
いつも、エンジンオイル添加剤などは入れない方が良い!と布教していますが、エアコンコンプレッサー用の添加剤が無料で手に入ったので、古くなったW202で実験してみました(笑)
使用した添加剤は、万博会場の近くにある東洋システムのRESPO チタン配合エアコンオイル添加剤 HFC134a専用 50cc 3150円です。
写真は紹介HPのものです。
ご存知、スバル水平対向エンジン専用をうたう、ZEROスポーツに粘弾性オイルをOEM供給している会社です。
この東洋システムも単なる輸入元で、製品はアメリカで作られています。
RESPOの紹介ページ
「入れて最初にアクセルを踏んだ瞬間にわかる」なんてレポートもありますが、私はひねくれているので信じることはできません(笑)
以前、フロン(R-12a)がエアコンの冷媒として使用されていた時は、フロン自体に潤滑特性があったことと、潤滑オイルとの馴染みが良かったので、コンプレッサーの潤滑が問題になったことはありませんでした。
しかし、オゾン層破壊が問題になり、代替フロン(HFC134a)に変わった約10年前ころは、まだコンプレッサーなどへのノウハウも少なく、潤滑不良も問題になりました。
コンプレッサーは、冷媒と一緒に流れるコンプレッサーオイルによって潤滑されていて、通常、冷媒を補充する場合は200ccに対してコンプレッサーオイルは15%程度入れた方が良いと言われます。
フロン冷媒は塩素系であり、コンプレッサーオイルも鉱物油で十分でしたが、代替フロンになってからは、冷媒自体の潤滑特性が劣る上に、添加剤で性能を確保するとスラッジがすぐたまりやすく、配管が詰まると言う問題が発生したため、化学合成油である、PAG(ポリアルキレングリコール)やPOE(ポリオールエステル)を2%程度加えると言う方法がとられました。
それでも、添加剤という美味しい市場には、すぐに代替フロン用の添加剤が出てきましたが、良く成分を見ると単にPAGだったりしました!!
あいかわらず消費者を食い物にしたあくどい商売やってますねぇ(^^;
また、単に添加剤を入れれば良いかというと、コンプレッサーオイルというのは、リキッドタンクでの抵抗になるし、スラッジの発生を考えると、ガス、オイルなどの量をちゃんと把握して添加しなければいけません。
特に、エアコンの効きが悪いから、ガスを補充とか添加剤を入れると言う行為は、多くの他の原因をさらに悪くする可能性が高いことを十分理解してやって下さい。
お店などで相談して、真っ先にガス量(高圧・低圧側圧力)を調べて、リキッドタンクやエキスパンジョンバルブの状況を判断できないようなところでは、決してガス補充や添加剤を入れてもらわないようにしてください。
多くは、上記の場所やヒーターバルブの固着、エバポの汚れなどが原因で、冷えが悪くなっていることの方が多いですから。
添加剤注入した結果!に続く・・・
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Posted at
2005/05/30 10:44:35