クラウンアスリート インプレ 1
クラウンアスリート インプレ 2 (燃費)
クラウンアスリート インプレ 3 (エンジン)
クラウンアスリート インプレ 4 (足回り1)
クラウンアスリート インプレ 5 (足回り2)
クラウンアスリート インプレ 6 (AT)
クラウンアスリート インプレ 7 (市街地走行)
クラウンアスリート インプレ 8 (電装、装備)
クラウンアスリート インプレ 9 (電動パワステ)
クラウンアスリート インプレ 10 (時計)
クラウンアスリート インプレ 11 (ブレーキ)
エアコンの心臓部であるコンプレッサーは、当然関連会社であるデンソー製が付いている。
コンプレッサーは自動織機あたりでも作っているのかもしれないが、ベンツも15年くらい前からマークIIやクラウンと同じデンソーのコンプレッサーに回転監視センサーを付けて使っていた。
やはり空調の設計思想はアメリカが合理的で、それに信頼性を付けた日本が進んでいる。
輸入車で空調関係の故障で高額な修理費がかかると言う話を聞いたことがあるかもしれないが、これは冷房や暖房のユニットが一つにまとめられていて、作るのも高ければ壊れた時も分解が大変で工賃が高くなるためだ。
それに、何故か輸入車はエバポレータやヒーターユニットが弱く、ここが壊れると部品は大した値段でないのに、ユニットを外すのにダッシュボードの全バラしとエンジン側からのアクセスが必要で膨大な工賃となる。
クラウンから採用されたこの新しいシステムは、新しいV型エンジンと合わせてコンパクトにするために冷媒を600gと少なく抑えたタイプで、空気の流れと配管の取り回しに苦心の跡が見られる。
このエアコンで異臭の問題が出たのは発売間もないころからで、ディーラーはフィルターを交換したり、内装の匂いがエバポに付くからだと内装の張替もしたようだが、そんな話を聞くたびにそんなことはあり得るのか?と常に疑問に思っていた。
色々な症状を掲示板で読む限り、どう考えてもエバポ本体かドレンのどこかで水が悪さをしているとしか思えなかったからだ。
最終的には、エバポが改良されたようだが対策品の開発までに2年以上を要したわけだが、この間に強いクレームに対しては意味が無いような説明と対策がなされ、シャープのプラズマクラスターイオン装置が標準になったりした。
このような事態をメーカーが把握していないわけが無く、次のモデルチェンジまでお茶を濁しながら逃げ切るつもりだったのか、さもなければ対策品が出来るまで引き延ばすため効果がないことを承知で対応していたのでは無いかと邪推してしまう。
また某掲示板では、後席の吹き出し口から冷房なのに温風が出る欠陥車だと怒っている方がいたが、それは明らかにエアミックスダンパーの故障でエンジンの熱で暖められた風が出ているのですぐにディーラーに行くべきだと思う。
総じて、日本車らしい賢い空調システムになっていると思う。
Posted at 2007/06/21 22:41:44 | |
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車レポート | クルマ