでは、ダンパーのオリフィスまで含めてチューニングを行うので、足回りのセッティングは無限の組み合わせがあると思いますので、販売時にベストと考えた物でも、代が進むに従って熟成されていきます。

当然ながらメーカーであるスバルが一番わかっているので、4代目では、サスの横剛性を上げてきたのでしょう。

各モデルのスタビ径はしりませんが、spec.Bのようなハードな走りを行うモデルでは、リアに太めのスタビを採用しているとすれば、メーカーが現行サスの(悪)癖を理解していている証拠のように思います。
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Posted at 2005/04/04 12:07:06

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この記事へのコメント

2005年4月4日 15:06
ははは!記事中で賞賛いただきましてありがとうございます。スタビについての考察、参考になりました。レガシィの走りについての回答になっているかわからないのですがブログを書きましたので見てやってください。よろしく
コメントへの返答
2005年4月4日 22:11
こんにちは。コメントと新たなブログまで立てて解説していただきありがとうございます。

連続写真で見るとロールしているとは言え、安定していますね。価格・パフォーマンスを考えると、なかなかすごい車です。
アクティブサス装着車を除いて、トレンドは、足を固める方向から、ロールを許容しながら、タイヤ接地面を有効に使うと言う思想になっているので、軽く飛ばす程度の私にとっては、十分な足回りです。

precisionさんのレポートを見る限り、VDCがオフでアウト側のリアサスが沈みきってもほぼニュートラルな挙動をしているように感じます。リアが巻き込んで修正舵が必要と言うのは、感覚的な物で、コーナー後半でグッと旋回する感覚があっても、修正しないでコーナーを抜けるのが速く走るコツのようにも感じます。

理屈よりも、楽しく走るのが良いと思いながらも、ついつい考えてしまいます(笑)
2005年4月4日 16:25
仰る通りスタビはバネ・ショックの補助的存在でまさしく狙った方向に挙動を持って行くスパイスだと私も思います。Ichiさんが「塩・胡椒」と例えてるのになぞって、ラーメンに例えると麺がバネで太さや硬さ巻数や長さが、スープがショックで麺(バネ)と絡めてどう表現するか決め、そのスープにはアライメントと言う隠れた出汁(ダシ)により味わいの深さが出たりと変化して、それらに調和を持たせるのに塩・胡椒のスタビって処でしょうか?これら全体が調和してラーメンは「上手い」となる訳で、サスペンションも調和=バランスで善し悪しが決まるのでしょうネ。又、人によって上手いと思うポイントも違うのと同じでサスペンションも人それぞれで「いい按配」が違う処も興味深いです。

あとスタビの径ですがフロントよりリアの方が太いのはS401(BES)だけだと思われます。BE/BHは全てフロントの方が太いです。なのでBL/BPもフロントの方が太いのではないかと私は推測するのですが?(3.0Rspec.Bも同様かと)今度、調べてみますネ。又、参考ですが先々代BG5(マイ・チェン後ワゴンGT-B)のリア・ストラットの時のリア・スタビ径は19φで先代BH5(ワゴンGT-B)はリアサスがマルチリンクとなりリア・スタビ径は16φと細くなったそうです。(スイマセン、表面上の数字しか判らず、その真意まで知りません)
コメントへの返答
2005年4月4日 21:10
こんばんは。ラーメンとは言い得て妙ですね!
求める味は乗り手によって違うので、セッティングは難しいのでしょうが、レガシィのオーナーはトヨタのオーナーに比べて要求が高いのでしょう(^^)

メーカーも限られたコスト制約の中でやっているので、特にダンパーは、ビルシュタインならエナペタルとか、カヤバで特製で作ってもらうと満足のいく足になるのでしょうが、私の場合は、そこまで要求は高くないので、次期候補車のための積み立てになります(^^;

ワゴンでのサーキットのラップはBHよりもBG方が速かったと思いますが、それはリアのキャンバーの変化を嫌い、ロールを抑える方向のチューニングだったのに対して、BHが出る頃はBMWをはじめ多くがロールをしっかりさせて、マルチリンクで安定性と接地性を確保する方向だったので、乗り心地と操安性の向上を狙ってリアスタビを細くしたのだと想像します。

スタビ一つとっても、世代毎に変化したり面白いですね。

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