※
その1、
その2、
その3、
その4、
から続いています。
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この金属修復系オイル添加剤の不思議な点は、
この製品以外に、論文関係、特許に姿を現さない
点である。
特に北米にあたりにある怪しげな添加剤を作っている
メーカーなどと関わりも無さそうに見える。
説明を読んでも、結局のところ、鉄などの微細な粒子を
オイル中に入れることによって、金属を修復していると
理解出来る。
この不思議な鉱石についても書かれているが、鉱石は
大学にもそうした事を研究しているところが、金属を
再生化させる鉱石があると言う正式な見解はついに
発見することができなかった。
そこでじっくりと、HPにある説明を読んでみることにする。
・ウクライナでボーリング作業中に、ドリルカッターの
刃が減らない不思議な地層が発見・・・
これは、単に地層が柔らかかったとも考えられる。
だいたい、ボーリングカッターの刃は、鋼であったり、
特殊鋼であるタングステンカーバイトなど、岩盤を掘る
のだから堅い特殊合金が用いられる。
単に鉄の刃を用いたら、すぐにダメになってしまう。
この記述は、説明に出てくる、「FERROUS (STEEL)」に
と矛盾しないのだろうか?
ホントなら何故、学会などに報告が無いのか?
製造工場がヘルシンキなのか?謎は深まる。
・流体潤滑されている箇所でも、金属表面のわずかな
凹凸で、高速摺動面では多くの障害を起こすとある。
ここでは、1μに磨かれた表面には、3~5μの凹凸が
あるとされているが、潤滑油を保持するためにシリンダー
内面に施されるホーニングは、専用の砥石でつけられ、
もっと大きな凹凸がある。
ここを埋めてしまったら、油膜が保持できなくなるし、
この面で境界潤滑になることは実験でも確認されていない。
カムでは、境界潤滑領域になることがしられているが、
オイル品質が今と比べて悪かった十数年前でも、問題に
なることはほとんどなかった。
・オイル境界膜で凹凸を埋めることで金属接触を防ぐと
ある。
しかし、凹凸があることによってオイル膜を保持している
と言う理論はどこに消えてしまったのか。
・現在の技術ではエンジン回転数は、 8000rpm~9000rpmが
上限回転数になってしまったとある。
これも、バイクのエンジンでは、レッドゾーンが19000rpm
からで、20000rpm回る物や、F1ならその位回っていることは
周知の事実ではないだろうか。
逆に言えば、この添加剤を加えたら、一般の乗用車の
エンジンでも10000rpmとか回すことが可能か?と言えば
決してそんなことは無いと断言できる。
つづく
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Posted at
2005/06/14 22:05:10