さて、神戸からの続きです。
新神戸から京都経由で舞鶴に到着です。
京都から舞鶴って何気に時間かかるよね。
到着したのは既に19時まわってたのでいまさらどこかまわるつもりもなく、コンビニでお茶とむふふな本をゲット。
宿は1泊7000円と非常に高価ですが、今まで利用してたビジネスホテルの2倍ぐらいの広さで快適でした。
神戸で歩き回った疲労でバタンキュウ。
でも・・・お腹が減って目が覚めるんですよね。
そんなときふっと窓をみると

小樽行きのフェリー新日本海フェリーの「はまなす」(総トン数16810トン)です。
ああ・・・いいなぁ。
フェリーで船旅ってあこがれますよね。
もっとも目的は船であって、目的地に着いたら電車か帰りのフェリーでとんぼがえりですけど(笑)
コンパクトデジのおまかせ設定で撮りましたけど結構綺麗に写るものです(^^)
フェリーを見たらちょっと元気が出てきたので近くのラーメン屋でチャーシューメンを。
ラーメン屋からホテルへの帰路はちょっと肌寒いけど潮風が心地よい。
2日目。
朝食はヴァイキング(艦上哨戒機ではない)だったので当然生卵をつかっての卵かけご飯です(笑)
上のフェリー乗り場ですが、夜中にフェリーが発つので、朝写真を撮るとこんな感じです。

護衛艦がすぐちかくにあったんだ・・・・
「はつゆき」型護衛艦ですが、DD-130「まつゆき」(満載排水量4200トン)でしょうか?
さて・・・どうしよう?
タクシーでまわるのもいいですが、お金もかかりますし自由もきかないですので・・・
レンタカーかりちゃえ。
ということで東舞鶴駅近くのレンタカー屋さんでコンパクトカーを借りました。
実はちょっと後悔・・・
このコンパクトカーですが、フロントガラスの角度とダッシュボードの絞の柄の関係で、太陽光線がガラスに反射して前が見えない!
エンジンの音も大きくてトラックのような乗り味で快適性はイマイチ。
う~ん。
沖縄ではデミオを借りましたが、デミオの完成度ってすごかったんだなぁ・・・・
でも(ディーラーオプションなのか標準品なのか後付なのか知りませんけど)、ナビの案内は良かったぞ。
操作性は最悪だったけど。
まずむかったのは赤レンガ博物館横の駐車場です。
ここから遊覧船がでていて、東舞鶴港を見ることができます。
艦船ファンならかかせないですぞ。
赤レンガ博物館の近くには海上自衛隊舞鶴基地の艦艇がみることができます。

手前は掃海艇MSC-682「のとじま」(満載排水量590トン)、奥に見えるのは退役輸送艦LSU-4172「のと」(満載排水量710トン)です。
さて、「のとじま」には何やら派手な旗が並べられています。
これは信号旗で、旗の組み合わせで無線が使えないときにコミュニケーションをとります。
この信号旗をズラリと掲揚している状態、これを「満艦飾」といいます。
満艦飾は天皇誕生日、建国記念の日、自衛隊記念日、海の日、文化の日、憲法記念日と指定の日におこなわれるもので、このようにして祝日・記念日を祝います。
そう、なぜ私が5月3日に舞鶴にきたかというと、これが見たかったからなんですよ。
遊覧船は10:30の出航なので、それまでは近くの喫茶店で暇つぶし。
うん、周囲はあきらかに「同じ匂い」のする人たちばかりだぞ(笑)
さて、この日はどこかの中学校が隣接する体育館でバレーボールの試合をやるようで、駐車場でたくさんの女子中学生がランニングしたり、パスの練習したり・・・
駐車場は危ないからマジでやめてけろ。

さて、遊覧船出航です。
今回乗ったのはこれ。
ではしゅっぱーつ。

ジャパンマリンユナイテッドではバルクキャリア「MELODIA」を建造(?)していました。
しかし巨大です。
貨物がほとんど乗っていない状態ではスクリュウの一部が海面よりも上にくるんですね・・・

海上自衛隊舞鶴基地の北吸桟橋に停泊する補給艦「ましゅう」(満載排水量25000トン)です。
やはり満艦飾を施していますね。

同じく北吸桟橋に停泊するミサイル艇PG-824「はやぶさ」(手前)とPG-828「うみたか」(奥)です。
ともに満載排水量240トン。
この角度から見ることができるのは遊覧船だけですよ。

同じく北吸桟橋。
こちらは護衛艦DD-151「あさぎり」(満載排水量4950トン)です。
実に美しい。

さきほどの「ましゅう」ですが、こういう構図は遊覧船ならではですね。
手前の多用途支援艦「ひうち」(満載排水量1400トン)も満艦飾を施しています。

さて、こちらはクレインブリッジです。
白いつり橋が綺麗ですが、この北吸から車で20分と、実は結構近いところにあったりします。

こちらは舞鶴航空基地です。
海上自衛隊舞鶴基地の近くにあって、護衛艦に搭載するSH-60J、SH-60K哨戒ヘリコプターを運用する第23航空隊が常駐しています。
さて、夢のような遊覧船のクルーズはだいたい30分で終わりです。
名残惜しいですがすぐに移動しましょう。
土日・祝日には北吸桟橋などが一般公開されるからです。
ちょっと休憩。

北吸桟橋と赤レンガ博物館の間には赤レンガ倉庫群があります。
舞鶴は明治34年の舞鶴鎮守府開庁にあわせて海軍の赤レンガ倉庫がたてられています。
舞鶴市政記念館は海軍兵器廠予備艦兵器庫、赤レンガ博物館は魚雷庫として使われていたものをリニューアルしたものです。
これらの赤レンガ倉庫群は今でも現存していて「バルトの楽園」などの映画撮影でも使われました。
あ、そういえばこの日、赤レンガパークでスバルミーティングやってましたよ。
市内のレガシィ率が異常に高かったです(^^;
さて北吸桟橋です。
ここでは入門してすぐの場所で簡単な住所・氏名をかけば桟橋の見学ができます。
この日は残念ながら艦艇の公開は行っていませんでしたが、桟橋から艦艇を間近に見ることができます。

護衛艦DD-151「あさぎり」です。
はい、この桟橋、1本の桟橋なのに後ろにも艦艇がありますよね。
写真にはうつっていませんが、この「あさぎり」の前には「ましゅう」があります。
「あさぎり」は全長137メートル、「ましゅう」は全長221メートルありますが、さらにここに曳船やミサイル艇が並ぶわけです。
この北吸桟橋は実に総延長1kmにもなるので、このように艦艇が縦列駐車よろしく停泊している姿を見ることができるのは舞鶴だけ!

ミサイル艇PG-828「うみたか」とPG-824「はやぶさ」です。
速射砲は「あさぎり」とおなじOTOメララ76ミリ速射砲ですが、ステルスシールドを採用してるので雰囲気がずいぶん違いますね。

「ましゅう」の横をゆったり泳いでいたエイリアン。
北吸桟橋の見学は10:00~12:00と13:00~14:00の2回ですが、遊覧船も使いましたので午後の見学は別の場所にしました。
と、その前に腹ごしらえ。
市役所前にラーメン屋があるのでここでチャーシューメンを。
これが結構美味!
では午後の見学です。
海上自衛隊舞鶴基地では北吸桟橋、海軍記念館、舞鶴航空基地の見学が可能です。
午後は海軍記念館と航空基地にいきましょう。
海軍記念館は北吸桟橋から近い舞鶴地方総監部にあります。

海軍記念館は昭和8年に昭和天皇が来舞する際に建造された海軍機関学校の講堂ですが、戦後海上自衛隊舞鶴地方総監部大講堂としてつかわれていました。
昭和39年にその一部を活用してつくられたものです。
海軍の記念品や資料が約200点展示されています。
写真撮影はNGですが、記念館と大講堂は一般公開されています。

こちらは舞鶴地方総監部第一庁舎です。
昭和5年に建造された海軍機関学校の庁舎を戦後海上自衛隊が使用しています。
ここは見学できません。
残念!
上の海軍記念館のある講堂、そしてこの第一庁舎ともに戦後米軍により白く塗られていましたが、平成14年に当初のレンガつくりの状態に復元されました。
さて、海軍記念館の次は舞鶴航空基地です。
ここは見学時間が14:00~15:00なので注意!
意外と結構奥側に基地があるんですよ。

舞鶴航空基地は平成13年にできたばかりの基地なのでまだピカピカです。
日本海側唯一の海上自衛隊航空基地で、舞鶴基地を拠点とする護衛艦のヘリコプター搭載支援基地として運用されています。

第23航空隊庁舎です。
見学中にトイレにいきたくなったら一般公開している格納庫の対面にあるこの建物で借りよう。
舞鶴航空基地には第23航空隊が置かれていて、SH-60J、SH-60Kが合計12機程度が運用されています。

こちらが格納庫内。
写真のSH-60K哨戒ヘリコプターのほかにSH-60Jも並べられて公開されています。
この2機種の違いはなかなか並べて比べる機会がないので興味深いですよ。
キャビンのドアをあけて子供と記念撮影をしてる人もいました。
これぞ開かれた自衛隊ですね(^^)
さて、航空基地の見学もしましたがまだ日は沈んでません。
やはりここにいくしかないでしょう。

舞鶴引揚記念館です。
終戦後、満州、中国大陸、千島列島などに残された日本人660万人が引揚げをされました。
ソ連の一方的な条約違反の侵略により、多くの日本人が殺害され、捕虜として抑留されました。
引揚げは昭和20年10月からはじまりましたが、昭和25年にはソ連に抑留された日本兵がシベリアで強制労働をさせられ引き揚げが停止状態になってしまいました。
引揚げが再開されたときこの舞鶴だけが唯一の引揚げ港とされ、実に66万人もの引揚げ者を受け入れました。
記念館にはソ連で強制労働させられた様子の人形が展示されています。
言葉にできないほどの生々しさと地獄としか思えない状況には思わず言葉を失います。
引揚げ船内ではコレラなどの感染症が発生するため検疫のため、ようやく日本についたのに地に足をつけることができず足止めとなることも多々あったようです。
窓の外は祖国。
陸までわずか数百メートルの距離。
待ちきれず、泳いで岸にいこうとたくさんの引揚げ兵士が船から海へ飛び込んだそうです。
ですが強制労働で体力を消耗している兵士に泳ぐ力はもはやなく・・・・
たくさんの兵士が力尽きたということもあったようです。
地獄のような戦場での戦闘が終わったと思えば今度はソ連にいつ帰られるともわからない地獄の強制労働をさせられ、やっと祖国に帰ってきたと思えば日本は焼け野原・・・
そんな絶望と地獄を経験しながらも世界トップクラスの経済大国を作り上げていただいた祖父母の世代への感謝と尊敬を改めて感じました。
舞鶴と引揚げといえば「岸壁の母」が有名ですね。
シベリアに抑留された息子を岸壁で待つ母の姿のことですが、そのモデルとなった方は昭和56年、81歳で亡くなる直前まで手料理をたべさせたいと息子を忘れなかったといいます。
GWの5月5日はこどもの日ですがその祝日の意味は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、
母に感謝する」です。

さて、その引揚げ記念館のある引揚げ公園からはこのようにクレインブリッジをみることができます。
二羽の鶴をイメージして建造されたそうですよ。
さて、まだ時間があるので東舞鶴と西舞鶴の中央辺りにある五老タワーにいくことにしました。
ここの展望台からの眺めは絶景ですよ。

こいのぼりの大群で満艦飾状態でした(^^)

ほら絶景。
近畿百景第一位というのもうなづけます。
冬に来ると幻想的ですよ。

タワー横の喫茶店でイチゴパフェたべました。
イチゴがすっぱい(笑)
周囲はカップル様ばかりでちょっときまづかった・・・
せっかく西舞鶴近くに来たので道の駅とれとれセンターにいってここで夕ご飯です。

サーモンいくら丼。
これは美味!
日が沈んだ後に赤レンガ倉庫群にいくとこんな感じにライトアップされています。
このあとホテルにもどりましたが、有意義な1日でした。
さすがに疲れてバタンキュウ。
さて、予定では舞鶴には明日もいるのですが見たいところのいくつかは見ることができました。
さてどうしましょう・・・・
続く。