
LEGACY B4 3.0R specB、エクステリア インプレッション
エクステリアのデザインは人それぞれ好みがあり、良い悪いと簡単に判断できるものではありません。ましてやデザインには流行があり、その時代時代でベストと思われる小技をメーカーのデザイナーが盛り込んでいくのですが、それが似合う車もあればそうでない車もあるのです。また、販売はまったく別の次元でデザインの良し悪しがあまり影響しないのが実情のようです。そんなことを御承知いただいた上でのインプレッションですので御賛同いただけない方は聞き流してください。
エクステリアデザインに関して、B4は初代レガシィセダン以来の6ライトのフォルムを維持しています。基本的にはベースは不変で、すでに伝統という言葉も似合ってしまうような手馴れたボディーワークではないでしょうか。フロントガラスやリアガラスの傾斜角度ももっともレガシィらしくあり、BC、BD、BE、BLとどれをとってもレガシィにしか見えないと思います。この点はすでにレガシィに乗っている方がもつ意見ではないでしょうか。BLの細部の処理はは時代の流れでしょうか、BE以前と比べシンプルに感じるボディーフォルムだと思います。
フロントデザインはヘッドライトのデザインをBEなどと比べるとシャープにしてスピード感を強調しているのでしょうか。バンパーにヘッドライトの一部を突き出させるデザインはインテグラなどが知られていますが、なんか余計な感じがしています。ヘッドライトのプロジェクター部を強調するためのような気もしますし、そのことによって本来のヘッドライトの光量も落ちているような気がします。
グリルデザインはBEの台形方とは違いますがなんとなくデザインの踏襲がされているようでいいと思います。3.0Rは輪郭がメッキ処理されているのですが、これも好き嫌いが分かれるところでしょう。本来、スポーティー路線に走るものはブラックアウトする傾向があり、3.0RspecBの大人のスポーティー路線にはメッキが似合っているとの判断でしょうか。
同様にフロントバンパーデザインは3.0Rは大人路線にしているようですが、フォグランプよりセンターへのブラックグリルがナンバープレート直前で終わり、ナンバー下にちょこっと小さなエアインレットがあるといった3分割のデザインになっています。なんとなくこのデザインは強さを感じさせず、特にナンバー下のエアインレットはEU諸国の薄型横広ナンバーであればしっくりするデザインだと思いますが、日本のナンバーではインレットが隠れて意味のないデザインだと思います。フロントバンパーは2.0GTの中央に広い冷却用のインレットがあり、フォグランプ部が独立したデザインがもっともレガシィらしいものと思います。まあ、実際のイメージリーダーなわけですから。2.0GTspecBのデザインは若い方の思考に傾いていると感じます。
ボンネットデザインはターボ系にあるインタークーラー冷却口がなく、シンプルかつプレーンなところが好感が持てます。この冷却口があるだけでなんか怖そうに見えてしまうのは僕だけでしょうか。ターボ系にお乗りの方すみません。
リアデザインに関しましてBC、BD、BEと左右のリアコンビランプユニットを結ぶガーニッシュがなくなったことがとても残念です。確かに今の車で左右をつなげてしまうのは少なく、デザインの主流でもないと思います。でもレガシィの伝統としてはあったほうがいいと思っています。またトランクの開口部を広げるためかも知れませんが、もう少し横型で扁平のほうがしっくりくるのですが。あとリアフォグランプは左右両方点灯するほうがかっこいいのですが、これは法規上の問題で片方のみの点灯と決められているからでしょうか。輸入車には左右点灯のリアフォグもあります。
リアバンパー下のブラックの樹脂部分は左右2本出しのマフラーのデザインとマッチしていると思います。マフラーは3.0R系はGT系に比べマフラーカッターが小さめなのでおとなしく見えて好きです。NA系は不必要に排気系を太くする必要はなく、マフラーを交換されるのが多くいらっしゃるレガシィですが、太いマフラーカッターは洗練されたデザインではなくなってしまいます。
サイドフォルムはBL/BPになってから1730mmの横幅を得たことによりBE系の絶壁に見えるサイドデザインと比較してボリュームが上がっていると思います。曲面が光を反射するのが良くわかります。またサイドモールが薄く目立たなくなったのも良くなった点です。ただ3.0Rはメッキのサイドステップモールが入っているのですがこれに関してはサイドのワンポイントとして気に入ってます。個人的にはもう少し横幅があっても全然問題ないのですが、5ナンバーサイズにこだわる人が多いのもレガシィなのでしょう。国際的には横幅はすごく狭いです。
ドアノブデザインはバーハンドルタイプにして欲しかったです。コストが上がり、空力性能が落ちると思いますが。バータイプにすると握ってドアを開けるので乗り込み感が増すとでもいいましょうか、どうでもいいところでけど個人的好みです。
アルミホイールデザインがもっともB4 3.0R specBをあらわしているのでしょう。18inchでありながら7本スポークが太めで野暮ったい感じがしたのですが、ハイラスター塗装のホイールはとても美しく見えます。回っている姿もいいですよ。2.0GT specBのホイールデザインも細かいスポークで繊細さも感じますが、どうでもいいことですけど掃除が大変ですね。これこそ人の好き嫌いが出るところですので皆さんそれぞれ御自由にといったところでしょうか。
サイドミラーデザインに関して、もう少しどうにかならなかったのかと思います。当たり前ですがミラーの面積を大きくすれば後方視界も広がりいいのはわかっていますが、あまりに大きめで形が四角っぽいと思います。また、ミラーにビルインされたLEDターンシグナルはあまりにレガシィらしくないと感じますが。ここをLEDにするのにテールコンビランプはまだなのはなぜでしょう。確かに左右一番目立つ位置ですから安全性が向上するのはわかるのですが。
リアワイパーの位置についてはやはり疑問を持ってしまいます。ハイマウントストップランプをあの位置にしてしまったために奇妙に曲げられたリアワイパーアーム。そのアームがドライバーからの後方視界の一部を削り取っています。なぜハイマウントストップランプをLED化して薄型にするとか、リアウィンドウ上部に搭載するとか出来なかったのでしょうか。リアワイパーの支点をボディー中央部にしてシンプルなワイパーアームで目立たなくして欲しかったです。リアワイパーが目立ちすぎてリアデザインをおかしくしていると思います。
またリアにグレードを示すプレート類が一切ないのは僕の大好きな点です。知っている人だけがこの車の性能がわかる。フロントバンパー、グリル、ボンネット、アルミデザイン、リアコンビランプと識別点はたくさんあるのですから。
いろいろと書きましたが、細かい好き嫌いはあっても全体のまとまりとなったLEGACY B4 3.0R specBのデザインはボディーカラーのアーバングレーメタリックに妙に似合っていて灰色の街の風景に溶け込んでいます。そして緑のワインディングを駆け抜けるとき一瞬の風のように通り過ぎていくことでしょう。
Posted at 2005/01/24 16:11:57 |
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