New Cクラス(W204) インプレ1からの続き
エンジン、パワートレインの印象
W204はC200からとなるがエンジンは、W203のC180で使用していたコンプレッサー(スーパーチャージャー)付きの1800cc 直列4気筒 DOHCエンジンとなり、セッティングにより加給圧をアップし馬力アップを果たしている。
しかし、エンジン、ATなど全般にキャリーオーバーでありフルモデルチェンジにしては寂しい内容となっている。
上位のC250以上は新しいV6 DOHCエンジンを搭載し、Sクラス、Eクラス、Cクラスの一部で採用している7ATとなるのだが、他社と比較して大きなシフトショック、原因不明のギア抜けがあり評判は今ひとつと言った印象がある。
C200には引き続きキャリーオーバーとなる内製の5ATを採用するが、この5ATは出た当時はショックも少なく良いATだったが、ライバルが6ATやDSGを手に入れているだけに見劣りは否めない。
また、このATはW202から使われているものと同じだが、原因不明のギア抜けを数回経験した。
コンプレッサー付き4気筒1800ccのエンジンは、ランチェスタバランサーを備え滑らかで実用上十分なパワーをアウトプットするが、他社が直憤等を採用して環境性能を上げてきているなかでは古くなってきた。
ベンツ自身がコンプレッサーは止めてダーボチャージャーの採用をほのめかしていることから、3年後くらいの大きめなMCで直憤ターボを載せてくる可能性も高いと思う。
エンジンマウント、ATマウント、コンパニオンディスク、デフマウント、ブッシュなど従来と同じく交換を前提とした、凝った構造のものを使い上手く振動を遮断して小型の割にベンツらしい高級な乗り味としている。
以前のベンツは硬いゴムのブッシュを使っていたが、最近のベンツの傾向は日本車のようにブッシュを柔らかくしたり、力の入力方向に合わせて切れ込みを入れるなど小技を使うようになった。
このため、高いボディ剛性と相まってすごく柔らかなあたりを実現しているが、路面状況も遮断されるようになった。
レクサスの試乗でよく、ベンツとBMWの中間くらいと言う表現が使われるが、W204のステアリングや操作系の軽さとなんとなく滑らかなこの乗り味はかなりレクサスに寄ったと評価されるのではないだろうか。
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車レポート | クルマ
Posted at
2007/06/26 22:32:48