
先週見てきたものなので、レポートと言っても試乗していませんから、インテリア、エクステリア中心です。試乗してきましたら、また追加します。
まず見た目は、実寸以上にコンパクトに見え、乗ってみてもRX8かと言う包まれ感とタイトさがあります。
外回りを見ると、写真ではわかりにくい複雑な面構成と、量産車最小を目指した組み立て精度によるチリ合わせが見られます。
リアのデザインも、写真と違って格好良いです。
タイヤハウス内なども、植毛と言うほどではないけど、ノイズを抑えるための処理がされておち、このあたりは得意とするところでしょう。
サスやドアなど細かい部品を見ると、残念ながらドイツのプレミアム車に比べるとお金がかかっていない事がわかります。
ドアヒンジ、ロック機構、サスの部品等チェックするとコストダウンが見られます。エンジンルームは、上も下もカバーが施されていて、エンジンマウントや補記類すら見ることが出来ませんでした。
絶対的に数の出るクラウンの方が、部品のコストを抑えられるためか、場所によってはお金のかかっていると思える部品が使われています。
剛性的には問題ないのでしょうけど、プレミアムとして勝負を挑むなら、ドアの開閉音を数値化してチューニングするよりも、必要以上の剛性を持ったような部品を使い、音など関係なく使う人を納得させる品質感が欲しいです。
このあたり、GSはお金をかけたしっかりした作りがしてあるし、車重もISはGSに比べると、車体の大きさの割に軽くないあたりにコストダウンが見え隠れしているようです。
エクステリア、インテリアは好みによるでしょうが、格好良いと感じました。
運転席に座って、ポジションを合わせるとかなりスポーツ車的なポジションであることがわかります。
W202、現行レガシィと比べても車幅で6cmほど大きいはずなのに、狭く感じます。また、ホイールベースも2730にしてはリアの足下は余裕が無く、シート下にも足が入れにくい(これはレガシィも同じ)ため、大柄の大人4人が乗るにはきついです。
まあ、パッケージングを突き詰めるとクラウンになってしまうので、デザインを優先したと言っているように、この車にパッケージングの優秀さを求めてはいけないのでしょう。
トランクは、VDA法で378Lとトランクの狭いと言われるBMW3シリーズに比べても80L以上、車体の小さな現行Cクラスに比べても50L以上も小さいです。
しかし、いくらデザイン優先であっても、視界の確保など安全性に関わるところはもう少し詰めて欲しかったです。全てのデザインに精力を注いだそうですが、Aピラーなどは細く見せようと内張を造形したとは思えないです。
ハンドルは、私の好みとしてはもう少し直径があった方が良いですが、見た目は格好良いです。パドルシフトはパシャパシャという感じで、高級感はいまいちです。
パドルで操作するためには、ATノブを左に倒さなければならず、咄嗟には操作出来ません。このあたり、ティプトロ方式のレガシィのように、パドルで操作したらギアチェンジをして一定時間をおいてDに戻る方式が良いです。
GSがEクラスや5シリーズと比べても、十分対抗出来るほどに仕上がっているので、もう少し頑張って欲しかったと言うのが正直なところでした。
展示されていたのは、バージョンLにサンルーフ付きでしたので、アニリンレザーのシートが着いていましたが、革質、座り心地はレガシィの物よりも良かったです。
価格的には、IS250のベースが税込み390万円で、HDDナビ、VDC、エアバック、運転席・助手席3メモリー付き電動シートなど多くの快適装備まで付いている事を考えると、レガシィB4 3.0Rspec.Bの5AT(同等のオプションを付けると税込み393万円)と比べてみても、多くの人にとって安いと感じると思います。
ただし、レガシィの6気筒エンジンと足回りは、ISよりも製造コストは掛かっていると思います。ダンパーは確かに、同クラスの日産車などよりも大径の物が付いていたので、実際に試乗するのが楽しみです。
愛車紹介(Cクラスの方)に、ISの写真を追加してありますので興味のある方はご覧下さい
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車レポート | クルマ
Posted at
2005/09/24 21:33:36