遅いドライバーほど固い足を好むのは何故か(荷重移動とは1)から読むとわかりやすいです。
車両の荷重移動の過程とダンパーの役割は先に書きましたが、どうして荷重移動した方がグリップが良いのか?と言う疑問がわいてきます。
これは、タイヤを強く路面に押しつけた方がグリップ力が上がることはすぐにわかると思います。
それなら、重い車が良いか?と言うことになりますが、確かにタイヤを路面に強く押しつけるので、直線状態におけるグリップは上がりますが、コーナーで発生する遠心力も(mv^2)/rと重さに比例して大きくなるので意味がありません。
本当は、巨大ウィングによるダウンフォースのように、遠心力などの影響を受けずに、タイヤを路面に押しつけるのが一番良いのですがそれも簡単ではありません。
じゃあ、どうするのか!と言う答えが、タイヤのグリップを有効に使うと言うことです。
抽象的になってきましたが、タイヤの寿命(減り)はグリップ力の積分値であり、そのグリップ力は接地圧に応じた駆動力と遠心力への応力の和になります。
FF車で雪道などを走ればわかりますが、コーナーリング中は直線時と同じ駆動力を掛けられません。
これは、タイヤの持つ一定のグリップ力の中から、コーナーリングのための外力を発生しているので、駆動力は残されたグリップを使用することになるからです。
このように、加速するときは駆動輪で最大のグリップ力を発揮させたい(荷重をかけたい)し、コーナーリングのためにはフロント、外側に荷重を移して接地圧を増してグリップを引き出すことが、結果として一番効率的にタイヤのグリップを使い切れて速く走れるのでしょう。
そのためには路面がうねっても、確実に接地させるしなやかなサスペンションがあると、私のような下手っぴでも気持ちよく走れたりします。
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車関連雑記 | クルマ
Posted at
2005/08/15 23:49:32