Aragosta TYPE-S  

真夏に組み付け、秋に増し締めを終えてから半年余り、以前から付けていたミシュランタイヤとのすり合わせもそろそろいい感じになってきたはず。
交換した直後の純正とあまりにも違いすぎる感覚から…慣れきったここらでレビューといかせていただきます。

街乗り・高速道路・峠道・農道・ダートなどなど約3,000kmを走行❗️
一番多く走っているのは街乗りだと思います。

● ストリート
街中のアスファルトの継ぎ目などの細かいギャップは純正サスに比べて拾いやすいと思いますが、伝わってくる振動はしなやかな感じです。(振動が鈍くなる感覚)
ただ2～3cmぐらい隆起したハンプみたいな箇所を30～40km/h程度で乗り越えると後輪の方からドンと衝撃を喰らいます。同乗者からもクレームがくるほどの突き上げなので、後輪の減衰力は一番柔らかめに設定し直しました。
また交差点などを直角に曲がる際に時々発生していたキックバックみたいな現象が、このサスに変えておおむねなくなりました。

● ハイウェイ
恒高速巡行では全体的な安定感が増した印象で、特にフロントの落着きが良く、レーンチェンジはリニア感なステアリングでキリっとした無駄のない動きです。
高速域からのブレーキングは、踏み始めの沈みがマイルドでしっとりとした感じからの、制動が効いてくると遍く四輪全体でしっかりと踏ん張ってくれている感じです。

● ワインディング
一番恩恵を感じているのは峠道などのハードなワインディングロードです。
純正サスで後輪がスライドしていったコーナーでは、これまでのスピードとトレースを維持しつつ侵入しても、何事もなかったかのようにサラリと旋回してくれます。
ダウンヒル時は安定感が担保された故の速度超過になりかねないので気を付けながらスピードをコントロールしています。

● 全体的に…
脚がストロークした後の反動が俊敏なわりにはとてもエレガントな印象です。
路面からのインフォメーションも余計な挙動がなくクリアーに伝わってくるので、素早い対応でステアリング操作が的確にできてとても気持ちがいいです。
30数ヶ所ある足廻りのアライメント調整ポイントを徹底的に追い込んだおかげで、サスペンションとタイヤの潜在力を十分引きださせて、様々な路面においてトラクションがしっかりキープされていると感じます。