
車を選ぶ第1の条件は格好だと言うが、私の車選びの基準の中で格好はそれほど優先順位が高くなく、それよりも走行性能、安全性、使い勝手が上に来る。
今のレガシィは、それなりに格好なども評価されているが、初代レガシィのセダン(この当時B4と言う呼び名は無かった)は、イケていない車と言う評価らしい。
にもかかかわらず、私はこの初代レガシィセダンを2台所有したわけだが、周りからは何故ツーリングワゴンにしないのか?と言われた。
写真は、4年間ほど所有していたRS(スバルではリアルスポーツのRSと言っていた)というモデルで、今のGTのエンジンの原型となるDOHCターボで220馬力を苦しそうに絞り出していた。
インプが発売される前で、WRCに投入すべく開発されたRSは、今で言うspec.Bよりも走りに対して、ストイックなこだわりが感じられた。
車好きなものに運転させると、誰もが良いと言った剛性の高さと、軽快な操縦性を持っており、この自然な操縦性は、今のレガシィには残っていないものだと思う。
接地性とかそう言う世界でなく、ともかくFRのようにドリフトに持ち込め、滑らせても自然な動きが印象的だった。
しかし、ツーリングワゴンがヒットしたにもかかわらず、最後までセダンの評価が上がることは無かく、2代目にモデルチェンジした。
1980年代、スバルはヒット車が出ず自動車製造部門は、富士重工の中でもお荷物とされており、ある意味社運をかけて開発した車がレガシィで、89年に発売された。
スバル1000から20年近く使い続けた、リアのセミ・トレーリングサスペンションをやめ、プラットフォームを一新したレガシィは、かなりの走り込みをして本当に走りが好きなテストドライバーによって最終的な味付けがなされた。
いまやレガシィは富士重工にとって、屋台骨を支えるモデルであり、航空宇宙部門の収益を補うほどになったので、失敗は許されないと言う意識もあるのだろうが、こだわりのある車を作っていって欲しいと思う。
Posted at 2005/04/17 15:46:43 | |
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