久しぶりに新しい自動車雑誌が創刊されたので本屋で見つけた方も多いと思います。
この雑誌の売りは、数年前に他の某誌で清水和夫氏が始めた、ダイナミックテストと称する動的性能を客観的に数値として調べることを真似て取り入れていることだと思います。
一部はWeb状でも公開されています。
旋回ブレーキテストの様子
今の車は、20年も前みたいにこれは明らかに買うべきでは無いと思える車もほとんどなく、耐久消費財として自分のライフスタイルに合わせて買えば良いと言えるレベルにあると思います。
車として、動的な性能は高いに越したことはありませんが、通常の人にとってそれは一種の保険のようなものであり、もっと基本的ないざというときに、ABSが効くまでブレーキを踏み込めるかとか、パニックにならずにステア操作を出来るかと言った訓練を一度した方が本当は良いようにも思います。
例えば、上の旋回ブレーキテストですが、このテストの結果を左右する要因は、
1.タイヤのグリップ力
2.ABSの味付け
3.VDCの味付け
4.サスの味付け
5.EDBの味付け
などあるが、タイヤのグリップ力はほとんどが味付けの差だと思います。
サーキットでスリックタイヤを経験したことのある人なら、いかに反則のようなグリップ力を生むものかわかると思います。
他の要素は車の素性で、ダイナミック性能に影響しますがサスの味付けは車の性格なので、全体の軸足をどこに置くかによって違うでしょう。
ABSは制動力を優先するか、舵の効きを優先するかで制動距離は変わってきます。
レクサスISはドライグリップに優れた幅の広いタイヤの威力も大きいですが、ABSとVDCのセッティングが上手いです。
試乗した感じでも、砂の上でグリップを失ったときでもVDCの介入のタイミングが絶妙です。
このあたりの味付けはメーカーにより差があって、自分のW202では制動力を優先したABSの味付けで、同じ事をやるとフロントがロックして膨らみますが、今のW203やE90はハンドルの効きを優先した味付けに変わっています。
W203はタイヤが細く、寿命優先のエコタイヤが付いているのもありますが、最新のIS、E90と比べるとリアの接地が悪いのか制動距離も長く巻き込んでいますね。
これもウエットになると結果も変わるでしょうし、色々の項目で満点と言う車は無いでしょうけど、目安としてこうしたテストをみるのは面白いですね。
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車関連雑記 | クルマ
Posted at
2005/11/06 00:04:48