
日本でも徐々に普及しつつあるイモビライザー
EUでは、既に10年前の95年から法律によって装着が義務づけられて、93年比に対して97年の車両盗難は約65%に減少したとのデータがあります。
このイモビライザー、簡単に言うと、コンピューターにより電子的なキーを照合することによって、鍵の物理的な噛み合わせだけではエンジン始動をできなくするものです。
通常の車の鍵は、玄関の鍵と同じで、キーシリンダーに鍵を入れて物理的な噛み合わせによって鍵が合っているかどうかを判断するため、鍵屋さんで作った複製のキーでもエンジンをかけることが出来ました。
これに対して、イモビライザーは、キーに埋め込まれたトランスポンダ(電子チップ)の個有のIDコードと、車両側コントローラのIDコードを電子的に照合して、IDコードが一致すればエンジンの始動を可能として、一致しなければ燃料供給や、点火信号を出さなくして、エンジンが始動しないようにします。
もちろん、イモビライザーがあれば盗難されないと言う事はなく、盗難グループに目を付けられると、代わりのイモビライーザーを持ってきて、コンピュータごと入れ替えてしまうと言う方法も行われるようです。
しかし、日本でもイモビライザーの装着が始まってから、確実に装着車の盗難率は下がっていると言うデータもあるので、有効なシステムであることは間違いありません。
イモビライザー自体も、以前の固有IDのチップのものから、毎回乱数によってIDを変更するものに変わったりと進歩してきていますが、まだ盗む側とのイタチごっごが続いている状況のようです。
やはり、ハンドルのロックや、ゲートのロックなど単純な物理的な方法が有効なのかも...ハンドルが付いていないと言うのはインパクトありますしね。
Posted at 2005/03/21 12:03:27 | |
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技術解説 | クルマ