
今回購入した3.0R specBについて慣らしをほとんどしませんでした。500kmくらいまでは一応エンジン回転計の半分くらい(3500rpm/min)くらいに抑えていたのですが、最初の給油でこれだけエンジン音が静かで滑らかならば慣らす必要はなさそうだとかってに自分で解釈して回し始めました。
EZ30-Rのエンジンを一言で表現するとすれば「静か」と答える方が多いのではないでしょうか。特に暖気後のアイドリングでは乗っていても、外で聞いていてもエンジン音がほとんど聞こえないくらい静粛性が高いです。回転をあげていけば直6の音とは感じが違うFLAT6の排気音がします。絶対音量は市販車ですから大きくありませんが、けっこうスポーティーな排気音だと思います。僕はノーマルで乗る予定ですが、マフラーを変えないで乗ったほうがクールかつジェントルにいけるように思います。
このエンジンは可変バルブタイミング(AVCS)にダイレクト可変バルブリフトを採用して中回転域から高回転域のパワーがあがっているように感じます。また、バルブリフト量が増加するポイントが明確にわかるようなこともありません。いつの間にか高回転域のパワーも上がっている感じでしょうか。そんな段付にパワーが上がっていく車ではないので、フラットトルクという言葉を実感できるエンジンです。それでも思い切りアクセルをふみこんだ時の高回転域のフィーリングは突き抜けるように最高です。すぐにレブリミッターに当たってしまいます。もう500回転上にレブリミットを設定してもらいたかったです。
あと、低速域では3LNAエンジンにしてはもう少しトルクがあってもいいのではと思います。都内ではどうしても低速で走らなくてはならないシーンが多くでてきます。FLAT6エンジンでショートストロークなエンジンの特徴なのでしょうか。3.0R specBはMTですので丁寧なクラッチミートや適切な回転数の選択でどうにでもなるのですが、ずぼらな運転はしにくいです。
エンジンカバーでエンジン上部の様子は見えないのですが外すと結構かっこいいです。FLAT6がけっこう低い位置に搭載されているのがよくわかります。タイミングチェーン駆動ですのでエンジン前後長も短めですし、耐久性もタイミングベルトと違い交換の必要がないところいいです。AVCSユニットが左バンクにあるのですがけっこう大きく張り出しています。インテークマニホールドはエンジニアリングプラスチックを使っているようでエンジンの上部の重量の軽減に役立っていると思います。6本のインテークが各バンクに降りていく姿はまさに水平対向という感じです。また、インテーク後方には大きなプラスチックのサージタンクがあります。エンジンのデザインに関してはカバーで覆ってしまうのではなく、また、プラスチックに見えないような塗装などをして見せるようにしたほうがいいでしょう。例えばアルファロメオのV6のインテークのようにです。
燃費に関しては高速を使い郊外に行きワインディング走ったりすると6.5から7.5km/lぐらいですが、都内の渋滞路を交えて走ると5.5km/lくらいです。燃費を気にする車ではないのでいいほうじゃないでしょうか。
とにかくこのエンジンは新開発のSUVにも搭載するようで今後、スバルが徐々に熟成していってよりジェントルなフィーリングかつ高回転のパンチ力をさらに高めていくのでしょう。このエンジンのパワーをMTを介して4輪で路面に伝えることができるのは一部のわかっている人の特権なのかもしれませんね。
Posted at 2005/01/21 02:08:32 |
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