親が高齢になってきたので、そろそろ同居しなきゃと実家を建て替えようと決断したのは何ヵ月まえだっただろう。
ここ2~3か月くらい、週末はずっと実家のかたずけで大忙し。
モノが多過ぎて要る物&要らない物いっぱい捨てた。
母親は勿体ない勿体ないと泣いていたがどんどん捨てた。
若い頃から貧乏してたから物が捨てられない母親。
どう見ても家族の持ち物の許容量を超えてるから捨てるしかなかった。
そしてかたずけが終わったのは実家の解体が始まる月曜日の朝。
最後は深夜3時に起きて朝までかかって家の中を空っぽにした。
そして私は会社へ。
仕事中、ずっと頭の中でイーグルスのデスペラードが流れてた・・。
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長年住んでいた家が今解体されてると思うと仕事をしてても心ここにあらずで、まさかのイージーミスの連発。
突然私の子供の頃がフラッシュバックしてきました。
実家が建て替えられたのは約40年前。
私が小学校5年生のころか。
近所の人や親せきの人は、「まだ建て替えるには勿体ないんじゃないか?」って言うけど住んでない人にはわからないよ。あちこちガタがきてるし窓閉め切ってるのに家の中を風が入ってくるし・・。
それ以前の家は平屋のすごいボロイ家でした。
吹雪の日の翌朝は床の間にうっすら雪が積もってたり、台風の日にはドリフのコントのように壁一面がバタリと倒れちゃったりなんてこともありました。
風呂も扉もない五右衛門風呂でした。貧乏だったんです。
父親は爺さんが残した借金で苦労したと聞きました。
しかし、そんなボロ家を両親は頑張って建て替えました。
初めて新築の家で家族が枕を並べて寝たのもはっきり覚えてます。
歳のはなれた妹は覚えてないでしょう、二つ下の弟はどれだけ覚えてるかな?
そんな想い出が次々と思いだしたら、その家が今まさに解体されてると思うと泣けてきました。
ポロポロと涙があふれてきました。
私も近年涙もろくなりましたが、こんなに頬を流れるほど涙がでたのは初めてです。
拭いても拭いても涙があふれてきました。誰かに気ずかれなくてよかった。
「父ちゃん、母ちゃん、ごめんな。二人が一生懸命一生懸命働いて建ててくれた家を俺は壊しちゃったよ。最後の最後まで建て替えに反対だったけど、新しい家が出来たらきっとわかってくれると思う。快適な家で二人には長生きしてほしいと思うからこその建て替えなんだ。」
直接は言えないけど両親には感謝してます。
ありがとう、これからは俺達夫婦の時代だ。
住みやすいいい家にするよ。
Posted at 2013/03/23 16:43:30 | |
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家建てたいなぁ | 日記