
LEGACY B4 3.0R specB、インテリア インプレッション
BL/BPレガシィになりインパネ回りのデザインも垢抜けてきたと感じる方も多いのではないでしょうか。インテリアに関してもレガシィに対する思い入れも交えてインプレッションします。
ステアリングについて、このMOMOのタイプは適度な大きさで、グリップ部も握りやすいと思います。上部2箇所の革のつなぎ目と、下側の2枚の革の縫い合わせがあるのですが、それがあることによって滑りにくくしているのでしょう。3本スポークも正解です。また、スバルのプレアデスエンブレムのホーンパッドは最近のものらしく小さめでSRSエアバックが相当小さくできていると感じさせます。
エレクトロルミネセントメーターは初めてレガシィの試乗車に乗ったときなんて美しいメーターだと思いました。レッドのリングや指針、蛍光色のメーターレタリングなど。そして自分のB4がきてからもいいメーターだと思っていたのです。ところが最近になってあまりにメーター周りがシンプルなことに気がつきました。エレクトロメーターが消えているときは何のことはないのっぺりしたプラスチックのブラックボックスです。例えばアルファ156のようにタコメーターとスピードメータがそれぞれインパネから突き出しているデザインのような妖艶さはまったくありません。全く凹凸のないメーターですから面白くないですね。シンプルな中から浮かび上がるのがいいと感じる人もいると思いますが。よって個人的要望では次期レガシィはある程度のメーター周りに立体デザインを取り入れ、さらにエレクトロメーターを組み合わせるべきです。メーター周りのスイッチ類も夜間に赤い照明がつき操作もしやすくなりました。
センターパネルについてマッキントッシュオーディオのスイッチデザインがどちらかというとクラシカルなのでエアコンコントロール部のタッチスイッチとあまりデザイン統一がされていないような気がします。上部の純正ナビを収納する部分ですが、僕はナビレスにしたので社外インダッシュナビを搭載しました。ここには燃費計があり1DINスペースしか取れないのが不満なところです。せめて、燃費計を上部エアコン吹き出し口と一体にせずに分離できれば2DINスペースが確保できると思うのですが。純正ナビをつけろとのメーカーの思惑でしょうか。燃費計移設キットなどが売れてしまうのもわかります。あと上部センターエアコン吹き出し口にもエアの遮断スイッチをつけるべきです。左右の吹き出し口にはついているのですから。全体的に見たセンター部はサイドのシルバーのアクセントが効いてすっきりしているデザインに見え可もなく不可もなくといったところでしょうか。
アルミパッド付のペダル類はなんかアルミがすごく薄そうで弱弱しいです。もっとコストをかけてアルミの削りだしみたいな質感があれば装着すべきでしょうが今のままならブラックのゴムパッドのほうがよほどシックだと思います。
シフトノブについてはインプレッサからの流用品でしょうが上部のシフトパターンのレタリングが浮き彫りに見えるように3.0RspecB専用デザインで、色もメタリックグレーにしているのはとてもいいと感じます。またリバース時のプルスイッチもシルバーと黒のコンビネーションがあっています。サイドブレーキも適切な位置で引きやすいです。また、サイドブレーキレバーのリリースボタンもメッキ処理で質感がいいです。
カップホルダーは小物入れにも使える位置に搭載したのは便利なのですが、最近の500mlのペットボトルを入れるとシフト操作時に腕が干渉してしまいます。2本入れられるようになったのはいいですがひとつはもう少し深さがあればと思います。BEの時の上部にあるカップホルダーもあまり使いやすくなかった記憶があります。
ドアトリムのデザインはスバル車らしくなく洗練されています。ここは開閉時に外から見えるわけですから美しくないといけないです。ドアの下のサイドシルプレートもアルミ製でB4と刻んであるロゴが乗り込むたびに目に付き運転する気にさせてくれます。またパワーウィンドウスイッチはそれぞれLEDが組み込んであり夜間にスイッチがすぐわかります。ただ、全席オートスイッチにしてワンタッチで開閉できるようにするべきです。日本車は運転席しか採用しないケースが多いです。この前乗ったプリウスは全席オートですごく使い勝手がよく、運転席以外の開閉もワンタッチですのでウィンドウが閉まるまでいつまでもスイッチを押していなくていいので安全も高いです。
フロントシートに関してはすわり心地などに個人差があり、賛否両論あると思います。シートデザインは肩部分もゆったり作ってあるし、座面も適度な硬さだと思います。オフブラックのレザーシートを装着しましたが、デザインも目立ちすぎずそこそこです。レザーの質感はオプションの値段であればいいものではないでしょうか。細かく革に開けられたパンチングが整然と並んでいます。適切なシートポジションをとれば滑る事もなくサイドサポートも乗降の邪魔にもならず、大きくもなく小さくもないといったところです。バケットタイプではないので激しいコーナリングでのホールドはたいしたことはないですが、フットレストである程度は耐えることが出来ます。長時間座っていても疲れるようなことはありませんでした。パワーシートはシート位置のメモリー機能が絶対に必要です。難しい電子化でもないので早急に設定してほしいですね。車の性格を考えればいいシートだと思います。オプションでもいいので助手席側もパワーシートが選べるといいです。また、レザーシートについてくるシートヒーターはスイッチ最強ですぐに暖まってきます。非常に有効な装備です。しかしコントロールスイッチがサイドブレーキレバーの奥にあり、走行中の温度調整は視界を相当動かさなければ確認できないのでせめてアッシュトレイの横にあると使いやすいでしょう。
リアシートはそこそこ広く大人2人であれば十分に長距離を移動できると思います。シートバックの調整があればよりいいと思いますが、ドライバーズカーですのでわざわざ設定する必要もないかも知れません。アームレストがもっとしっかりした作りだといいと思います。
ルーフ部やピラー周りのトリムのデザインはなんか安っぽい感じがします。レザーシートを選択してもルーフ周りを通常グレードと変えないのは中途半端な感じがします。色ももう少し濃いグレー系などが車のキャラクターにあっていると思いますが。
あとプライバシーウィンドウにについてある程度のグレード以上は自然にオプションに組み込まれて選択しなければならなくなりますが、その辺が自由に選択できるとうれしいです。リアガラスの透過率が上がって見やすくなったのはうれしいところですが。
レガシィは量産車ですからインテリアについてあまり冒険も出来ないのかもしれません。またコストに関しても欧州車のように高収益車でないので限られたものなのでしょうか。それでもBL/BPのインテリアデザインはそこそこまとまっていてきたと思います。
Posted at 2005/01/25 08:31:41 |
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