毎日の仕事、公私共にいろいろあって私の心も真っ黒。
浄化しにいこうか・・・
そうだ、GWは自分探しの旅にいこう。
本当の自分はどこにあるのか、いったい何なのか・・・
自分探しの旅・・・

あっさりみつかった(笑)
ついでに心も真っ白に浄化されました(^^)
と、いうことで、5月2日、3日、4日と広島県の呉市にいってきました。
もちろん呉に宿を取るつもりだったのですが、手違いで1泊目は広島に、2日目の宿は広になってしまいましたが。
呉までは

でアフターバーナを使えば20分ちょいの距離。
早いよね。
到着したのは昼前。
まずはおなかが減ったので食事を。
そりゃなんといっても

海軍カレーでしょう。
立っている旗を見て「ウケイカガー」とか「グンクツの音ガー」とか言う人がいたら笑ってやりましょう。
味はやはり美味。

そういえばこのレストランのフロアにおみやげ物屋なのですが、なぜか写真のような看板がありました。
あんまり擬人化って好きじゃないんですが・・・
でもって、このフロアにはなぜか

戦艦大和の模型(巨大だぞ!)と「男たちの大和」で使われた25ミリ3連装機関銃のセットが。
そう、実はここ大和ミュージアムの手前にあるみやげ物屋&駐車場建物なんですよ。
おなかも膨れたのでまず向かったのが中央桟橋。

ああっ・・・私の穢れた心が浄化されていきます(^^)
海上自衛隊呉基地の呉港務隊の支援船が所狭しと停泊していますね。
手前からYT98”曳船98号”とその同型の50トン型曳船。
これは排水量50トンの小型曳船で「曳船75号型」として呉に4隻配備されています。
6トンの最大曳船能力をもっています。
その奥はYT65”曳船65号”、YT89”曳船89号”です。
260トン型の曳船で呉にはこの260トン型(曳船58号型)が6隻配備されています。
曳船というのはいわゆるタグボートのことで、港湾施設には欠かせない船舶になります。
この260トン型は宿泊施設もあるようですよ。
その隣の白い船はYF2137”交通船2137号”とYF2152”交通船2152号”です。
こちらは排水量30トンの交通船で速力が24ノットと速いことが特徴です。
呉警備隊が保有しているもので、呉基地と江田島、岩国基地への人員輸送などに用いられています。
その奥側の2隻や50トン型の曳船75号型ですね。
右側にうつって手前からYO27”油船27号”と”YO22”油船22号”です。
船首の形が違いますね。
油船27号は油船25号型と呼ばれる490トン型の油船です。
艦艇に港湾施設内で給油を行う船で船内に貨物油タンクをもっています。
油船22号は油船14号型と呼ばれる490トン型の油船になります。
その隣の大きな船はYDT4”水中処分船4号”です。
排水量300トンの比較的大きな支援船で、不発弾や機雷などの処理を行う水中処分隊の母船になります。
さて、支援艦船に見とれてばかりいては日が暮れてしまいます。
名残惜しいですが時間を有効に使うため移動しましょう。
呉といえばやはり・・・

ですよね~。
海上自衛隊呉資料館通称「鉄のくじら館」です。
いやぁ、何度見ても実物の潜水艦には圧巻です。
この潜水艦は退役したゆうしお型潜水艦の7番艦SS-579”あきしお”で、現役時には満載排水量2900トン、全長76メートルですからやはり巨大です。
昭和63年に竣工し、平成16年3月まで現役でしたから、比較的新しい潜水艦といっていいと思います。
これだけの潜水艦を実際に見学できるのは世界でもここぐらいじゃないでしょうかね。

”あきしお”の操縦席。
結構狭い上に発令所のすぐ近くなんですね。
前がまったく見えないのでなんか不思議な感じですね。

こちらは資料館内に展示してある無人対戦機”DASH”です。
1950年代に米海軍で開発された対戦システムで、無人ヘリコプターに短魚雷や爆雷を搭載して自艦より遠く進出して敵の潜水艦に魚雷や爆雷を投射します。
海上自衛隊では昭和52年まで使用されていました。
鉄のくじら館の館内の様子はまた別途。
・・・気が向いたら・・・
さて、お次は大和ミュージアム・・・
と思うでしょ?
残念、さやかちゃんでした☆
じゃなくて

ここです。
海上保安大学校にある海上保安資料館です。

ここは海上保安庁の開庁から現在までの貴重な資料が展示してあります。
これは海上保安庁の初代の庁旗です。
茶色く見えますけどもちろん当初は青かったんですよ。

こちらは海上保安庁初の軽合金製巡視艇”あらかぜ”の構造の一部です。
まだまだ軽合金で船を作ることが珍しかった時代にオール軽合金構造は非常に画期的でした。
20数年の活躍の後、退役してから調査しても構造に劣化がなかったそうです。
我が国は終戦まで零戦をはじめ航空機の開発製造では世界トップクラスの国でしたから軽合金技術もそれ相当の蓄積があったんでしょうね。

これを見ると考えさせられます。
巡視船”あまみ”の船橋の一部です。
無数の銃撃の痕が見受けられますが、平成13年12月22日に発生した九州南西海域不審船事件で北朝鮮の工作船から受けた銃撃の痕です。
このとき北朝鮮の工作船からは自動小銃のほかに対戦車ロケットも発射されています。
また後に引き上げられた工作船からは対空機関砲も発見されています。
この銃撃事件がどれだけ緊迫したものだったかが伺えます。
「正当防衛射撃!」と海上保安官が叫ぶことで映像に正当防衛の証拠を残していますが、根拠を明確にしなければ、自分の身を守るためでも射撃すれば銃刀法違反、場合によっては殺人罪で海上保安官が逮捕されてしまうというこのムチャクチャ理不尽な現実。
私たち日本人はいいかげん「国を守る」ことを本気で考えなければならないと思います。
海上保安資料館についての詳細は
前回(2012年にいったとき)を。
え?なぜここにいったかって?
実は海上保安資料館ってのは土日・旗日が休みなんです。
平日にしか見ることができないんです。
なぜ5月2日にここにいったかというとこれが理由なんですよ。

こちらは海上保安大学校の横から見えた海上自衛隊の掃海母艦MST-464”ぶんご”(満載排水量6900トン)です。
うらが型掃海母艦の2番艦ですが艦首に76ミリ単装砲を装備しているため排水量が50トン大きくなっています(この角度からでは見えませんけど)。
掃海部隊の母艦である同時に旗艦機能に加えて掃海ヘリコプターMH-53EやMCH-101の搭載が可能です。
艦尾にドアのようなものが見えますが、ここは航空磁気掃海具の格納庫になっています。
さて、呉といえばやはり・・・

ですよね~。
呉市海事歴史科学館、通称大和ミュージアムです。

いつみてもこの1/10スケールの超特大模型は圧倒されます。
大和は全長263メートルですからこの模型は26メートル。
海上保安庁のあきづき型巡視艇と同じですから・・・巨大ですね。

展示室にいくと戦時中に使われた装備が展示されています。
こちらは海軍の九三式魚雷の尾部です。
いわゆる「酸素魚雷」です。
通常の魚雷は空気で燃料を燃やして進みますが、この際に燃焼しない窒素などが泡となって放出されるため、発見されやすくなります。
酸素魚雷は魚雷内に酸素を搭載しているので、この泡が発生しにくく、さらに燃焼効率が良いので非常に長大な射程をもつことができます。
酸素魚雷は技術的に非常に困難だったようで、実用化できたのは日本だけでした。
下の写真は潜水艦に搭載できるように小型化した九五式二型魚雷です。
魚雷というと古めかしいイメージですが、九三式には480キロ、九五式には550キロ搭載の炸薬が搭載されています。
戦艦大和設計時、炸薬300キロの魚雷に被雷したときに30メートル×10メートルの破孔ができると見積もられていたといいますから、その威力はとんでもないものがあります。

やはり悲しいものがありますね。
人間魚雷と言われるあの「回天」十型です。
これはその試作型で、300キロの炸薬を先端に搭載し、乗員が自ら敵艦に突入するよう操縦します。
見てのとおり魚雷に操縦室をつけただけの非常に簡易なものですが、最期になるものがこのようなあまりにも粗末な魚雷だというのがあまりにも悲しく感じます。
100名以上が華散されています。
航続距離が30キロ、速力はわずか8ノット・・・・
敵艦にたどり着くだけでも困難だったでしょう。

こちらは特殊潜航艇「海龍」です。
側面に大きな翼があるのが特徴で、水中を飛行機のように自由に潜行・浮上することを目指して開発されました。
搭乗員も航空機操縦士を意識して開発されていたようです。
これは後期生産型で、胴体下にある2本の魚雷を発射した後は艇首に装てんした600キロの炸薬といっつしょに乗員自ら敵艦に突入する特攻兵器でした。

こちらは零式艦上戦闘機六二型です。
長大な航続距離と高い機動性をもたせた格闘戦戦闘機が我が国が世界に誇る世界最高の傑作戦闘機零戦です。
熟練搭乗者が乗った零戦はまさに最強の戦闘機といえました。
損耗が激しくなっていき熟練搭乗者がいなくなっていくと高速で一撃離脱を行う敵戦闘機に対して不利になっていきました。

こちらは戦艦の砲弾です。
非常に巨大ですね。
九一式徹甲弾とよばれるもので、手前のものは大和型戦艦に搭載する直径46センチの巨大なものです。
先端についているのは空気抵抗をへらすためのキャップで、外れると手前から3つ目の状態になります。
敵艦の手前で落下すると海中をまるで魚雷のように砲弾が進み、敵艦に命中します。
手前から2つ目の赤いのは三式焼霰弾といわれるもので、対空焼夷弾として使われます。
敵の大編隊に対して焼夷効果のある子弾(46センチ砲なら2647個)を傘型に散布して編隊ごと焼き払う砲弾です。
さて、1日の〆はもちろんここですよね。

アレイからすこじまです。
潜水艦を眺めることができる場所ってここか横須賀のヴェルニー公園ぐらいですが、潜水艦桟橋をこのように見られるのはここだけ。
美しい艦艇の姿を見ると心が落ち着きます。
おやしお型潜水艦ですね。
艦体の大部分が海中にある潜水艦はやはり不思議な感じがしますね。
ここを見て呉を後にしました。
あ、呉駅って列車の発車ベルが「宇宙戦艦ヤマト」の音楽なんですよ。
さすが呉です☆
宿は広島にとりましたので、広島市街地を軽く見ようと思ったのですが・・・
ちょっと気分が悪くなって途中で宿に引き返しました。

駅ビルでビーフシチュウを食べました。
あ~つかれた。