ここ数年、行ってみたいなぁと思いつつ、茸採りの忙しさに紛れて行かず終いだった戸隠。
今年も忘れてしまっていましたが、とら@長野さんの
ブログを拝見したら、もう紅葉は
真っ盛りの様子。
紅葉の見ごろはちょっと過ぎたかもしれませんが、却って人出も減って静かに散策
できるかも・・・。
朝5時に静岡発、8時に長野ICを出たら出勤時間と重なり、丹波橋手前で大渋滞。
耐えきれず、18号長野大橋へ転進するとなんとか犀川を渡れました。
そして市街地中心部を避けて、北長野駅辺りへ迂回し上松から七曲経由でバード
ラインへ。
予定より遅れましたが、一度通ってみたかった七曲は、実際は17回?くらい大曲り
していて楽しめました。
でぇ~、とうとうやって来ました戸隠へ!
中社駐車場を9時半の出発です。
散策予定コースは、まず小鳥ケ池経由で待望の鏡池へ。
そして、不動沢の摩崖仏へちょっと立ち寄って、森林植物園を通り随神門から奥社へ。
奥社参拝がすんだら、再び森林植物園に戻り、みどりが池から釈長明火定之地を
通って出発点へ戻るというもの。
小鳥ケ池までは一投足。
まずまずの紅葉が残っていて一安心。
メインルートをはずれ、北側の周遊路に入ります。
すると、すぐに山神様は戸隠の菌類生態調査を開始。
どうやらムキタケのようです。
鏡池ばかりが人気ですが、この池もなかなかどうして素晴らしいところです。
鏡池に向かう戸隠古道の案内板。
僅かな登りで展望が開け、西岳方面の尖った峰が見えました。
そこには、女傑「おまん」の伝説が、
その硯石。
恐妻家のみん友の皆さん!是非一度、奥様をここに連れて来られて、石に溜まった
水を覗いて頂いたら如何でしょうか?
ちなみに家の山神様は、覗こうとはしませんでした・・・・(^^;
山腹を水平に巻く古道をのんびりと進むと
落葉松の葉は、はらはらと降り注ぎ、足早に通り過ぎる秋を満喫します。
なんて気分よく歩いていたのに鏡池に到着したところで大事件!!
なんと山神様のシューズの底が、先端を残してバックリと剝がれました。
今日は軽いお散歩なので、ローカットの古いウォーキングシューズを履いてきたのですが、
どうも寿命だったようで両足とも綺麗に剥がれました。
とりあえず、持っていたテーピングテープで応急処置しましたが、ちょっとテープが
足りません。
そこで急遽、鏡池の畔に立つカフェ「どんぐりはうす」さんへ駆け込み
事情を話したら、御親切に布製ガムテープを貸してくれましたので店内で丁寧に補強
させて貰いました。
で、ちょっとランチには早かったんですが、このガレットの誘惑に抗し切れず・・・
こちらがシャモ&鶏&キノコ
こちらはチーズ&きのこ

散策が済んだら戸隠蕎麦を食べようと思っていましたが、期せずして蕎麦のガレットを
食べることになってしまいました。
でも、チーズやキノコとの相性がとても良く、見た目よりボリュームもあって大満足♪
さて、気を取り直していよいよ鏡池の岸辺へ。
お約束の眺め、さすがに盛りをすぎて赤色は少なくなりましたが、落葉松や水楢の黄色が
湖面に映えていました。
憧れだった鏡湖、とうとう自分の目で見ることが出来ました。
車道が通じているので、俗化という雰囲気は免れませんが、古道を歩いてきたからこそ
元来の素晴らしい景観と感動をを味わうことが出来ました。
ここでも北側へ続く周遊路を歩きます。
角度を変えて見ても凛とした厳しくも美しい眺めです。
丁度、半周回って車道の真反対まで来ました。
対岸には、小鳥ケ池から越えて来た山の優しい稜線が拡がります。
戸隠山とは対照的なその穏やかさに心が和みます。
そこから北西方向の不動沢にある摩崖仏へ向けて小尾根を登ると
不動尊を祭る朽ちかけた社が建っていました。
そして不動沢越しに西岳が大きく迫ってきます。
小尾根から僅かに下ると不思議なほど広く平坦な地形、この辺りはおよそ500年の昔、
真言宗系の西光寺という寺があった場所で、この寺は天台系の顕光寺(現在の奥社、
中社、宝光社)との争いに敗れ、滅亡したそうです。
もちろん、現在はそうした史実を物語る形跡はまったく見えません。
その先、不動沢へちょっとした急坂を下ると
沢の対岸の岩壁から摩崖仏が僕達を見下ろしていました。
作者など詳細なことは分かっていないそうですが、彫られたのは江戸時代とのことです。
通常の散策コースから外れた場所なので、訪れる人も少ないようですが、一見の価値
有りと思いました。
鏡池まで来た道を戻りがてら菌類の調査。
山神様は、次々と道沿いのキノコを見つけ出します。
お馴染みのクリタケ、ムキタケの他に
僕達には珍しいブナシメジと

ナメコがありました。
鏡池からは天命稲荷を通り
森林植物園を抜けて奥社参道へ向かいます。
モミの木園地では、シンゲン茸を確認。
随神門で奥社参道に合流。
平日といえどもさすがに参道には多くの観光客が行きかいます。
樹齢4百年の杉並木を行き
天照大神が隠れた天岩戸をこじ開けた大力の神、天手力雄命を祭る奥社本殿に参拝。
戸隠山に登ったことのある山神様の話では、背後に見える稜線を歩いている時、この
本殿辺りからお経が聞こえてきたそうです。
参拝後は、再び森林植物園に戻り、最後の池、みどりが池を目指します。
参道の賑わいは嘘のように人の姿はまったくありません。
日暮れまでまだ時間があるので、コーヒーをいれて、しばらくまったり♪
みどりが池も静寂に包まれ、小さいながらもなかなかの雰囲気でした。
池の近くにある森林学習館前に大きな看板!!
なんでも不動沢辺りが、一番よく出るんだとか (^^;
4時、ここからは車道歩き。
釈長明火定之地辺りにくると、暖簾の出ている1軒のお蕎麦屋さん。
快適な散策で空腹だったことと「極楽坊」という名前に惹かれて入店。
時間が時間だけに他に客は無し。
入り口に今日の仕込み分が終わったら時間に関わらず閉店します・・・との但し書きが
あったが、僕らが席に着くと同時に暖簾が仕舞われました。
参拝後のおすすめとして「直会蕎麦」というものがあるので、訊ねてみたところ、
ざる蕎麦に幾つかの小鉢と天麩羅がつく、きょうはキノコの天麩羅だと言う。
キノコという言葉につられて、これをオーダー。
窓越しに日の光を失った戸隠を見ながら待つことしばし・・・
直会とは、神事の後、神酒と神饌を食す行事だが、それらしい小鉢が並びました。
特に左手前のキノコのおろし和え、店の主人が採って来たナラタケ、チャナメツムタケ、
ナメコ、クリタケと4種も入っていました♪
そして天麩羅は、ナラタケ!!
天然茸を食べたせいか・・・蕎麦もなかなかの味に思えました。
量的にも大盛りクラス。
つゆも甘めで僕好み♪
蕎麦屋から約15分、満腹の腹ごなしに丁度良い距離を歩いて、5時ピッタリに帰着。
朝の渋滞に懲りたので長野市街には向かわず、K36号で信濃新町ICから上信越道
にのり、9時半帰宅。
山神様の靴底が剥がれて焦ったし、とら@長野さんおすすめのグルメを味わう時間が
なかったのはちょっと残念だったけど、鏡池の紅葉もまずまずだったし
あ~!今日も楽しい一日でした~ v(^^