
カー用品店はほとんど行かないので、最近はどのようなオカルト系グッズが売られているのか知らないのですが、バカ高いヒューズが売られていると言うことで、何でヒューズが高くなるのか?と確認しました。
既に装着しているお友達さん・・・読まない方が良いです(^^;
近くのカー用品店にて発見しました!
商品名:○ヒューズ・・・電気屋から見ると無意味に高いです。
オーディオの世界の訳のわからん電源ケーブルを見た時と同じ衝撃です(笑)
だいたい、ヒューズなんかに理論はありませんから考えるまでも無いのですが、結論を書いてしまうと終わってしまうので、商品の能書きをみていきましょう。
製品特徴には、
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1.24Kメッキ端子により、接点の接触抵抗を低減。
2.腐食に対して強く、接点を理想的な状態に保つ。
3.UL規格適合品でヒューズ本来の性能を維持。
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と書いてあり、まあまともです。(価格を除いて)
QAには、交換する意味として
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ヒューズはバッテリーから近く、電装品に電源を供給する際の関所となっています。本来の目的は電装回路の安全装置です。ショートなどにより、電装品へ過電流を遮断する為のものです。
ただし、長期間そのままにしていると、端子部に腐食が発生し、接触抵抗を増加させ、電圧ロスの原因となります。
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と書かれています。
多少日本語が変ですが(^^; まともですね。
長期間(ってどれくらい?)そのままにして、端子部に腐食が発生するなら、その頃に端子を磨くか、安い新品にすれば良いのでは??と思ったりしますが。
今乗っているW202は8年間、この前手放したレガシィは11年間で1度も端子を磨いたことも無いですが、問題はありませんでした。
この商品、ここまでの説明で販売していれば、別にオカルト商品ではなく、ただの値段の高いヒューズなのですが、このヒューズに交換して馬力が上がったと、シャシダイのグラフを付けたがために、オカルト商品に成り下がっています。
説明では、69.1PSが71.2PSとなっていますが、シャシダイは誤差が結構あり、計測するたびに変わるのは、やったことがある人ならわかる事でしょう。
◎結論
ヒューズを替えることによって、性能が上がることはあり得ませんが、金メッキ端子は酸化しにくいので、金額的なデメリット以外は無いと思います。
何かが変わったとしたら、ECUの学習がリセットされたためか、本来の性能に戻っただけで、新車の性能以上にはなりません。
それでも、端子の酸化が気になる人は、
コンタクトZで接点を磨けば同等の効果を得ることが出来るでしょう。
冒頭でオーディオの話を思い出したというのは、1mあたり何十万円もする単結晶の無酸素銅ケーブルで、コンセントとアンプなどを繋いでも、その先の家庭への引き込み線は1mあたり20円程度の銅線ですし、家庭内配線も定格15A程度の1.5sqの銅線でコンセントだってしかりですし、その先を高圧線、変電所、送電線・・・と発電機まで辿っても、そんな高級な材料を使っていないので最後の最後の1mだけ良い線を使っても意味がないのと同じだと思ったのです。
それに、電気が良く流れている接点はそれほど酸化しません。車のヒューズは電源の頭ですが、その下はハーネスで結ばれたりして、山のような接点があって、そこはメッキだったり真鍮だったりして、不具合はそちらで起こるものです。
実際の車の再現性の無い故障は、接点の接触不良による物が多いですが、そのうちヒューズで発生している物は少なく、ほとんどがリレー端子・接点だったり、ハーネスのコネクター部です。
害が無いという意味では添加剤よりマシですが、お金は有効に使いましょう(^^)
最後に!
接点を改善させる「○-CONTACT」をおすすめしますとありますが、先の
コンタクトZで接点を良く擦って、浮いた粉をティッシュで拭き取れば十分です。
Posted at 2005/04/26 14:58:22 | |
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