
ということで、感想です・・・
まず、レーシングタクシーから。一番の感想は「日下部さん運転うま~い!」です(笑)。とても失礼な文章ですが、あの語り口、風貌からは想像も出来ない(ごめんなさい)シャープで丁寧な運転で流石でした。ちなみに、ATをマニュアルモードで操作していましたが、ZF製の最新型6速電子制御オートマは、急な減速の際にも自動的にブリッピングまでしてくれます。
レンジスポーツは2.5tにも迫るクルマなのに、ジャガー製V8をスーパーチャージャーで過給したエンジンは390ps、56kg・mものスペックなので動力性能に不満はありません。心配だったブレーキもかなりしっかりしています(ブレンボ製)。やはりレンジ、全体の造りが頑丈な印象がありました。電子制御に関しても全て付いていてクルマがいろいろやってくれます。
カイエン、X5、ML、トゥアレグ、XC90、ジープ等(Q7もですか?)と激戦区のカテゴリーですが、走りに関しては皆相当のところまで来ているのでしょう・・・しかし、所詮スポーツカーにはかないません。その点、レンジは長い歴史とそれに裏付けられた、独特の世界がまだ残っています。その意味でスポーツでなく、レンジローバーの大海原を船で行くような(笑)乗り味が一番気になりました。
意外に楽しかったのが、テクニカルトレーナーによる技術解説です。現在のレンジは電子制御の塊りなのですが、それを分かりやすく解説してもらい、最新のオフロード4WDの凄さを実感しました!
例えば、最近のレンジはエアサスなのです。で、その制御が凄いのです。「ダイナミック・レスポンス」といって、走行状況に応じてロールバーをコンピューター制御するアクティブ・サスペンション・システムで、ロールを適度に押さえてくれます。
また伝統的なオフロード走行の時などは、コンピューター制御されたクロスリンク・電子制御エアサスペンションにより、片側を岩に乗り上げるような状況では、乗り上げた側から反対側へエアが送り込まれ、リジッド・サスペンションのように機能し、接地性を高めたりしてくれます。
さらに、「テレイン・レスポンス」といって、スバルのSIドライブの元になったような制御なのですが、センターコンソールに設置された、ロータリー・スイッチで5つのパターン、オンロード・滑りやすい路面・泥や轍・砂地・岩場の中からひとつを選択するだけで、路面状況に最適なエンジンやギア、エアサスペンションのセッティングを瞬時にしてくれます。
オーナーはただアクセルを踏むだけですが、クルマはたくさんのデフを使い、それぞれのタイヤの駆動を確保するため、働いているのです。
長い歴史と風格に、現代の電子制御をうまく取り入れたレンジローバーですが・・・一生のうちに一度は乗ってみたいモデルですね!
Posted at 2006/11/27 22:05:44 | |
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