
先日購入したコンパクトデジカメである、FUJIのFine Pix F-10でですが、毎日持ち歩いて300枚ほどの写真を撮ってみました。
カメラ自体の特徴や色々なインプレは、フジのHPやネット上に多くの情報がありますのでが、使用して感じたことをなど書いてみたいと思います。
こうしたコンパクトなカメラの良さは、画質では一眼レフに劣るものの、カバンに入れておいても気にならない携帯性と、店などでも気軽に取り出せる点です。
先のブログの焼酎の写真や、この土手煮の写真もF-10で写したもので、居酒屋の薄暗い照明の下で、雰囲気を出すために、ISO800でストロボ発光禁止で手持ち撮影を行っています。
この条件下で、シャッタースピードは1/30程度で、息を止めてシャッターを押せば、手ブレはほとんど防ぐことが出来ます。
これは、従来のコンパクトデジカメでは不可能だったので、これだけでもこのカメラの価値があります。
購入の際には、IXY600とかなり迷い、実機を借りて色々と比較写真を撮ったりしました。
全般的な色の傾向は、デフォルト設定では、F-10の方が実物の色に近く、IXYの方が深みのある色になるようです。両機とも色の傾向が選べるので、F-10ならばフジクロームモードにすると、鮮やかな傾向にすることが出来ます。
また、F-10の方が絞り1/3段は変わりませんが、明るめになります。ハニカムCCDは飛びに弱いので、マニュアルモードで-1/3補正にして使用して、必要に応じてフォトショップでガンマを少し引き上げて好みにするのが良さそうです。
F-10は高感度によって、手振れ、被写体振れを防ぐと言うコンセプトなので、他の機種に比べて、絞りを開けて、シャッタースピードを先に上げる癖があるようです。このあたりは、絞り段数は少ないのですが、絞り優先のモードがあると良かったと思います。
そのあたりを踏まえて、解像度などを比較すると、ISO50,80,100の領域ではIXY600の方が少し綺麗です。
撮影データを見ると、IXYの方が絞り込んでいるのでそのあたりの影響もありますが、両機種ともオートでの使用をメインと考えているので、同条件で撮影した写真だけで判断します。
解像度は同程度にみえますが、遠くに映る電線などを良く見ると、F-10の方はハニカムCCDの弱点が出て、ドット絵で描いたように滑らかに繋がっていないことが確認できます。ただ、このあたりは、スクリーン上で1:1にして良く見たりして初めて確認できるものなので、それほど気にしなくても良いと思います。
ISO200では、IXYの方はノイズが見え始めるのに対して、F-10ではほとんどノイズが気になりません。ただ、ノイズリダクションの影響か、解像度はIXYの方が高いです。
あとから、別のソフトでノイズ低減処理を行うと、もしかしてIXYの方が綺麗な画像が得られるかもしれませんが、そうした使い方をするカメラでは無いのであえて比べませんでした。
ISO400では、両機種ともシャドー部のノイズが目立っていますが、IXYはF-10の10倍以上に感じます。ただ、ここでもIXYの方が文字などの解像度は高いです。
これ以上の感度はIXYでは選択出来ないので、F-10だけになりますが、ISO800でもIXYのISO400よりはずっとノイズも少なく、スクリーンの解像度や2L版程度のプリントでは問題無いと思います。
ただ、強力なノイズリダクションのせいか、のっぺりとした絵になってくるのと、ラチチュードがかなり狭くなり白飛びし易くなってきます。
サンプルは、各所でアップされているので、購入を考えている人は各自で確認して頂きたいと思いますが、このISO800での画質が許せるならば、購入しても後悔は無いと思います。
6Mモードよりも3Mモードの方がノイズも少ないようなので、モニタやL版プリントしかしない人ならば、3Mモードで使用するのがいいように思います。
ISO1600は、ノイズは抑えられるものの、ラチチュードが狭いので癖を知って使う必要があると思います。感度別にラチチュードを反映したヒストグラムが表示出来れば使い勝手が上がると思いますが、個人的にはISO1600は使用しないで800までで使用することになりそうです。
欠点などは、雑誌、ネット上に書かれている通りなのでそちらを参考にしてください。
旅行に持ち歩くには、広角側が35mm換算で28mmが欲しいのですが、コンパクトカメラでISO800が使えるのは魅力的であり、一眼レフを持ち歩く苦労を考えるとしばらく旅行の友に使ってみようと思っています。
Posted at 2005/04/06 12:22:42 | |
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