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U-TAN(う~たん)のブログ一覧

2017年12月21日 イイね!

山中徘徊時々エリーゼ・・・遊び納め

昔、釣りにはよく行ったけれど蛭に血を吸われた思い出ばかり・・・夏は暑苦しく虫だらけ
で敬遠気味だった寸又峡の山々。

その寸又峡で、先週、久しぶりに寸又三山のひとつ「沢口山」への温泉ハイキングを楽
しんだ。
三山の内、「朝日岳」には20年程前に登っているが、最高峰の「前黒法師岳」1943mは
未踏である。
<概念図>

<詳細図>



沢口山への登りから前黒法師の山頂へ続く伸びやかな稜線を見て、ちょっと心惹かれた
ので山神様を誘ってみた・・・と、「この暮れの忙しいのに、もうこれで今年は最後よ!」

で、やって来ました二週連続の寸又峡温泉。
05:40 今日は、ちょっと長丁場になりそうなので暗い内に出発。


小一時間の林道歩きで大間ダムを過ぎ、飛竜橋を渡って大間川沿いの登山口。
備え付けの入山ノートに記入をすると12月になって3パーティ目、やはりこの時期は、
入山者が激減する。
真っ暗な中、足元の悪い激登りの取り付きは・・・・。(^^;


標高750m辺り、こんな奥深い山中に集落跡。


ここは、湯山集落と呼ばれ、昭和初期には10戸ほどの住居があったが、そもそも寸又峡
温泉の成り立ちは、この集落に湧出していた湯山温泉に端を発していた。
湯山温泉は明治期に開発されたが、大井川流域で電源開発が活発に行われるようになり、
1934(昭和9)年の大間ダムの完成とともに温泉はダムに水没。
戦後、消滅した湯山温泉の再掘削が行われたが、まともな道路もなく、発展が望めない
ことから、1962(昭和37)年に大間集落まで3,796mの引湯工事が実施され、現在の寸又峡
温泉がスタートすることとなったという。


人の暮らしが途絶えた跡地に先人が植えたであろう「万年青」・・・まさに夢の跡だ。


標高1000m付近で尾根に乗ると突然林道に出る。
しかし、この林道は林業開発の残渣ともいうべきもので、前後ともに崩壊して通行不能。


ここは、展望地の少ないこの山では、最も遮る物が無い場所だ。
朝日岳から大無限山へ続く稜線。


1197m栗の木の段を過ぎた辺り、緩やかな美しい森を行く♪


1665m白ガレの頭と呼ばれる辺りで小休止。
巨大な木が、3本も並んで根こそぎ倒れていた。局地的な強風に襲われたのだろうか?


白ガレの頭からは、南方向の展望が得られる。
手前の稜線の左側が先週登った沢口山、右は板取山。


1750m展望所から光岳、聖岳、上河内岳が、かろうじて望める。


山頂直下は、かなりの急傾斜。
山神様の息遣いも荒い・・・・。


木間から一瞬、「風イラズ」の姿。


そして、傾斜が緩むと


11:40 ようやく前黒法師岳山頂。


南方向にだけ切り開きがあり、蕎麦粒山方面と遠く駿河湾まで見える。
ただし、展望はこれだけ・・・ちょっと寂しいが、この辺りの山の宿命だ。


先週の沢口山より500mも高いのに、今日は風も無く暖かい。
日向ぼっこをしながら、ゆっくりと金ちゃんヌードルタイムを楽しむ。
この時期、2000m近い山頂で、こんな風に過ごせるのも温暖な静岡の山ならではだ。v(^^


さぁ、下ろう。


夏の骨盤骨折以来、1500mの標高差をこなすのは初めての山神様。
滑りやすい雪の斜面で、やや消耗してきたか?


時折、梢越しに僅かな眺め。
大無限山と風イラズ。


大根沢山と左手に白い南アルプス主稜線。


1400mを過ぎると傾斜が緩んで、少し膝も楽になる・・・?


ようやく登山口が見えたが、この最後の固定ロープの下りが危険地帯。


やれやれ、何とか明るい内に下山出来た。
朝は暗いからそれほどに感じなかったが、このザレ場の取り付きは悪いなぁ・・・。


さぁ、後は寸又峡温泉まで林道を歩くだけ。


残照の朝日岳と大間ダム湖。


これが、最近人気のデートスポット💛「夢の吊り橋」。


振り返ると、飛竜橋の奥に前黒法師岳へ続く尾根が見えた。


17:00 寸又峡着。
久しぶりの強行軍だったけど、よく頑張りました!
これで、完全復活かな♪


予定より下山が遅れたので、残念ながら温泉は無し。
でも、なかなか充実した「遊び納め」だったネ。
Posted at 2017/12/24 02:44:36 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記
2017年12月13日 イイね!

山中徘徊時々エリーゼ・・・寸又峡温泉ハイク

ここのところハードなルートが続いたので、留守番ばかりさせてしまった山神様に感謝の
意味で今日は温泉ハイク。

やって来たのは寸又峡温泉。
目的の山は、寸又三山と呼ばれる中で、もっとも標高の低い「沢口山」1425m。


最近、寸又峡はダム湖にかかる吊り橋のまん中で若い女性が恋のお祈りをすると夢が
叶うとされる「夢の吊り橋」が大人気、待ち行列もできるという。
おかげでこの紅葉シーズンも混雑していたようだが、寒波襲来の早朝とあって人影は
ない。
途中、千頭辺りで-3度、温暖な静岡としては、かなり寒い朝だ。

それでも、久々のハイクとあって山神様はご機嫌♪


日向山コースと呼ばれる登路、その名の通り射し込む朝陽が暖かい。


しかし、その陽射しに気持ちが和らぐのも北東方向に伸びる尾根に上がるまで。
尾根に乗った途端に強い北の風に叩かれる・・・まだ冬バージョンに切り替わっていない
体には堪らなく寒い!!


右手に見える寸又三山の最高峰「前黒法師岳」1944m。
そう言えばまだ登ってなかったなぁ・・・。


背後には、もうひとつの三山「朝日岳」1827m。


針葉樹の間から僅かに陽が射すが北東向きの尾根故、まったく気温が上がってこない。


それでも初冬ハイクらしく厚い落ち葉を踏んで歩くのは楽しい。


1300m辺りの「鹿のヌタ場」と呼ばれる平坦地、ここでようやく北風から解放された。


ここには、周囲6.5mと言う有名な「大水楢」が屹立している。
茸採りでお馴染みの水楢だが、これは稀に見る御神木だ!


そして、一登りで「沢口山」山頂。


真北には、中央に今夏歩いた「信濃俣」から雪化粧した「光岳」。
右端の大無限山からその左の大根沢山へは11月初旬に辿った。


北東方向には、手前に「朝日岳」。
その奥中央には「大無限山」、そのすぐ右に「風イラズ」。
右手遠くには、安倍奥の山々が連なり先週藪漕ぎを楽しんだ「大谷嶺」付近も確認できる。


そして東の遥か彼方には、お決まりの富士山。


寒くて長くは留まる気になれない山頂だが、素晴らしい眺めは見飽きない。
特に「大無限山」から南に伸びる鋸状の尾根に突っ立つ「風イラズ」には、思い入れが
強かっただけに目がひきつけられる。
そして、「大無限山」の左に下った円いピーク「三方峰」は、「大根沢山」への周回の際に
幕営したところだ。


再び、猛烈に寒い北面を下る。


「鹿のヌタ場」まで下りると、風の当たらない日溜りがあった。
例によって金ちゃんヌードルでランチとするが、やはり寒さが厳しくのんびりとくつろげる
状況ではなかった。


富士見平と呼ばれる1270m付近から、遠く富士山と眼下に長島ダムを見る。


寒い、寒い、早く温泉へ。


最後に700m付近の鉄塔から寸又川の奥にもう一度「信濃俣」と「光岳」を望む。
寸又川では、もう何十年も釣りをしていないが渓の様子もずいぶん変わったことだろう。


温泉へ最後のトラバース道。


下山口の観音堂に無事登頂を感謝して一束50円の線香をあげる。


手水舎の中では、銀杏と楓が分厚い氷に閉じ込められていた。


温泉は、寸又へ来るといつも立ち寄る「翠紅苑」。
冷え切った体を文字通り芯まで温めた♪


帰途、大井川鉄道千頭駅に立ち寄り、X'mas仕様のトーマス君達を眺めながら


長島ダムカレーを頂いて、温泉ハイク終了。
やっぱり、二人は楽しいネ。


Posted at 2017/12/15 00:30:28 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2017年12月07日 イイね!

山中徘徊時々エリーゼ・・・憧憬の藪漕ぎ尾根

本格的な雪が来る前にもうひとつ済ませておきたいルート。

静岡中心部を流れる安倍川の上流、その支流の大谷川の源頭には日本三大崩れの
ひとつとされる「大谷崩れ」がある。
これは、「大谷嶺」2000mの南斜面が1707年(宝永4年)の大地震によってできた山体
崩壊で、今もなお崩落が続いている。
この「大谷嶺」へは、通常は大谷崩れの中心部にある「扇の要」と呼ばれる地点から
ガレ場を登り、山梨県境の「新窪乗越」と呼ばれる峠に上がり、尾根を東進して達する。
しかし、「大谷嶺」の南に位置する「新田」という村から山頂まで続く長い笹薮から急峻な
崩壊の縁を辿るもうひとつのルートがあり、「七人作りの尾根」と呼ばれている。
夏には、藪が濃くなりダニ、ブヨなどの害虫も多量に発生することから登山適期は11月
以降から雪が深くなる前までとされているが、静岡市民にとってはポピュラーな安倍奥
の山としては入山者が極めて少なく、この山域で最難関の尾根とされている。

概念図(多分、静岡市民でないと分からないでしょうが・・・)


詳細図




5:45 新田部落の稲荷神社が入山口。


ヘッドランプを点け急な植林帯を登ること1時間、標高1150m辺りで尾根に乗ると東の
空が明るくなる。


07:30 1358m「七人作り」の三角点。ようやく陽が射して来て緊張がほぐれる。
しかし、地図を落としたことに気付き、探しに戻って15分のロス。
先は長いのに無駄なことをした・・・。


この辺りでは尾根の東寄りのガレ縁を行く。
まだまだ笹薮にトレースもあり、朝日を浴びながら楽々と進む。


そして静岡の山ではお約束の「富嶽」が、今日の好天を約束してくれる。


標高が1500mを越した辺りから1766mのピークにかけて、尾根が広くなると同時に笹は
一挙に濃密さを増す。
更に、幾筋もの獣道が錯綜してルートは判然としなくなり、このルートの第一番目の難所
となる。


背丈を越える笹の中、獣になったつもりで藪の弱点を見つけ出し掻き分けていく。


09:40 1776mピークを越すと煩わしかった笹薮は急に勢いを失い、日影には数日前の
雪の名残りが・・・。


1776mから一旦下っていく途中にある1691mの三角点。
ガレの縁からはみ出しかけて谷側に傾き、もういつ落ちても不思議ではない状態だ。


ガレ縁からは、崩壊地の「扇の要」から「新窪乗越」へ至る一般ルートが見えた。
右手奥にあるはずの「大谷嶺」山頂部はまだ見えない。


そしてすぐ先には、次のピーク1912mの「鉢櫃山」(ハチビツヤマ)への狂ったような急な登りが
待っていた。


その第二の難関に備えて、急登の手前のコルで小休止。
ここは、東側に流れ落ちる「七段沢」と呼ばれる沢の源頭。
名前の通り滝を多くかける沢で、その昔厳冬期には凍結した滝でアイスクライミングを
楽しんだのも良い思い出だ。
しかし、過去にこの尾根に迷いこんだ2名の登山者が滑落して亡くなっていることもあり、
この山域では危険地帯として警戒されている。


さて、「鉢櫃山」への登り開始。
確かに登路として、この傾斜、この脆さは尋常ではなく、なかなかお目にかからない。


その脆い壁を越すと、今度は崩壊の縁に沿って枯れたブッシュを掻き分けて登る。


こんな登りがようやく見えた「鉢櫃山」山頂まで標高差で200m以上続く。


ガレ縁ギリギリの踏み跡、間違っても落ちるわけには・・・・。


登って来た危険地帯を振り返る。
あ~、ヤレヤレ。


11:00 ようやく「鉢櫃山」山頂着。
「大谷嶺」には昔から何度も登っているが、この山頂は初めて。
ようやく思いが叶った、昼飯を食べて大休止で眺めを楽しむ。


安倍奥の最高峰「山伏岳」、その円い山頂の左肩の向こうに見覚えのある山容が・・・。


おー!先日登ったばかりの「風イラズ」だ、ここから見えるとは知らなかった。
憧憬の尾根から憧憬の山を見る! 
なんて幸せなひと時だろう。


そこから僅かに進むと、大谷崩れの最奥についに「大谷嶺」が姿を現した。


ここも一旦鞍部に下らされて、ここからまたもやガレ縁を伝っていく。


「大谷嶺」への登りから振り返る「鉢櫃山」、その右側には1776mピーク。


しばらく見えなかった富士山も再び顔を出した。


12:00 傾斜が緩み、低くなった笹原を行くと「大谷嶺」2000m山頂。


山頂南側には、死者が出て以来、一般登山者がこの「七人作りの尾根」に入らぬよう
ロープが張られている。


山頂の北西には、右奥に「白根三山」、左に「笊ガ岳」。


真北には、これも定番の「荒川」、「赤石」、「聖」の南部ビッグ3。


北西には、11月の初旬に辿った「大無限」から「大根沢山」が見える。
僅か1ケ月前のことなのにひどく懐かしい気がした。


バリエーションルートは、これで終了。
山頂からは、これから辿る崩壊地の真ん中を通る一般路が見える。


一般路は気楽だ。
何も考えずに道さえ追って行けば良い。
こんな素晴らしい天気だから、平日とは言え少しは登山者に出会うかと思ったが一人も
見かけない。


「扇の要」への下り口、「新窪乗越」に到着。


今日一日、楽しませてくれた1776mから「鉢櫃山」、そして「大谷嶺」へと続く稜線をもう
一度目に焼きつける。


ガレの急斜面、あっと言う間に乗越が遠ざかってしまった。


「扇の要」には、以前には無かった観光客向けらしい崩壊止め工事の説明看板やら


登山者向けの危険生物注意の物々しい看板が備え付けられていた。


もう一度振り返って、「大谷嶺」と「鉢櫃山」にお別れ。


かっては未舗装だった林道が、知らない内にエリーゼで走ってみたくなるような素敵な
ワインディングロードになっていた。


この林道を早足で約1時間、15:00に出発点の稲荷神社に帰着。


往復11時間くらいを予定していたが、思ったより早く下ることが出来たので顔馴染みの
元祖「しぞぉーかおでん屋」に立ち寄る。


鉄砲をやっていたおでん屋のオヤジからその昔、「七人作りの尾根」の1600m付近の
平坦部で沢山の鹿を撃った話を真っ黒なおでんを食べながら聞いて今日はお終い。


Posted at 2017/12/09 17:44:45 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2017年12月02日 イイね!

山中徘徊時々エリーゼ・・・憧憬の山本番

先日、下見に行った憧れの山のひとつ、寸又川流域の「風イラズ」と呼ばれる山。
山名の由来は、山頂部の森が深くて風が入り込むことも出来ない、つまり漢字では
「風不入」と書くのが正式な表記だと言う。
藪山好きの間では、南アルプス南部の秘峰などと呼ばれるが、一般的にはほとんど
知られていない。

その所在地は概念図の通りで、大井川の有力支流である寸又川のそのまた支流、
栗代川の源流に位置する。
山頂からの南側に下る尾根が最後に大井川に落ちるところには、鉄道マニアの間では
有名な大井川鉄道アプトラインが走っている。


そして標高は2000mにも届かず、山名の通り山頂は黒々とした樹々に覆われて展望も
まったく無い。
しかし、入山者が圧倒的に少なく原始の状態が保たれていること、山頂へ続く尾根には
詳細図のようにいくつものピークが連なり、実際に登る累積標高差は南アルプスの主稜
をも凌ぐことが魅力だ。




山へ行く度に衰えを感じる自身の体力を考えると、最低でも山頂を往復するのに12時間は
必要だろう。
尚且つ、日が短いこの季節、遅くとも17時までには安全圏まで下る必要がある。
逆算すると、朝の5時前に出発しなければならない訳で、登山道など整備されていない
暗闇の中をヘッドランプを頼りに登山を開始するには、少なくともアプローチ部分は熟知
しておく必要があったと言うのが、先日の下見の理由。

多少でも日が伸びる来春の雪解けを待とうかとも迷ったが、人生明日のことは分からない
ので決行とする・・・もちろん、今日は山神様は家においていく。

22日、04:30 標高700mの栗代林道ゲートをスタート。


見上げれば素晴らしい星空だが、林道は真っ暗。


1時間で取り付き到着。ここからは森の中、月明りも無い真の暗闇。


下見をしたと言っても、昼でも見失う薄い踏み跡はヘッドランプの灯りだけではほとんど
わからない。記憶にある地形を頼りに登るが何度も簡単に道を失う、しかし要所要所に
つけておいたマークに救われてその都度リカバリー。


標高1090m付近の稜線に上がると、ようやく西側に見える朝日岳の山頂部に赤味が
差してきた。


07:30 下見の際に引き返した標高1300m付近から風イラズ方向を見る。
しかし、見えているのは山頂手前に連なる1600m級の稜線、山頂部はまだ姿を現して
くれない。


朝の引き締まった空気が流れる爽快な尾根道。


1450m付近のガレの縁は少々緊張させられるが、1612mのピークが近づいた。
ようやく陽射しが、体を暖めてくれる。


ここが地図上の1612m点、抜ケ谷山。


ここでようやく風イラズの山頂がお出まし。
しかし、その手前に並ぶ小ピークの数は、地図よりも多いんじゃないか…?


09:00 地図上の1621m点、黒枯山。
一度ここで寝てみたいと誘われてしまう穏やかな山頂だ。


そして、ここは今日のルートで唯一の展望地。
北側にいよいよ大きくなった風イラズ。


西には、朝日岳と遠く寸又川原流域の山並み。


南を振り返れば、さっき通ってきた抜ケ谷山とその向こうに1580mピーク。
帰りは、またあそこを登り返していくことになるんだなぁ・・・・。


せっかく登ってきたのにまたまた1560mまで下る。


そして、ここからの急登と倒木がこの山のハイライト。


岩稜も増えてくる。


ふくらはぎが張ってくる頃、1700m到達、しかし山頂への最後の登りはこれまで以上に
急峻なようだ。


尾根が一層痩せて両側は絶壁、ただ樹があるので高度感はさほど感じない。


おお~、良い枝ぶりだ。持って帰って家の庭へ植えたいな。


そして1750~1800mへの激登り。
地図の等高線以上に急だ、岩角、木の根をホールドに体を引き上げていく。


そして傾斜が緩むと突然薄暗いシラビソの森。


10:50 本当に風も吹きこみそうも無い静かな山頂に着いた。


三等三角点。


いつの頃の山名プレートか・・・?
古い山岳写真によると「風不入」と記されていたというが・・・「入」だけがかすかに??


とううとう来れたとしばし感慨に浸るが、あんなに良い天気だったのに、急に霧が出て
気温が下がった。
どうせ展望のない山だからいいけど寒い。
山神様の持たせてくれた握り飯を頬張り、滞在25分で下山開始。


登りより下りのほうが傾斜は急に感じるもの。
分かっているけれど、本当にこんなとこ登ってきたっけ?と言いたくなる。


ちょっとルートをはずしたら下りの倒木帯・・・あ~もう許して。


登りではさほど気にしなかった岩尾根も下りは慎重に。


梢の間からこれから下る波打つ尾根が見えた・・・下りじゃなくて登りに見える。


登り返して再び1621m黒枯山。


また陽射しがもどって暖かいので小休止。
この付近は春にはたくさんのアカヤシオが咲くと言う、その時期にテントを背負って花見に
来たいものだ。


霧が晴れて再び姿を現した「風イラズ」、さようなら・・・だ。


疲れた脚にこの落ち葉の滑りやすい急斜面はかなりやっかいだ。


伸びる影と競争で下る。


最大のポイント、尾根から林道への下降点には暗くなった場合に備えて方向を示す
マーキングをしておいたが明るい内に通過できた。


林道におりて30分、またも空を雲が覆った。
今夜は雪になるのだろうか?
だが、下ってきた尾根だけは夕日に真っ赤に焼かれていた。


16:35 ヘッドランプを使うことなく下山完了。


今日も山ノ神に無事な下山を感謝。


今回から身に着けることにした「お守り」。
「ココヘリ」という捜索システムの発信機で万が一の時、ヘリコプターで捜索してくれる。
つまり「ココ」に「ヘリ」来て~!と言う捜索サービスが、年間会費3650円、一日僅か
10円という訳だ。
あくまで捜索ヘリなので救助・搬送はしてくれないが、遭難者の位置を特定して警察等に
よる救助もしくは遺体捜索を迅速に行おうというもの。
本人は好きで登ってるから仕方ないけど、遺体も見つからないと失踪扱いとなり遺族に
迷惑をかけるのは申し訳ないからネ。


帰りの車中から見る長島ダムと大井川鉄道のアプト区間。
左の山が、風イラズから続く尾根の最後のピーク栗代山1293mである。


少々疲れたが、今日も一日よく動いてくれた脚に感謝。
Posted at 2017/12/04 15:45:52 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「良く曲がる ^_^ http://cvw.jp/b/1240840/48330458/
何シテル?   03/24 11:23
U-TAN(う~たん)です。 見た目は可愛い性悪娘エリに苦労してます。 よろしくお願いします。
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