人馬一体感とオープンの解放感の両方を堪能できる希少な車

外装は、「流麗」で完成された美しさがあると思います。現在の安全基準の中で、このデザインを生み出した中山氏に敬意を表したいです。特に斜め後方からの見え方には惚れ惚れします。

このボディサイズと１１００㎏の重量の車に、２ℓのエンジンは必要にして十分以上。常用で７０００回転まで使えるエンジンはパワフルかつトルクフルで扱いやすく、ストロークは少々長いものの、カチカチと決まるシフトフィールと、意のままに向きを変えるハンドリングは秀逸。

ビルシュタインのショックが入っていますが、硬いと思います。段差や道路のデコボコでは、少し突き上げ感があります。ＶＳグレードを試乗したことがありますが、乗り心地で言うなら、こちらの方がしなやかで良いと思います。硬派な乗り味が好きならビル足も良いと思います。

トランクの容量的には、二人で２～３泊の旅行荷物は問題なく積めます。以前のＮＢに比べるとトランクの底が深いのでサイズが大きめの荷物も入ります。ただし開口部が小さい上に少し高さがあるので、重いものを入れるのは難があります。車内については、分かってはいたものの、グローブボックスが無いのは想像以上に不便でした。特に二人で乗ると際立って不便です。

基本的に燃費を気にしながら走る車ではないと思っていますが、参考までに信号の多い市街地ならリッター１１～１３キロ、高速で定速巡航ならリッター１６キロ台は普通に出ます。ただし私の車はどんなに頑張ってもリッター１８キロを越えたことはありません。

私の場合は、２０１９年５月登録の車を２０２０年８月に購入しました。走行１７５００キロだったので、前オーナーは良く走っていたと思います。価格的には、ブレンボやフルエアロ等オプション満載だったことを考えると、比較的リーズナブルに手に入ったと思っています。ＲＦは価格帯が高いので、１年落ちぐらいの試乗車上がりがコスパ的には良いと思います。