自動車雑誌を立ち読みするのは好きなので、新車のインプレッションなども読んだりします。
そうすると、同一の車なのにリアの接地が悪いとの評価や、素晴らしい接地感と言うように全く評価の異なるレポートを見たりします。
最初にあれっ?と思ったのは、V35スカイラインのレポートでした...
まあ、大層に書くほどの内容ではないのですが、サスセッティングや運転の仕方による物なので続きネタにしてみただけです(笑)
最近は、新車が発表されるとすぐにサーキットに車を持ち込んで、雑誌記事にしますが、こうしたリアの接地が・・とか、反対の評価が聞かれるようになったのは、サーキットでの試乗が一般的になってからだと思います。
要するに、普通に乗っていれば普通のレポーターでは差がわからないリアの接地感が、サーキットに持ち込んで評価すると、レース経験を持つレポーターと、使い勝手くらいしか評価出来ないレポーターで感じ方が変わってくるってことではないでしょうか。
なので、あまりそうした雑誌評価を気にしなくても良いと思います。
市販車のサスセッティングを出すときは、たとえFRでも弱アンダーにすると言われますが、これは主にオーバースピードでコーナーリングをした際に感じられます。
しかし、
遅いドライバーほど固い足を好むのは何故かで書いたように、サーキットに持ち込むと、荷重移動の下手な人ほどオーバーステアになるような操作をします。
その違いは、下手な人は荷重のかけ方が悪く必要なグリップを出せないところにもってきて、操作も粗いのでリアのトラクションが抜けてしまうのです。
プロがサーキットを走ると、ブレーキングは遅くコーナー深くまで突っ込み、激しいブレーキングで減速しますが、それでも一気に踏まずにグッーと踏みます。
そして、ブレーキを緩めると同時にハンドルを切り始めて、ブレーキングをだんだん緩めながらクリッピングポイントに近づき、ポイントの手前でブレーキは解除、すぐにアクセルを踏み始めてパーシャル以下でクリッピングポイントに付いて、その後すぐに全開にしますが、ここでもジワーと全開にします。
その間ハンドルは、ジワーと切り込んで最大舵角はクリッピングポイント付近で、その後加速しながらジワーと戻しています。
これが、下手なドライバーがサーキットを走ると、怖くてコーナー奥まで突っ込めないで、ガツンとフルブレーキングして、ブレーキを緩めてワンテンポおくれてハンドルを切り出します。
ここでも舵角が大きくなりがちで、クリッピングポイントまでしっかりブレーキを踏んだままで、オーバーステアは基本的にハンドルで調整しているので、最大舵角はクリッピングポイントより手前になっています。
そして、クリッピングポイントを過ぎるとすぐに全開にしますが、ここでしっかりとリアに荷重が掛かっていないので、オーバーにしたりしてアクセルと戻したりして、結局全開にするのはハンドルを戻す直前になっています。
最初にもどって、V35スカイラインは、グランドツーリングとしての性格を出すためか、ダンパー自体の設定が柔らかめにしたのに、ステアリングはクイックにしたため、急に切り返したりすると荷重が抜け気味になように感じます。
ただし、フロントサスなんて凄く自然だし、足回り自体レベルはかなり高い方だと思います。
GTRか何かのつもりで乗って、リヤがふらついたり滑ったことから、接地感が悪いが普通ならVDCが助けてくれるので通常は大丈夫だ!なんて書いている気がしますがどうなのでしょう?
昨年、スキー場に向かう、雪道で色々と滑らせていてふとそうなんじゃないかなと思ったのですが(^^;
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Posted at
2005/08/19 11:27:59