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イイね!
2005年04月11日

レガシィ3.0R spec.Bのハンドリング

購入から3ヶ月が過ぎ、相変わらず距離の進みは遅いのですが、運転者も車に馴染んできたところです。

MTも少しずつ渋さが取れ、ダブルクラッチをすることなく1速にも入るようになってきました。

また、レガシィMT車でよく取り上げられる、後退時にハンドルを切るとエンストしやすいと言う問題点も、私の場合は気にならなくなり、エンストすることもなくなりました。

最初は、慣れによって無意識にアクセルとクラッチを操作するようになったのかと思い、意識して様子を見ましたが、駆動系の抵抗が減っているようです。
最近、気温が上がったことが影響しているのでしょうか?

足回りは、まだ渋さが残っている状態ですが少し振り回した、今の段階での印象です。


レガシィのハンドリングには、フロントヘビーなレイアウトと、水平対向エンジンによる低重心化の影響が出ていますが、バランスの良いFRに乗れ慣れた人でないと感じない程度には自然な足回りになっています。

エンジンは、補機が上に乗ってそれほど低重心で無いという意見もありますが、直列エンジンに比べたら低いですし、巾が広くマウントできるので、横Gがかかった際にエンジンから揺り返しも出にくい構造となっており、水平対向のメリットが出ていると思います。

また、AWDにするためにエンジン本体は、フロント車軸よりも前に出ていてフロント荷重が大きくなるので、このデメリットを目立たなくするために、フロント周りの剛性を上げてサスをチューニングするという手法が取られています。

さらに、エンジン振動が車体に伝わることよりも、外力によるエンジンの揺れの影響を嫌い、エンジンマウントを強化して車体との結合を高めたため、ステアリング操作の初期に、フロントタイヤのゲインが立ち上がりやすく、特有の切れ込み感があります。

これに対してリヤサスは、ちょっと突っ張って応力が立ち上がるまでの接地を確保して、そこからロールが始まる感じがします。

雑誌などで、リア側のトルク配分を少し大きくしてあるので、4WDなのに非常に回頭性が良いと言う記事がありますが、レガシィはフロントサスのセッティングのうまさで、回頭性を出しているのではないでしょうか? クラッチを切った状態でハンドルを切っても、良く頭が入ります。

路面の状況が、ハンドルを通して手に伝わる、と言うような情報はありませんが、ステアリング系の剛性は日本車としてはまずまずで、ハンドル径と重さのバランスは適度です。

フロントタイヤも駆動しているので、ここに多くを求めてはいけませんが、プレミアムを目指すならもう少し頑張りたい所です。

アウディA4とは価格が違うとは言え、A4のベースモデルよりも3.0Rのフルオプションの方が高いことを考えると、新しくなったアウディA4はレガシィよりも高いステアリング剛性と滑らかさがあって、ここだけでA4になびく人もいるくらいの差があります。


とりあえず、市内走行をしてみましょう。
ワインディングじゃないのかい!と突っ込まないように(^^;

名古屋は運転が荒くて有名な地域で、頻繁な車線変更など他県から来ると驚くみたいです。

特に、バスレーンが道路の中央を走っている区間があり(左折車や駐車車両の影響を受けないため)、特定の時間帯を除いてバス専用ではなく、バス優先のため急ぐ車はこのバスレーンを3ケタを超える速度で突っ走っていきます。

私が良く走るのは、片側3車線中の一番中央寄りがバスレーンなのですが、交差点では右折レーンがあるため4車線に膨らみ、その場合は右折レーンは3車線目でバスレーンは中央の4車線目となりますし、バス停があるとクランク状になるなど、バスレーンを走るとゲームのような素早い切り返しが必要となります。

これは、高速道路での素早いレーンチェンジと同じで、S字コーナーを抜けるよりもかなり素早い操作となり、しかもクランク部分は交差点上になるように作られているため、中央分離帯も無い箇所で対向車も同じように切り返しになるので非常に危険な個所です。

そんな所をちょっと走ったりしましたが、普通に走っていても後ろの車は付いてこられないくらい、レガシィのハンドリングは安定しています。

3000rpm以下では、アクセル操作に対してエンジンのつきがイマイチですが、硬めの足回りは、かなりの速いレーンチェンジをしても、リアほとんど遅れること無くついてきます。

ハンドルを切って、フロントタイヤから応力が発生すると、フロントサスが反応して、僅かに遅れてリアの応力が発生します。
感覚的には、リヤの方がスタビが堅く、それによって接地性を確保している感じもあります。

この状態で、素早くフロントを切り返すと、荷重はすぐに反対側のフロントタイヤに移って、リヤがついてきます。
これが、ダブルレーンチェンジになると、荷重の移動のずれなどでリアの荷重が移る瞬間に接地感の抜けが出るのでしょうが、そんなことが問題になる状況はほとんど無いと思います。


次いでワインディングに出かけてみます。

市内のようにキビキビとした動きよりも、90度以上の旋回や、S字が出てきます。
こうした状況でも、レガシィはBMWの3シリーズよりも、高いアベレージで走ることが出来ます。

BMWは、レガシィよりも大きなロールを許容するのと、重心が高いというか、屋根が重たいと言う感じで、案外ゆったりしたロールをします。
そのため、S字などはレガシィの方が速く、かつ安定して抜けられますが、それぞれの車に合った速度で走った場合はBMWの方が気持ちよく、コントロールの巾が広く感じます。

本当は、速さはインプレッサに任せて、気持ちよく走れることをレガシィには求めて欲しいと思います。
この気持ちよさは、プジョーの406に追いついていないです。

深いカーブに飛び込むと、フロントからロールが始まり、リアがロールしますが、これ以上ロールを抑えるために足を堅くすると、カーブ中のうねりなどをいなせなくなりそうです。

S字も、速い切り返しが必要な小さなものは、安定していますし、サスが縮みきるほどの状況から逆に切り返す場合は、速度が落ちているので、私が走る速度では、ロールが大きすぎるとかロールスピードが遅いと言う印象はありませんでした。

きっとロールが遅く感じる人は、ゴルフⅣのGTIなどに乗ると素晴らしい!と言うのかもしれませんが、BMWに乗るとロールが大きくてダメだと評価するのではないでしょうか。

ショックアブゾーバーは、伸び、縮みでそれぞれの特性を決めていますが、ピンポイントで良くすると、他がわるくなります。

そして、一般車のセッティングにおいては、カーブによって気持ちよくハマル速度があるので、ロールが大きすぎると思ったら、少し速度を落とすと気持ちよく抜けられます。

私としては、3.0R spec.Bの足回りは、リアサスの癖さえわかって乗っていれば、「この車をあえて選択する人」と言う注釈がついても、9割の人には不満の無い足回りだと思います。

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Posted at 2005/04/11 14:16:35

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この記事へのコメント

2005年4月11日 16:10
こんにちわ。いつもコメントありがとうございます。ハンドリングについてブログを読ませていただきました。理論的なことにはいつも興味を持っています。特にレーンチェンジにおいては3.0R specBの足回りは素早さと安定性を兼ね備えた足だと思っています。価格を考えるとaudiもBMWも小排気量しか買えないのでB4はひじょうにリーズナブルだと思います。また、過激なダブルレーンチェンジを繰り返したとしてもシャーシ性能から横転ということはありえず、ましてVDCがありますからね。
低速域のコーナーのロールは僕は大きめだと思っていますが、それでも十分足回りを固めた車なので、インプレッサやランEVOなどの限られた車以外であれば間違いなく追従されることはありません。コーナーの回りこみ具合や斜度、ギアリングなどの条件が合えばBL5 2.0GTだって突き放せる可能性を持っています。そのぐらいBLE 3.0R specBは速いですよ。0スタートとかの限られた状況で遅れをとったとしてもレスポンスのいいエンジンといつでもパワーを引き出せるMTを備えていますからね。
なんて思い入れを込め過ぎたコメントですから聞き流してください。
コメントへの返答
2005年4月11日 20:21
こんばんは! ワインディングレポート、参考になります。
自動車雑誌では、車をサーキットや箱根に持ち出してみても、VDCの動作する領域まで試す事が出来るのは、ごく一部の人のようで貴重なレポートです(^^)

今の車は横転しないでしょうから、普通の操作では、スピンにもなかなか陥る事は無さそうですね。
3.0R spec.Bは、スバルでも自信を持って出してきただけあって、ダイナミック性能はかなりのものだと感じます。値段などトータルで考えると、輸入車より断然上ですが、機械の精密感のようなちょっとした味を求めると、A4のクアトロに魅力を感じる人もいるでしょう。

しかし、precisionさんのように、ポルシェを所有しながら、レガシィの性能に十分満足出来るというのは、足回りなど最後の詰めを行った、スバルの辰巳主管が突き詰めればポルシェですと語っただけのことはあるなぁと思ってしまいました。
2005年4月11日 21:54
>また、AWDにするためにエンジン本体は、フロント車軸よりも前に出ていてフロント荷重が大きくなるので、このデメリットを目立たなくするために、フロント周りの剛性を上げてサスをチューニングするという手法が取られています。

この辺はRX-8なんかが、ロールするのに瞬間的な切り返しでもイナーシャなくていいですよね。反応速度は同じくらい鋭いので、逆に考えるとレガシィBLの入りは鋭いですよね。

>路面の状況が、ハンドルを通して手に伝わる、と言うような情報はありませんが...

EK9の接地限界のわかりやすさが好きでしたね。でもRX-8もEK9も家族もちには実用性低いです(笑

>レガシィはBMWの3シリーズよりも、高いアベレージで走ることが出来ます。

味はともかくとして・・Ichiさんのブログを読むと自分もレガシィをますます愛しているような気がします。
コメントへの返答
2005年4月11日 22:39
動くものにとって、軽さは最大の武器ですね。それに、マツダはサスの味付けが上手くなったと思います。

ホンダは、プレリュードなど試乗した記憶がありますが、試乗マニアとしては乗っている車種が少ないです(^^;
その頃のホンダは、Fサスが悪いのかアクセルを踏み込むと、フロントの暴れ具合が気になりましたが、EK9の頃にはコツをつかんで、峠では無敵の車だったのでしょう。

独身の時でも、いざ購入となると実用性も考えてしまいますよ~
2005年4月12日 9:44
リアが気になる。

以外は満点です(笑)

まあ,そのリアが気になるのも 80%以上の気合モードの時だけなので,それも問題にすべきレベルではないのかな。と思ってます。

とは言え,先述してるようになんとか自分好みにしてみたい。(小幅改修で)なんて思いますが^^;
コメントへの返答
2005年4月12日 12:41
おぉ、スピードマスターさんもリアの動きが気になる仲間に!
でも、多くの自動車評論家は気にならないらしです。ピーター・ライオン氏と両角岳彦氏は気になるらしいことが判明しました(笑)

しかし、precisionさんの激しい走りでも、運動特性としては問題無さそうなので、気にするかしないかなんでしょうね。

「自分好みにする!」良い響きです(^^;

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